友人からのリクエストのメガネ入れを作りました。
小物作りより カメラワークに重点が置かれたような物作りでしたが、
ポイントは
出来上がりの重さが軽いもの
縫う作業をなるべく少なく
裏布が小物の出し入れの時に一緒に飛び出さない
この3点に絞りました。
材料 |
表生地 人口スエード地 11㎝(幅)×44㎝(長さ)
裏地 絹平織り(薄めのタイシルク) 11㎝(幅)×36㎝(長さ)
裏地用に接着芯 10㎝(幅)×36㎝(長さ)
ミシン糸 (シャッペスパン60番)
両面熱接着テープ 0.5cm幅×12㎝
バネ口金1.5㎝×10㎝
作り方 |
布を表・裏を中表に合わせ、両端をミシン縫い
裏布に接着芯をまず貼ります。
次に 片方の 長さ11㎝部分を縫い代0.5cmでミシンかけします。
…最初と最後は返し縫いを1㎝ほど
次に もう片方の端を合わせ、こちらもミシンかけします。
…こちらも最初と最後は返し縫いを1㎝ほど
両端を縫うと、表が写真のようにたるみます。
アイロンで縫い代を裏地側に折り返し、表と裏の縫い合わせのところを上と下の布が合うように まち針を刺します。
まず この部分にまち針をしっかりとうって、
表と裏が袋になった時にずれないようにします。
まち針の刺し方は、上の布も下の布も
縫い目に針を刺すようにします。
まち針を打った後で、縫い代を開いてみると、
のように、布がずれていないことがわかります。
もし ここで ズレが生じていたら、
もう一度まち針を打ち直します。
表地は縫い合わせた位置から4㎝~5㎝下がったところから、下の部分を縫い代1㎝で印をつけます。
裏地はまち針位置から下まで印をつけます(縫い代は1㎝)
ミシンで縫う時は縫い止まり位置から縫い始めます。
よってもう片方は、裏側から縫うことになります。
こうすることで、上と下の布の縫いずれを防ぎます。
この違いは 一度、布の下の輪の部分から縫ってみると、
確かめられると思います。
布端にあるのは マグネット定規です。
滑り板のガイドにあるサイズで 1㎝幅のラインにマグネットの
左端がくるようにおきます。
布端がマグネットの端に沿うようにミシンをかけると
1㎝幅で簡単に縫うことができます。
表・裏地の両端を1㎝の縫い代で縫い終わった段階です。
ここで 縫い代が裏地側に倒れていることを確認。
もし 表地側に倒れていれば、面倒でもやり直しましょう。
場合によっては、口金が通らなくなることがあります。(特に布地が厚い場合)
表のミシンの縫い止まり位置の補強のとめをします。
ミシン糸でも大丈夫ですが、
出来れば手縫い糸の方が丈夫で安心です。
糸は2本どりで、印のところ
(ミシンの返し縫いをしたぎりぎりのところ)に
針をさし、布を少々すくって 刺した近くに戻ります。
糸をしっかり3回ほど 結びます。
私は、こういう場合は、
和裁の身八つ口やそで口の四つどめのやり方でとめています。
残念ながら 文章で説明するのは なかなか難しい止め方です。
ただ、後々、ミシンで返し縫いしたものの
その部分がほつれないようにするためのものですから、
しっかりとめてあれば大丈夫です。
縫い代を開きます。
アイロンを使って、両側の縫い代をしっかりと開きます。
表地の方は、輪の部分に切り込みを
縫い目1㎜手前ぐらいまで入れます。
裏地は ほつれやすい布の場合は
切り込みは入れずに三角に折ります。
ミシンで縫っていない 4㎝~5㎝の口金の通し口の部分の始末をします。
バネ金口通し口の端の部分
4か所に両面熱接着テープをはります。
5㎜幅のテープを使う場合、なるべく端っこに貼りつけ、
口金を通したときに、めくれることがないようにします。
まず 保護テープの方から、アイロンで押さえます。
熱がとれたら、保護テープをはがします。
は 保護テープをはがし、メッシュ状の接着面が
見えているところです。
細かい作業なので、アイロンの先で押さえつけることになります。
アイロンの熱が弱いと、布に貼りつきません。
1㎝の折り返しで 内側に折り、
もう一度アイロンで押さえます。
両面テープがつく範囲を折り返して、抑えます。
表地と裏地の縫い代をとじます。
とじる前に、出来上がりの状態をイメージして、
裏地の縫い代の表が見えている部分に、
表地の縫い代の表が合わさるようにします。
は 縫い代どうしが 合わさる前の状態になります。
の画像の左端が右端にかぶさった状態です。
表の一番下の縫い代が上にもちあがり、
一番上の裏地の縫い代と対面するようにします。
表布の縫い代部分のミシンの縫い目ぎりぎりのところから
裏布の縫い代部分のミシンの縫い目ぎりぎりのところに
縫い針をさして、糸を引き抜きます。
次に 裏布の縫い代部分から 表の縫い代分に 針をもどします。
上の写真は 裏布から 針を入れた状態で、左の写真は
その針が 表の方に 突き出されたところです。
直角に 直角にと針を刺して 縫っていきます。
布をぴーんと張って 裏と表の長さが 口金を通す位置で
ずれないように注します。
この中とじをする時、和裁でくけたりするときに使う
かけはりを使うと とても 作業がしやすくなります。
かけはりで挟んだ方の反対側を
左手でしっかりと引っ張っています。
両方の縫い代を裏表でとじ合わせました。
さあ 完成まで もうちょっと。
とで休憩しましょう。
続きは 次回へ。
追記:寸法の表記間違いを訂正しました。