![散りゆく桜](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/63/4e47530783ce43f03ee05fdb34bb3fc6.jpg)
寒が戻ったりしたので、咲き始めてから満開を過ぎる頃まで
たっぷりと 桜のトンネルを楽しむことが出来ました。
ここを通るたびに見上げては、蕾の膨らみを気にし、
咲き始めたら 満開を楽しみにし、
満開になると、散る頃を想い 気もそぞろになる
…この季節のこの国に住む多くの人が感じる桜への思いなのでしょうが。
散り始めた桜に 物思いにふけりながら 家路に着くと、
古い友からの久々の手紙が届いていました。
![桜づくしの手紙](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/cf/87d03a1b78da0605223fd4db74552d67.jpg)
以来、ぷっつりと 家に電話しても 携帯にかけても 年賀状さえ 届かなくなってしまっていました。
知り合ったのは、福岡。
ちょっと先輩のその友は 職場で怪我したのを発端に、担任を途中で降りて 不本意ながら病休のまま退職に。
中途半端で終わった自分の仕事ぶりを気にして 心身ともにこわれてしまったようで とありました。
手紙の中の一文です。
昨年から今年にかけて 、卒業させることが出来なかった生徒たちへ、二十歳のバースディカードを送りはじめ、三月三十日、ようやく最後の生徒へのカードの送付が終了。ほっとしました。
彼女は この一人一人へのカードの送付が終わった段階で、ようやく 私への手紙を書く気力が出てきたとありました。
桜の花がレリーフされた便せん五枚に これまでのことが 書きつづってありました。
封筒に貼られた切手も桜の花の図柄。
辛いときに 励まし慰めあい、
楽しいことを考えては 次の日への気力を充実させていた そんな関係でした。
退職したら、一緒に温泉行こうねとか、海外旅行をしようねと そんな話をしたのが 数年前の電話でした。
日暮れのころは、まだまだ吹く風は冷たいものの そんな寒さを忘れてしまうような
友の回復と音信復活の 嬉しい 嬉しい手紙。
さらに嬉しいことは、プーさんまでも 音信不通だった私の友からの手紙を 繰り返し読んでいたことです。
母としては、言葉では教えられない素敵なものを 彼女も汲み取ったようです。