これってやはり化石? 私のライフスタイル!

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知覧特攻平和会館で涙が止まらない

2022-07-31 | お出かけ
台風は去ったけど、お天気の不安定な昨日、今日

庭も菜園も草取りはお休みです

今朝はベス🐕‍🦺の散歩の後、いつもと違った一日を過ごそう‼️ と、決めました

近くにあるからなかなか行かない、知覧特攻平和会館へ

トトさんは、こちらに住むようになって何回も行っているのに、私はいつでも行けるからと行きそびれ

ここ何年も着ていない浴衣も今年の夏は着ようと決めたし、浴衣を取り出しました


浴衣を選ぶのを見ていたトトさんに、

え!そんなに浴衣持っているの😵‍💫

と、バレてしまいました😅

だから着なきゃもったいなーいのよ


和裁士の先生のところに通い始めて、最初の一枚の浴衣は、注染

見事な染め上がりで、表と裏の区別がまるでつかないほど、しっかり染めてあります

母方の祖母が晩年にプレゼントされた反物を、預かった母も浴衣に仕立てずに、私の物になりました

だから、小花が散らしてあり、地味(もう地味だと言える年齢は通り過ぎてしまいましたが)

故人を思い出しながら、平和会館へ

夏休みだし、日曜日だし、駐車場はほぼ満車

地方の小さな市の施設としては大きく、中は飛び立って行った若い特攻兵の写真や遺書や遺詠や日記・スケッチなどがびっしり



館内は、ごく一部を除いて撮影禁止です

沖縄のひめゆりの塔や、ドイツのベルリン近郊のザクセンハウゼン強制収容所を訪れた以来の辛い経験になりました

入ってすぐに、遺書や遺詠にゆっくりと目を通していきます

もう悔しくて可哀想で残念で、マスクの中で鼻がグシュグシュ、メガネは涙で曇って字がぼやけるし

館内はオーディオガイダンスもあるし、時間が許せば記録画も見る事ができます

でも、短時間ではとても無理

知覧特攻平和会館は、特攻兵として飛び立ったものの、飛行機の不具合で不時着し、生き残ったひとりの隊員の思いから作られたようです

詳しくは、下のリンクに詳しくあります

私が苦しんだのは、むしろ戦後だった 特攻隊員の遺影集め 慰霊の全国行脚

知覧特攻平和会館板津忠正初代館長(89)の証言必ず死ぬ運命にある。だが、その日がいつ来るか分からない。そんな特攻隊員としての毎日をどう...知覧特攻平和会館板津忠正...

西日本新聞me

 
私がこの遺書や遺詠を知ったのは、父が亡くなって市の広報を読むようになってから

当時の広報に、特攻の史実を後世の残す という記事がシリーズでありました

当時は月一で帰ってきて家や庭の管理をする生活でしたが、この広報誌を読むのも楽しみでした

市へは、この特集だけは、市のホームページで特集を組んで欲しい、とお願いしたこともあります

市の広報誌のアーカイブを探っていくと、2013年11月号から2015年1月号まで特集が組まれています

2013年11月号はこの若松藤夫少尉の手紙


母様、今何も言ふ事は有りません

最後の、又最初の孝行に笑って征きます

泣かずによくやったと

仏前にだんごでも具えて下さい

人形は藤夫と思ってください

19歳で沖縄の海に散った青年の遺書です

知覧の飛行場から飛び立った飛行兵は17才から32才

17才なんて、ほんの子供

我が家の孫ちゃん1が8月に17才になるはず
まだまだ子供です

沢山の遺書に、洗脳されていた当時の若者の言葉が見られます

皇国のため、天皇の為・・・

検閲があるから、検閲で通りそうもない手紙は、女子学生に託したそうです

2015年1月号は枝幹二大尉の詩

早稲田大学生だった大尉は学徒出陣


他に、結婚して二人の娘がいた特攻兵は、娘に遺書を残しましたが、妻は家族がいるとお勤めの邪魔になるから、お先にいきます、と娘と川に身を投げた人の手紙など

展示コーナーのごく一部を見ただけで、今日は終わりました

近いのだから、定期的に平和会館の中にも入るべきとつくづく思うことでした

以下は撮影が許された戦闘機

昭和20年に不時着水し、海底に沈んでいたものを、昭和55年に引き揚げたとあります


機銃も4砲


片道の燃料だけ積んでいったので、爆弾は沢山積めたのでしょう












母は、学徒動員で名古屋の三菱重工場で飛行機のリベット打ちをさせられたと言っていました

こんな所に打っていたんでしょう



私が子供の頃、母方の祖母が靖国参拝にわざわざ出かけた事があります

鹿児島の地方の町から

祖母は兄弟は全員戦死だと言っていました

今日、靖国の御霊となりて・・・ そんな文もあったので思い出しました

平和とは、どのようにして維持するのか

とても難しい時代になった2,022年

色々あるけど、

忘れてはならない記憶がここにあります









コメント (6)
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