半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

佐倉市立美術館、『カオスモス5 一粒の砂に世界を見るように』で、満田晴穂氏作の自在置物を観ました。

2017-03-21 17:58:03 | 美術館、展覧会
さて、今日のブログは昨日の続きです。

国立歴史民俗博物館で『見世物大博覧会』をみたカミさんと私は、その後自転車で佐倉市立美術館へ移動しました。現在はこの企画展、『カオスモス5 一粒の砂に世界を見るように』という五人展が開催されているのですが、その一人に現代の若手自在置物作家である満田晴穂氏の作品が展示されるというので出掛けることにしたのです。





昨日は「工芸とアートと~自在置物を通して」というテーマで満田氏の講演も行われるということだったので、大変楽しみにしていました。






このパンフレットには作品の例として、この《自在深山鍬形(雄)(じざいみやまくわがた(おす)》の写真が紹介されていますが、この自在置物、真鍮製の1/1スケールで、本物の昆虫で動く部分を全て可動するばかりか、後翅はちゃんと鞘翅に収納できるんですよ!。



満田氏の場合は必ず本物の観察しながら作品の製作をするので、明治期の自在置物のモチーフとなっていたような龍や鯱といった空想上の動物は作りたくても作れないとのこと。また、以前に彼岸花を作る必要に迫られたとき、シーズンオフで本物の花が見つからなかったため、試しに造花を見ながら作ってみたところ・・・・・・見事に “造花の自在置物” になってしまったそうです(笑)。

今回は20点の作品を見ることができましたが、確かにこの恐ろしい再現性の高さを見てしまうと、そのお話も素直に納得できました。この企画展、3月28日まで開催されております。明治期の自在置物の超絶技巧をみて感動したという皆さんにも、是非お薦めした企画展ですよ。
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