かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

何がどう凄いのか素人にはさっぱりですが、公開された50局が囲碁界の更なる進化のきっかけになるなら楽しいと思います。

2017-06-02 20:56:23 | Weblog
 今朝の最低気温は15.8℃(2:56)、最高気温は24.6℃でした。昨夜は、22時を超えた頃から急に猛烈な風が吹き荒れ、奈良市のアメダスでは、22:40に瞬間最大風速22.9mを記録しました。その風が収まってきたと感じた途端、今度はバラバラバラっと大粒の雨が大量に降り注ぎ、屋根や地面を叩く音が窓の外から鳴り響きました。どこか近所でバケツでも伏せて置いてあったのか、太鼓を叩くような音もひっきりなしに聞こえ、うるさくて寝ても居られません。結局奈良市では3時間ほどで15ミリの雨が観測されましたが、うちから少し東の大宇陀のアメダスでは、23時からの一時間で19ミリの豪雨が降り注いでいました。家の周りでもいっとき凄まじい雨音が轟いていましたが、多分時間雨量10ミリは超えていたことでしょう。
 そんな天気のお陰で、今日は完全に寝不足です。今夜はとっとと寝ようと思いますが、明日が休みで本当に良かったと思います。

 さて、先日、世界最高峰の中国人棋士との3連戦を全勝で飾り、少なくとも囲碁においてAIがヒトを凌駕することを証明してみせたアルファ碁について、開発元、グーグル傘下の英ディープマインド社が、アルファ碁同士による対戦棋譜を50局分、サイトで公開しました。その手は百戦錬磨のプロ棋士達をして瞠目させるほどの奇想天外な手の数々だったそうで、囲碁の奥深さを改めて認識させるかのような内容だったそうです。
 私もせっかくなのでその対戦の様子を幾つか公開されているサイトで見てみましたが、ほとんど初心者な私には何がすごくて何が画期的なのか、全く判らない、ということだけは判りました。しかし、ヒトと違い、全く同じ強さのAIの対戦で、勝負ってつくものなのでしょうか? 最強の矛と盾の話のごとく、なんとなくやること自体に矛盾を感じてしまうのですが、そういった試みの果てに、手掛けた方が確実に勝てる絶対定石が判明したり、あるいは「ヒカルの碁」にあった「神の一手」に相当する珠玉の打ち筋が現れたりするのだろうか? と考えたりもしました。もっとも、「神の一手」って絶対的な最善手、というのとはまた違う何かな気もするのですが、そんなふうに感じてしまうこと自体がヒトの想像力の限界なのかもしれない、などと思ったりもして、どうも上手くイメージができません。囲碁を精緻に極めるAIの神様は、囲碁を楽しむこれまでの人臭い神様と大分違う姿をしているのでしょうね。
 アルファ碁プロジェクトは年内に論文を発表して終わるそうですが、この50局を頭に入れたプロ棋士の戦い方が、これから新たに進化していったりするんだとしたらそれはそれで人の新たな可能性が開けるようで実に楽しそうです。その末にまたアルファ碁と対戦できたなら、今度はヒトがAIに追いつき追い越すような目も、あり得るやも知れません。

コメント
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