今朝の奈良市の最低気温は1℃、昼の最高気温は8.4℃、五條市の朝の最低気温は −1℃、昼の最高気温は7.9℃でした。今日は午前中穏やかに晴れていましたが、午後は雲が広がり日差しが途絶えました。気温低めとはいえ微風もありましたし、もう少し日射が続いていたら洗濯物もしっかり乾いてくれたと思うのですが、干す時間が若干遅かったこともあり、残念ながら一部は乾き切らないまま取り入れざるをえませんでした。あとは暖房を入れての部屋干しで仕上げとなりますが、乾燥しがちな暖房時ですので、室内の空気に適度に湿り気をもたらすのにはいいかもしれません。
さて、隣の和歌山県を走る鉄道が、現在危機的状況に陥っているのだそうな。紀伊半島を海岸沿いにぐるりと廻る紀勢本線のうち、白浜から新宮間の本州最南端を行く部分では、1日あたり1キロあたり平均輸送人数である輸送密度で、昭和62年(1987年)に4123人だったのが、令和5年(2023年)には935人とついに千人を割り込み、赤字額は年間29億円を計上。列車も1時間に1本程度しか走らない状況になっています。原因の一つが沿線の人口急減で、もっとも人口の多い新宮市で2万6千人、ほかは2万人を切る小規模自治体ばかりで、しかも2050年には2020年から人口半減するという過疎地域です。地域人口が減る以上観光需要に期待するしかありませんが、もう一つの理由として、最南端の串本市まで大阪市内から3時間足らずで到達できるようになっているなど、並行して建設が進む阪和道路などの利用可能区域が広がっていることがあります。JRだと大阪駅から3時間半かかる上、高速料金と比べて割高になる運賃なので、単純な競争力は元からありません。その他の私鉄路線も和歌山市以南、以東はかなり厳しく、どこも赤字が前提という経営状態が続いています。
小学生の頃、家族旅行で夏休みに白浜や串本に連れて行ってもらいました。海水浴や串本海中公園など楽しかった思い出もありますが、行き帰りの列車は苦痛で、時間はかかるわやたら揺れるわで、酔って苦しかったことを覚えています。今は奈良にいるので、子どもたちを連れて串本に行ったときは、県内を南下して新宮市に出てから西に向かいましたが、紀伊山地の山越えでさえ子供の頃の紀勢線よりは楽だったんではないでしょうか。ましてや、京奈和道で一気に和歌山市まで行って阪和道路を乗り継いで行けば、高速代はかかりますがそれでも家族4人で鉄道を使うより安価に早くたどり着けるでしょう。この状況で鉄道の廃線を防ぐのはとてつもない知恵と努力が必要になりそうですが、地域のインフラとして大事だと言う意見は分からないでもないですが、人口減少と本数削減による利便性の喪失という負のスパイラルを抑える妙案などひねり出せるのか、残念ですが私にはかなり厳しい気がしてなりません。
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