かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

プロでさえ読み切れない難解さでも手に汗握って楽しめるのですから、将棋にもたらしたAI評価の価値は計り知れないです。

2024-04-25 19:33:22 | Weblog
 今朝の奈良市の最低気温は13.4℃、昼の最高気温は24.3℃、五條市の今朝の最低気温は14.1℃、昼の最高気温は23.2℃でした。今日は雲が多く、曇りから少しずつ晴れていく天候回復の過程を経て、午後以降はすっかり青空が広がる好天気となりました。この天気は明日日中は持ちそうですが、明後日土曜日は雨が予報されており、GW前半の3連休は、真ん中の28日のみ晴れマークがあって残りは雨の傘マークが記されています。GWといえば昔は晴れの特異日が並ぶような印象がありましたが、今や空模様は昔の感覚などほとんど通用しないのが残念です。
 
 さて、一昨日から昨日にかけての将棋名人戦第82期7番勝負の第2局、藤井名人対豊島九段の一戦は、見ごたえのある将棋でした。内容は実に難解で、ひふみんこと加藤一二三九段は「つかみどころの無い将棋」と評していましたし、ABEMA TVで解説をされていたプロ棋士の指し手とAI評価値がしばしば食い違うなど、プロですら難解な展開が続く中、前半は藤井名人リードで、藤井曲線を描いて終わりかと思いきや、中盤から終盤に豊島九段が逆襲して優位に立ち、そのまま押し切るかと思いきや、1手の緩みで五分に戻され、それでも再びリードして今度こそこのまま勝利し藤井名人に棋戦2連敗を経験させるのかと思いました。ところが残り時間も僅かになり、1分将棋寸前の終盤の寄せ合いになって、とんでもないドラマが待っていました。これもたった一手で評価値が大きく藤井名人側に振れ、ついに挽回ならず豊島九段の投了と相成りました。プロでさえ難しい、素人では到底読み解けない手合の応酬でしたが、AI評価という基準があるおかげで、一手一手に対するハラハラ・ドキドキ感が半端ないものになっています。AI評価のない時代に比べれば遥かに面白く観ていられるわけで、特に今回のような逆転に次ぐ逆転の展開にはピッタリのギミックでした。
 それにしても藤井名人は負けませんねぇ。豊島九段も相当に研究され、藤井対策を立てられているためか、終盤までは第1局同様十分勝ちが見えてきそうな優勢を築いて終盤7割優勢とあと少しまで行ってそれでも勝ちきれないのですから、じつにとんでもない藤井名人の末脚です。次の第3局もまた手に汗握る熱戦となることは間違いないでしょう。また楽しみに待っていたいと思います。
 
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