・トレーニングを積むことで、誰もが会話のスキルを高めることができるのです。
・会話力は才能ではなく技術
①観察・学習
②準備する
③反省する
・精神科医も会話に技術を使っている
①医学知識
②共感と傾聴
③権威・先行イメージ
④ロジカルなアドバイス
・これからは「信頼される人」が成功する
・会話にはゴール設定が必要
ゴールがあいまいだと準備、整理、実践、反省はできません
・精神科医にとって会話のゴール
①「正しい診断ができているか?」
②「薬は適切か? 副作用は? の確認」
③「患者さんに治療的に有効なアドバイスを1つ以上する」
・信頼関係というものは、基本的には、単純接触回数が増えれば増えるほど、高まりやすい性質ががあります(ザイオンス効果)。
・精神科医が患者さんに信頼されるために心がけていること
僕自身が大事にしていることは「きちんと向き合うこと」です。
・会話のストーリー展開をあらかじめ決めておく
ストーリーには「起承転結」があります。途中に不安を入れて、そのあと提案するという、感情の起伏を演出するのが基本です。
・自分の性格や特徴を気に留めずに、会話をしてしまうと、うっかり“悪いあなた”が顔を出すことになるからです。
・「自分には、こうした傾向がある」と認識して、会話の場面で出て来そうになったとき、特にそれがマイナスに作用しそうなときは“意識して止める”のです。これが重要になります。
・僕たちは、人間関係を無意識に加工している。
①投影 「自分が今抱いている感情を相手に映し出すこと」
②転移 「自分の過去の体験を相手に重ね合わせてしまうこと」
③逆転移 「相手の感情を自分の感情だと勘違いしてしまうこと」
④投影同一視 「自分の感情を相手に押しつけること」
自分の傾向をつかむ作業は、定期的に行ってください。
・自己愛性パーソナリティ障害とは、簡単に言うと「自分のことが大好きで、その結果、他人に迷惑をかけている人」
・絶対に押さえておきたい大前提「会話の主役は相手」
・もう1つ、会話をするうえで、大前提として知っておくべきことがあります。
相手は「あなたの話を聞きたくない」という事実です。
・患者さんは医師から聞きたい3つ
①自分がつかんだ情報の中で、間違っていることは何か?
②インプットできていない情報
③薬の処方やアドバイス
・「聞き役」に徹する際は、「相手の話に熱中しすぎずに聞く」というスタンスが大事です。
・どのように話を聞くのが良い?
①会話のリズムを合わせよう。
②あいづちに抑揚をつけて会話にストーリーをうみだそう。
③相手が「シュート」を打てるように、うまくつっこもう。
・自分が話すときの6つのポイント
①ストーリーを展開させるときに話す
②相手の「間違った認識を正す」ときに伝える
③相手が「インプットできていない情報」を伝える
④相手が「ストーリーに乗れていない」ときに話す
⑤相手に「会話疲れ」を起こさせないために話す
⑥「焦点を当てる」ために伝える
・「さしすせそ」を使った相づちがよく知られています。
さ 最高ですね、さすがですね
し 知らなかったです
す 素晴らしいですね、すごいですね、ステキです
せ センスがありますね
そ そうなんですね、その通りです
日頃から、自分がPsポジションとDポジションのどちらにいることが多いのかを考えてすごしていれば、冷静な自分を保てます。ぜひ、意識していきましょう。
・相手の話を再構築(リモデリング)しながら話す
・ネガティブな言葉はポジティブに変換して返す
・違う視点・選択肢、世界観を提示する
・本題に入る前に「雑談」をする
・たいていの問題には正解が存在する
会話の中で、あやふやな言葉を発信しつづけると、相手は不信感を抱きます。できる限り、正解を話すようにしましょう。
・会話のゴールは「改善策を決める」ことですが、あえて、その手前で会話を打ち切っています。
なぜなら、相手に改善策についてじっくり考えさせたいからです。そうすることで、正解のクオリティが上がることが期待できます。相手の理解度も高まることでしょう。
感想;
精神科医は傾聴で、相手がそれで満足したり、自ら解決するだけでなく、もう少し積極的に、患者さんの抱えている問題を解決する方法で、聞いたり/話したりしていることがわかりました。
この方法で自分の悩みを見ているのも良いかもしれないと思いました。
⇒前にも読んでいました。涙
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