かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

善意の行動が疑われるというのは、なんとも嫌な時代になってしまったと感じざるをえません。

2015-04-25 23:00:15 | Weblog
 今日は月恒例のカラオケの日で、午後3時から楽しく歌を歌って来ました。ただ、普段なら午後8時までしっかり歌うのですが、今年は毎週土曜日開催の自治会の役員会に出席しなければならないため、やむなく途中で退席せざるを得ませんでした。まあ今はまだ喉が本調子でなく、10曲も歌うと声が枯れて出なくなりそうだったので、今日に関して言えばちょうど良い潮時だった、とも言えそうです。とにかく早く咳を止め、喉のいがらっぽさを解消しないと、好きなカラオケも満足に楽しめません。

 さて、昨日の昼、滋賀県大津市にある滋賀短大附属幼稚園付近の歩道で、近所に住む80歳のおじいさんが、毛虫避けに桜の枝を切り払っていたところ、園児を迎えに来た保護者が不審者と勘違いし、「刃物を持った男が幼稚園の近くを歩いている」と警察に通報、滋賀県警が大挙出動し、警官70名超+ヘリコプターを飛ばして警戒態勢を布く大騒ぎになったのだそうです。おじいさんが持っていたのは、剪定用の片刃ののこぎりで、木に登って作業をしていた所、周囲にあまりに警官が多いので尋ねてみたら、このから騒ぎの件が明らかになったのだそうです。
 うーん、幼い子供を預ける施設の至近の事ですから、親が警戒を強めるのは理解できますし、ひょっとして万が一、それが善意の枝払い爺さんではなく、剪定鋸で幼児に襲いかかる気マンマンの異常者だったりしたらと思えば、警察が事態を重く見るのも当然といえば当然な話なのですが、なんとも世知辛いというか、通報した親も大動員をかけた警察も双方の反応ぶりがあまりに過剰に感じられ、素直にしかたないな、と思えない話です。疑わしきは警戒する、というのはまあ有りとしても、こんなことがもし続いたりしたら警察も疲れるでしょうし、イソップのオオカミ少年よろしく、せっかくの警戒姿勢が緩んで肝心な時に機能しなくなる危険性もあります。と言ってもしこれが本当の不審者で、自分の子供がその犠牲になるようなことがあったら一生後悔することになるでしょうし、そう思うと「落ち着きなさいよ」と言いたくなるのも躊躇してしまいそうです。でも結局これって、世の中がどこか安心できない、不安感が蔓延しているから、過敏に反応してしまっているんでしょうね。不安アレルギーとでも言うような状況でしょうか。実際の所、凶悪犯罪はここ何十年も一貫して減少傾向が続いており、治安は良くなりこそすれ悪化はしていないはずなのですが、実感としてそれが感じられないようになっています。我々が不安過敏症になっているからなのか、マスコミが売らんかな主義で少ない事件をこれでもかとばかりに大々的かつセンセーショナルに取り上げる情報洪水を仕掛けてくるからなのか。多分事は単純な話ではないのでしょうけれど、善意の行動が警戒されるような不安感溢れる現状はなんとかしたいものです。

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