伊木緑 2015年7月12日10時43分
http://digital.asahi.com/articles/ASH7C01HYH7BUTIL056.html
不良に絡まれた「アベシンゾウ」を「アソウさん」が助ける――?
安保関連法案の説明が足りないという声に応えようと、安倍晋三首相が自民党のインターネット番組に生出演し、たとえ話を用いた説明に挑んでいる。6日から4回放送し、視聴者や識者の反応は賛否様々だ。13日の「やっぱり心配。徴兵制。」で最終回を迎える。
特集:安全保障法制
「『戦争法案』とか『怖いんじゃないか』とか、そういうイメージが広がってしまったように思います」。6日の初回放送は首相のこんな言葉で始まった。
番組名は「安倍さんがわかりやすくお答えします! 平和安全法制のナゼ? ナニ? ドウシテ?」。東京・永田町の自民党本部の特設スタジオで女性議員の質問に答える。1回約20分。全5回中4回を終えた。
2回目では集団的自衛権をこうたとえた。「アベシンゾウは生意気だから殴ってやる」と言う不良がいる。友達のアソウさんが「オレはけんかが強いから守ってやるよ」。2人でいたら不良がアソウさんに殴りかかってきた。アベシンゾウもアソウさんを守る――。
党広報によると、1~3回目は生放送の視聴者がそれぞれ1万人を超え、4回目の10日は8300人。初回の動画はユーチューブで約3万回再生された。「たとえ話がわかりやすい」「首相自身の話が聞けるのはいい」といった声や、「長すぎる」「『なぜ急ぐの』という問いに全く答えていない」などの意見が書き込まれた。
PKOで紛争地の武装解除に関わってきた伊勢崎賢治・東京外国語大教授(平和構築論)は指摘する。「状況や登場人物の立ち位置を説明しないといけない。国は大きさも影響力も背景も異なり、友達同士のたとえでは表現できない。これではたとえ話が独り歩きする」
水島久光・東海大教授(メディア論)は「ネット動画の特性は拡散されること。いろんなことを試すのはいい」。ただ、「再生数を稼ぐには短時間でいかに面白く見せるか。番組は2人の掛け合いの面白さがなく視聴者を引きつける工夫がない。説明責任を果たしたというアリバイ作りのように感じる」とも話す。(伊木緑)
■安倍首相が放送の中で使ったたとえ話
一般のご家庭でも戸締まりをしっかりとしていれば泥棒や強盗が入らない。また、その地域・町内会でお互いに協力しあっていると、隣のお宅にもし泥棒が入ったらすぐに警察に連絡をする。そういう助け合いがちゃんと出来ている町内は犯罪というのは実際少ないんですね。これがいわば抑止力。戸締まりもしなくて開け放って寝ていたら、「捕まらないし簡単な仕事だな」と泥棒や強盗が入ってくる。(6日、抑止力の説明として)
私の友人でスガさんという人がいたとします。このスガさんの家に強盗が入って大変だということで、私の家に「安倍さん助けて! 一緒に強盗と戦ってよ」と電話がかかってきても、私はスガさんの家まで行ってスガさんを助けることは出来ないんです。友達同士という感覚では助けに行かなければいけないが、安倍家が危ないわけではないから。(7日、今回の法案が成立しても、行使できない集団的自衛権の説明として)
感想;
集団的自衛権のたとえ話。
「アベシンゾウは生意気だから殴ってやる」と言う不良がいる。友達のアソウさんが「オレはけんかが強いから守ってやるよ」。2人でいたら不良がアソウさんに殴りかかってきた。アベシンゾウもアソウさんを守る。
このたとえを見て、アベシンゾウは生意気だと思う不良がいるということです(安倍さんは少しは自覚されているのか?)。そしてアソウさんはけんかが強いんと言うことです(麻生さんは何か力を持っているのでしょう!)。
アベシンゾウさんはちなみに日本。アソウさんは米国。不良は北朝鮮などになるのでしょうか?
そうすると北朝鮮は日本(アベシンゾウさん)に殴りかからずに、アソウさん(米国)に殴りかかる例えになります。北朝鮮が米国に殴りかかるでしょうか?
米国は強いので、弱い日本が米国を助けなくても大丈夫ではないでしょうか。
不良も意味なく殴りかけてくることはありません。不良とトラブルを起こすので相手が殴って来ます。
北朝鮮が日本に殴りかかってくる場合ば、それは日米安全保障条約でカバーされているかと思います。
スガさんのたとえ「安部さん助けて!一緒に戦ってよ」ではスガさんはまた米国になります。弱い日本がスガさんを助けに行ってどうなるのでしょう。
すでに日本は、米国の活動に資金面や基地提供やその負担金支援(住宅支援など)を行っています。
今回の例えは、返ってわからないようにしているように思ってしまいました。
「戸締りもしなくて開けっ放して寝ていたら・・・」の戸締りが集団的自衛権になるとのたとえは飛躍しすぎていると思うのですが?
戸締りは集団的自衛権ではなく、外交とか自衛権、日米安全保障条約が該当するのではないでしょうか。
たとえ(メタファー<隠喩>)は、適切であればとてもよく理解できます。
ここで一つのメタファーを作ってみました。
「川でおぼれている人(ある国)がいました。それをとてもよく泳げる人(米国)が助けようと川に飛び込みました。
では私(日本)も一緒に助ける約束(集団的自衛権)をしているので、泳げないのに同じように川に飛び込みました。
流れは急(川の流れはある国を攻撃している国の攻撃が大きい例え)なために、私(日本)は流されて溺れてしまいいのちを落としてしまいました」。
つまり、日本は犠牲を被るし、実力行使(一緒に川に飛び込む)では米国を助けられない。
米国を助けるには憲法9条に反しないところでの支援が良いように思うのですが。
http://digital.asahi.com/articles/ASH7C01HYH7BUTIL056.html
不良に絡まれた「アベシンゾウ」を「アソウさん」が助ける――?
安保関連法案の説明が足りないという声に応えようと、安倍晋三首相が自民党のインターネット番組に生出演し、たとえ話を用いた説明に挑んでいる。6日から4回放送し、視聴者や識者の反応は賛否様々だ。13日の「やっぱり心配。徴兵制。」で最終回を迎える。
特集:安全保障法制
「『戦争法案』とか『怖いんじゃないか』とか、そういうイメージが広がってしまったように思います」。6日の初回放送は首相のこんな言葉で始まった。
番組名は「安倍さんがわかりやすくお答えします! 平和安全法制のナゼ? ナニ? ドウシテ?」。東京・永田町の自民党本部の特設スタジオで女性議員の質問に答える。1回約20分。全5回中4回を終えた。
2回目では集団的自衛権をこうたとえた。「アベシンゾウは生意気だから殴ってやる」と言う不良がいる。友達のアソウさんが「オレはけんかが強いから守ってやるよ」。2人でいたら不良がアソウさんに殴りかかってきた。アベシンゾウもアソウさんを守る――。
党広報によると、1~3回目は生放送の視聴者がそれぞれ1万人を超え、4回目の10日は8300人。初回の動画はユーチューブで約3万回再生された。「たとえ話がわかりやすい」「首相自身の話が聞けるのはいい」といった声や、「長すぎる」「『なぜ急ぐの』という問いに全く答えていない」などの意見が書き込まれた。
PKOで紛争地の武装解除に関わってきた伊勢崎賢治・東京外国語大教授(平和構築論)は指摘する。「状況や登場人物の立ち位置を説明しないといけない。国は大きさも影響力も背景も異なり、友達同士のたとえでは表現できない。これではたとえ話が独り歩きする」
水島久光・東海大教授(メディア論)は「ネット動画の特性は拡散されること。いろんなことを試すのはいい」。ただ、「再生数を稼ぐには短時間でいかに面白く見せるか。番組は2人の掛け合いの面白さがなく視聴者を引きつける工夫がない。説明責任を果たしたというアリバイ作りのように感じる」とも話す。(伊木緑)
■安倍首相が放送の中で使ったたとえ話
一般のご家庭でも戸締まりをしっかりとしていれば泥棒や強盗が入らない。また、その地域・町内会でお互いに協力しあっていると、隣のお宅にもし泥棒が入ったらすぐに警察に連絡をする。そういう助け合いがちゃんと出来ている町内は犯罪というのは実際少ないんですね。これがいわば抑止力。戸締まりもしなくて開け放って寝ていたら、「捕まらないし簡単な仕事だな」と泥棒や強盗が入ってくる。(6日、抑止力の説明として)
私の友人でスガさんという人がいたとします。このスガさんの家に強盗が入って大変だということで、私の家に「安倍さん助けて! 一緒に強盗と戦ってよ」と電話がかかってきても、私はスガさんの家まで行ってスガさんを助けることは出来ないんです。友達同士という感覚では助けに行かなければいけないが、安倍家が危ないわけではないから。(7日、今回の法案が成立しても、行使できない集団的自衛権の説明として)
感想;
集団的自衛権のたとえ話。
「アベシンゾウは生意気だから殴ってやる」と言う不良がいる。友達のアソウさんが「オレはけんかが強いから守ってやるよ」。2人でいたら不良がアソウさんに殴りかかってきた。アベシンゾウもアソウさんを守る。
このたとえを見て、アベシンゾウは生意気だと思う不良がいるということです(安倍さんは少しは自覚されているのか?)。そしてアソウさんはけんかが強いんと言うことです(麻生さんは何か力を持っているのでしょう!)。
アベシンゾウさんはちなみに日本。アソウさんは米国。不良は北朝鮮などになるのでしょうか?
そうすると北朝鮮は日本(アベシンゾウさん)に殴りかからずに、アソウさん(米国)に殴りかかる例えになります。北朝鮮が米国に殴りかかるでしょうか?
米国は強いので、弱い日本が米国を助けなくても大丈夫ではないでしょうか。
不良も意味なく殴りかけてくることはありません。不良とトラブルを起こすので相手が殴って来ます。
北朝鮮が日本に殴りかかってくる場合ば、それは日米安全保障条約でカバーされているかと思います。
スガさんのたとえ「安部さん助けて!一緒に戦ってよ」ではスガさんはまた米国になります。弱い日本がスガさんを助けに行ってどうなるのでしょう。
すでに日本は、米国の活動に資金面や基地提供やその負担金支援(住宅支援など)を行っています。
今回の例えは、返ってわからないようにしているように思ってしまいました。
「戸締りもしなくて開けっ放して寝ていたら・・・」の戸締りが集団的自衛権になるとのたとえは飛躍しすぎていると思うのですが?
戸締りは集団的自衛権ではなく、外交とか自衛権、日米安全保障条約が該当するのではないでしょうか。
たとえ(メタファー<隠喩>)は、適切であればとてもよく理解できます。
ここで一つのメタファーを作ってみました。
「川でおぼれている人(ある国)がいました。それをとてもよく泳げる人(米国)が助けようと川に飛び込みました。
では私(日本)も一緒に助ける約束(集団的自衛権)をしているので、泳げないのに同じように川に飛び込みました。
流れは急(川の流れはある国を攻撃している国の攻撃が大きい例え)なために、私(日本)は流されて溺れてしまいいのちを落としてしまいました」。
つまり、日本は犠牲を被るし、実力行使(一緒に川に飛び込む)では米国を助けられない。
米国を助けるには憲法9条に反しないところでの支援が良いように思うのですが。