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毒草師 @高田祟史


これまで読んだ氏の著書は QEDシリーズ(理系でない方のために「Q.E.D.とは」(Quod Erat Demonstrundum、ラテン語で「かく示された」、すなわち「証明終わり」の意の略[ウィキペディアより]))として 講談社から出版されてきたが 今回は幻冬舎からの出版。
表紙の絵もいかにもそれっぽくて 奇麗!(チョッと不気味ですが…)

歴史上の事件をテーマに 何人かの「主人公」が問題解決を図ると言うストーリーは同じパターンだが そこで述べられる薀蓄が凄い!

本書では在原業平と伊勢物語がテーマとなり 平安時代からの旧家の末裔と言う設定の「鬼田山家」にまつわる 「一つ目の鬼」がキーワードとなっている。

今回の「主人公」はQEDシリーズにも登場している御名形(みなかた)史紋という“毒草師”を名乗る男。 「みなかた」という読み方だけで勘のいい方は南方熊楠を連想されることと思うが 彼(御名形)の博覧強記たるやまさそれ!

しかし 原典にあたった訳じゃないので 書いてあることの受け売りだが 一つの和歌を巡って伊勢物語にと古今集がリンクしていることとか 奈良の正倉院に伝えられる毒草(ゲルセミウム=冶葛[やかつ])のこととか ホント 博覧強記の見本みたい 

後でウィキペディアで調べたら ホント文中記載のとおり出ていました
(正倉院宝物の中にもあるがかなり使われた形跡がある(用途は不明))
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