幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「「毒になる言葉」「薬になる言葉」」梅谷薫著 ”愛語”

2019-03-08 02:44:00 | 本の紹介
・「心身の健康のカギは『言葉』が握っている」

・「言葉には病気を引き起こしたり、病気を癒したりする強い力がある」
 内視鏡の専門家として、長年にわたって多くの方の体の内部、胃腸の中を見てきた経験と、心療内科医として多くの方たちと接してきた経験から、私はそれまでとは違う見方をするようになりました。

・「言葉はあなたを病気にすることもあうけれど、本当はあなたの健康を守り、人生をもっとも素晴らしいものに変えていく力がある」

・「身のまわりの言葉」が私たちの健康に大きく影響している。

・身体の「声」つまり「症状」を毎日聞き続けること。それが、どのようなとき、どのような状況で現れるかを体験することです。
1)いつから始まった症状か?
2)どんな状況で出現するか?
3)とんなときに出ないのか?

・「うつ病」のかげに「言葉」あり

・言葉の攻撃に弱い人が増えている!

・心身のバランスを保つために重要な要素
1)神経系(とくに自律神経系)のバランス
2)内分泌系(ホルモン)のバランス
3)免疫系のバランス

・自分の人生を大切にしようとすれば、どのような言葉を使い、どのような言葉に触れるべきかをもっとよく考えてみる必要があると、私は考えています。

・アスピリンが大腸がんや卵巣がんの発生を大幅に減らすという結果がでているのです。

・「言葉」は「ストレス」を生みます。「ストレス」は「慢性炎症」を引き起こします。そして「慢性炎症」は動脈硬化や、がんなどの「病気」を生み出すのです。

・「男はプライドの生きものだから」テレンス・リアル著
 「男なんてプライドをくすぐっていい気持ちにさせておけば、なんでも言うことを聞いてくれるのよ」というセリフを外来で聞いてびっくりしたことがあります。

・自分の「ジェノグラム」を書いてみる。
 本人につながる家族と、家族にまつわる「物語」を理解しやすくなる。

・ストレスへの対処
1)欲求不満耐性;ストレスの攻撃に耐えている状態
2)自我防衛機制;ストレスをかわそうとしている状態
3)カタルシス;たまったストレスを外に出している状態

・心のメカニズムが破城したときのサイン
1)身体面のサイン
胃痛、頭痛、下痢、吐き気、胸の苦しさなど
2)行動面のサイン
イライラして怒りっぽくなる、ちょっとしたミスが増えてくる、朝起きられなくなったり、遅刻や欠勤が増えてくるなど
3)精神面のサイン
明かな「うつ症状」や不安、あせり、不眠など。気分が乗らず、意欲が出ない、仕事に集中できない、自分が無能に思えて死にたくなるなど。

・一言で心に届く「言葉」とは?
作家 山田ズーニーさんの作品「伝わる・揺さぶる-文章を書く」から
その晩、息子は、彼女と大ゲンカして帰ってきた。彼女の留学のことが原因らしい。
息子「俺は、べつに彼女をしばる気をないんだ。彼女は自由だし、やりたいことをやればいい。だから、彼女が留学するのは、ちっとも反対じゃない。ただ、ここで問題なのは、彼女の動機だよ。安易な留学ブームにのかってるだけじゃねえか、だいたい、そんな、あいまいな気持ちで留学したって、逃げてるだけじゃ・・・」
母「淋しいんだね。おまえ」
「見事な要約」とズーニーさんは続けます。お母さんだからできる、ひと言での要約。それは「根本思想の抽出」にほかならないからだ、と彼女は言うのです。ズーニーさんの言う「根本思想」とは、私たちの深いところで私たちを規定している考え方や生き方のこと。論理の及びにくい領域に働いている力、自分で認識するのが難しい部分の話しです・

・職場で言葉の毒から身を守る方法
1)軽いストレスはそのまま耐える
2)ストレスを柔軟にかわす
3)たまったストレスは外に出す
具体的には
 ・軽いものは笑ってやりすごす
 ・黙って聞くときのコツ
  ・相手が怒っているときは、黙って話を聞きます。
  ・一生懸命メモをとって、そのメモを読み上げる。
「これでいいんですよね」
  相手の「感情」に挑発されないことです。
 ・冷静にストレスをかわす
  あまりに理不尽なことを言われたときは、「それはどういう意味ですか?」と具体的に確認してしまいましょう。
 ・「言葉」や「行動」で発散する
  ・信頼できる友だちにじっくり聞いてもらう。
  ・カラオケで大声を出して歌うとか、趣味の世界に没頭するなどの「行動療法」も役に立ちます。
 ・最後は勇気をもって反撃する

・「言葉を変えることは、自分を変え、相手を変えること」
 相手の考えを変えるのは難しくても、自分の考えや行動を変えることはできます。興味をもって柔軟に対応すれば、相手の反応も変わる可能性がある。

・話を聞くときの「心の込め方」で自分の身を守る
 心療内科の外来では、「否定的な評価」を表す言葉に注目します。「私なんか」「どうせ」「・・・でしかない」といった、自分の最終的な評価に関する言葉を聞き逃さないようにしているのです。

・「心の距離感」に大切な三つの距離
 心の距離感を保つためには、次の「三つの距離」をうまくとることが大切です。
1)空間的距離;できるだけ離れる
2)時間的距離;相手と会わない時間を作る
3)心理的距離;見て見ぬふりをするなど

・今の自分を知るための「文章完成法」
 私は…を20個紙に書く。

・言葉を活かすための三つの条件
1)どのような「力関係」もとで話すのか?
2)どのような「タイミング」で話すのか?
3)どのような「効果」を想定して話すのか?

・話をじっくり聞いたあとで効く一言
 「ずいぶんたいへんでしたね」
 「これまで、とてもつらかったでしょう。よくがんばりましたね」
 「でも、そのことをだれにも言えなかった。つらかったですね」

・無条件の肯定
 「あなたは、そのままでよい」
いちばんつらいとき、一人だけ無条件に承認してくれる人がいる。人は、それだけで生きていけます。そして、たまにでもよいから、その「一言」を相手に言える人になる。

・ヘーゲル
 「幸福な人とは、自分の境遇が自分固有の性格や恣意にうまく合致し、その境遇に満足している人のこと」(歴史哲学講義)

・「ありがとう」は単純だけど、とても影響力のある言葉です。

・より肯定的な「言葉」に書き換える

・言葉は自分自身を定義し、「生きる構え」を決めている

・身体をむしばむ「毒になる言葉」
 ・「クサい、汚い、普通じゃない」
 ・「死ねば?」
 ・「洋服のサイズ、ないんじゃない?」

・世の中にあふれる「毒になる言葉」
 ・「かわいくない子だね」
 ・「頭おかしいんじゃない?」
 ・「何度言ったらわかるの?」
 ・「耳、聞こえている?」
 ・「おまえなんかに関係ない!」
 ・「生まれてこなきゃよかったのにね」
 ・「変な子。あんた、友だちいないでしょ」

・医師や看護師からの、いわゆる「ドクハラ」
 ・「よく生きているね」
 ・「もっと早く来ればよかったのに」
 ・「また来たの?」
 ・「こんなにひどくちゃ、私なんか治せないよ」

・私たちを癒す「薬になる言葉」
 ・「大丈夫!」
 ・「私はあなたの味方だよ」
 ・「つらかったよね。よくがんばったね」
 ・「にゃ~」(ペットは人を癒す)

・これまでの苦労を認めてくれる言葉
 ・「あなたのがんばりはよくわかっています」
 ・「これ以上、がんばらなくていいんですよ」
 ・「たいへんな人生でしたね」
 ・「ここまで来れたことはすごいことです」

・安心と希望を与えてくれる言葉
 ・「ちょっと疲れただけですよ」
 ・「ゆっくり休めばまたよくなります」
 ・「心配しなくても大丈夫」

・信頼を表明する言葉
 ・「あなたのことを信じています」
 ・「あなたがいてくれたからここまで来られたんです」
 ・「ぜひ、もっと教えてください」

・自分でも気づかなかった視点からのほめ言葉
 ・「笑い声がとてもステキで癒されます」
 ・「お会いするときの笑顔がとてもうれしい」
 ・「いっしょにいるだけでホッとするんです」

・これまでの苦労を具体的に評価する言葉
 ・「先日の受賞は、自分のことのようにうれしかった」
 ・「以前、教えていただいたことを若い連中に伝えています」
 ・「〇〇さんのおかげで、今の私たちがあるんです」

・笑顔とあいさつも最高の薬

・「自分自身を愛しなさい」

・「夜と霧」ヴィクトール・フランクル著

・「この病気で苦しんだことには意味があった」

・「ここまでのつらい出来事は、すべて必要なことだったんですね」

・もっとも重視している言葉
 ・「おまえは自分らしく生きていく資格がある」
 ・「おまえは。幸せな人生を送る権利がある」

感想
言葉の力は大きいと改めて認識しました。
言葉により、悲しんだり、怒ったり、喜んだり、癒されたり、ホッとできたりします。

毒の言葉を吐いていると、実はそれは自分にもその毒が身体の中を回ってしまうようです。薬の言葉を口にすると、相手だけでなく、自分も幸せにするようです。
それはきっと体内のホルモンの分泌にも影響するのでしょう。

https://www.shorinzenji.com/住職の話/無財の七施/
眼施(がんせ)  常に温かく優しい眼差しを施すこと
和顔施(わがんせ)いつもニコニコ笑顔で接すること
言辞施(ごんじせ)優しく時には厳しく叱る愛情のこもった言葉
身施(しんせ)  自分の身体を使い奉仕すること
心施(しんせ)  心配り・気配り、思いやりの心を持ち、相手の立場になってみること
床座施(しょうざせ)座席や場所、地位を譲ること
房舎施(ぼうしゃせ)家や部屋を提供すること

言辞施を”愛語”と言っています。
自分にも”愛語”が必要なのだと思います。

「対話のことば オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得」井庭崇&長井雅史著 ”対話で統合失調症を治す”

2019-03-07 02:40:58 | 本の紹介
本書には30個の「対話のことば」を収録
1.体験している世界
・ひとりの人として
・じっくり聴く
・そのままの言葉
・開かれた質問
・言葉にする時間
・語りへの対応
・内側から捉える
・感情の通路
・これまでへの敬意

2.多様な声
・関係する人
・対話の支援チーム
・輪になる
・全員の発言
・ゆったりとしてペース
・応答の連鎖
・小さなサイン
・気持ちの共鳴
・リフレクティング・トーク

3.新たな理解
・発生時の立ち上げ
・連続的な実施
・一貫した関わり
・それぞれの認識
・混沌とした状態
・意味の変容
・一緒に見出す
・広がりのある文脈
・未来への仲間

・「対話」を中心としてミーティングを重ねることによって治癒をもたらすことにあります。
具体的には、フィンランドの西ラップランド地方において、統合失調症の入院治療期間は平均19日短縮されたこと、2年間の予後調査で再発率が71%から24%に抑えられていることなどがあげられています。

・専門性の鎧を脱いで、寄り添う。
・聴く姿勢が、語りを変える。
・相手の言葉を使って話す。
・自分のなかに目を向け、考えるための質問
・言葉が生まれる余白をつくる
・しっかりと受け止めたことを示す
・その人の「世界」に没入して、出来事を追体験する
・感情は、深いところへ下りていくための入り口である
・これまでの大変な状況を生き抜いてきたことへのリスペクト
・ともに問題を解消していく仲間たち
・ひとりではなく、複数人で場を支える
・誰かに対して言うのではなく、場に声を置くことができるかたちになる
・一人ひとりの声を大切にする
・誰でも話せる余白のある場をつくる
・みんなで声をつないでいく
・言葉になっていない、静かな「声」
・感情の流れのなかに心をさらけ出す
・会話を外から見てもらうことで、新たな気づきが生まれる
・落ち着いてからではなく、まさにそのときに
・変化をもたらすための十分な時間を確保する
・関わり続けることで育まれるものがある
・人の数だけ、認識がある
・その混沌は、変容の最中である
・意味の生成に立ち会い、その過程とともにいる
・この場に、外部をつくらない
・これまでを包み込む、新しい「物語」を見出す
・対話の体験を共有した心強い仲間たち

・パターン・ランゲージ(対話の言葉としてまとめたもの)

感想
はじめに言葉ありき。言葉は神と共にあり、言葉は神であった。
( ヨハネによる福音書1章1節)

言葉には大きな力があるように思います。
人を楽しくもでき、人を怒らせもでき、人を喜ばせることもできます。
どの言葉を使うかはまさに自分です。

物語ることが、自分の癒しや助けになることもあります。

その言葉を使って、対話する。
これが大きいのでしょう。

統計不正 再発防止策の早急な実施を強調 厚労相 ”研修受けないと行けない人はもっと上の人では?”

2019-03-06 15:38:48 | 社会
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/politics/nhknews-10011837661_20190306.html NHKニュース2019/03/06

厚生労働省の統計不正問題をめぐって、根本厚生労働大臣は、参議院予算委員会で、全職員を対象にした研修や利用者の視点に立った統計業務の見直しなどの再発防止策を、速やかに実施していく考えを明らかにしました。
この中で根本厚生労働大臣は、厚生労働省の統計不正問題について、「常に正確性が求められる統計について、今般の事案を引き起こしたことは極めて遺憾であり、国民の皆様にご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げる」と改めて陳謝しました。

そのうえで、「全職員に対する研修や、他府省や民間の専門家などとの人事交流による統計に対する認識やリテラシーの向上、統計の調査内容の正確な公開や、利用者の視点に立った統計業務の改善、外部有識者の視点の強化や民間人材の活用など、組織の改革とガバナンスの強化という3点を柱とする改革案に早急に取り組みたい。再発防止を徹底する」と述べました。

また、安倍総理大臣は、厚生労働省の毎月勤労統計調査の調査方法の変更について、「アベノミクスの成果をよく見せようということではなく、15年間続けられた統計不正問題とは関わりがない」と述べました。

そのうえで、「私が統計に気を配って『こうしろ、ああしろ』と言うことはもちろんないし、ましてや統計を私たちの都合のいいように変えようなんてことは誰も考えていない。そのようなことをすれば、まさにマクロ政策を誤り、経済が順調に回復している軌道を誤った方向に持っていってしまう」と述べ、総理大臣官邸の関与を重ねて否定しました。

感想
研修を受ける必要があるのは、安倍首相や、内閣総理大臣秘書官などのトップ層では?と思ってしまいました。

現場の人が不正などしたいわけがありません。
上からの指示で仕方なしにやっているのだと思います。
もし、研修するなら、トップが不正を指示しても「No,私にはできません」と言って、左遷や上司からのいじめに耐えること、もし不正の指示があればその証拠を取って、そして開示することを講義されるなら意味があるかもしれません。

トップから不正(犯罪行為)を指示されて仕方なしでもやってしまえば、「あなたも犯罪者です」とのことです。
不正を指示したトップは何の責任も問われずに、不正の実務を担当したものが責任を取らされます。

インパール作戦を立案、実施した責任者は死ぬこともなく、責任も取らされていません。
一方、戦死者の兵士は約7割は餓死と病気で数万人が亡くなったとも言われています。注)

一人で「No!」を言うには勇気が必要です。
多くの人が「No!」と言うとそれは力になります。

注)ウイキペディアより
「日本軍の場合、後送傷病兵はほとんど生きて帰ることができなかったとの証言が多く、参加人数と残存兵の差、およそ72000人が作戦の死者とされることも多い。 」

森友補助金詐欺、籠池被告が起訴事実の大半否認 ”安倍首相夫人の名前をだしたら神風が吹いた?”

2019-03-06 15:27:27 | 社会
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20190306-567-OYT1T50215.html 読売新聞2019/03/06

 学校法人「森友学園」(大阪市)を巡る補助金詐欺事件で、詐欺罪などに問われた学校法人「森友学園」の前理事長 籠池 かごいけ 泰典(66)、妻の 諄子 じゅんこ (62)両被告の初公判が6日、大阪地裁で始まり、籠池被告は起訴事実の大半を否認した。諄子被告は無罪を主張した。

 起訴状では、2人は2016年2月、大阪府豊中市の国有地で進めていた小学校建設を巡り、工事費用を水増しした契約書などを提出し、国の補助金約5600万円を詐取。11〜16年度には、学園などが運営する幼稚園の専従教員や障害児らの数を偽り、府と市の補助金約1億2000万円をだまし取った、とされる。

 2人は17年7月の逮捕後、約10か月間勾留され、昨年5月に保釈されていた。
 学園を巡っては、大阪地検特捜部が昨年5月、国有地売却に関する背任容疑や、財務省の決裁文書改ざんに対する虚偽有印公文書作成容疑などで告発された同省幹部ら38人を不起訴にした。市民団体などの審査申し立てを受け、大阪第1検察審査会が不起訴の妥当性を審査している

感想
安倍首相夫人の名前をだしたり、安倍首相夫人のお付きの官僚にお願いしたら、思いもかけないディスカウント、その理由をゴミにしたりと、神風が吹いた心境だったのでしょう。

そのような出来事を、全て籠池夫妻のせいにしようとの検察の強い意向が働いているようです。
安倍首相から見放されたからではないかと思ってしまいます。
見放されない加計学園は国の多くの税金や県の税金が投入されたのではないかと思ってしまいました。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190306-00000541-san-soci
籠池被告が意見書「国策捜査」「非は認める」 初公判で 産経新聞3/6(水)

 国や大阪府・市の補助金をだまし取ったなどとして詐欺と詐欺未遂罪に問われた学校法人「森友学園」前理事長、籠池(かごいけ)泰典被告(66)と妻の諄子(じゅんこ)被告(62)に対する大阪地裁の6日の初公判で、籠池被告は意見陳述書を読み上げ、「口封じのための国策捜査」と述べた。

 籠池被告は「私と家内を国策捜査し、国策逮捕し、人質司法として300日間も国策勾留したのは口封じ」とし、「官邸からの意向と官邸への忖度(そんたく)で財務省が動き、(大阪府の)私学審議会が大阪府知事の意向を受けて動いた重大な事件だったが、国民の目をそらせるために(夫妻を)別件逮捕した」と主張。小学校の建設や開校については「多くの政治家が賛同したが、値引き問題が勃発し、安倍(晋三)首相は保身にかじを切った」とした。

 一方、幼稚園の補助金申請は「一部について事実と異なる申請をしたり書類に手を加えて本来は受けるべきではなかった補助金を受け取ったりしたことは否めない。非は率直に認める」と陳述。「教育に投ずべきお金を不正に扱ったことについては、心よりおわび申し上げる」と謝罪した。

 その上で、国の補助金詐取事件に関連する建設費の契約書作成は「具体的な手続きは業者に任せていた。私が主導し妻と共謀して補助金をだまし取ったという検察官の主張は事実と反する」とした。

 諄子被告も意見陳述書を朗読。国の補助金詐取事件について「まったく関与していない」と無罪を主張し、府・市の補助金詐取事件も「申請手続きにも関わったことはない。詐欺行為をしておらず。私は無罪です」とした。

「14歳」千原ジュニア著 ”一年間の引きこもり”

2019-03-06 13:09:24 | 本の紹介
僕はもう何カ月もパジャマ暮らし(一年間の引きこもり)。

・9歳の時、ここで欲しくもないキーホルダーを万引きした。理由は年上の友達の目。その目を「君たち」から「君」にするため。

・スナアラシ(TVの終了後)を聴きながら僕は部屋にカギをつけた。これでもう誰もこの部屋に入ることはない。

・お母さんはよく泣いていた。お父さんは首をひねっていた。きっと意味が解らなかったんだろう。

・小学六年生、大人によく怒られた。僕が笑っていると大人はいつも怒った。僕は友達といつも笑っていた。僕はいつものように友だちの家まで友だちを誘いに行った。友達は出てこなかった。いないと言われた。本当はいるのに、中から友だちのお母さんの起こる声が聞こえた、友達が僕と遊ぶなと怒られていた。僕は泪が出そうになった。

・お風呂の中でタバコを吸う。僕はいつもそうしている。お風呂の中で吸うタバコは美味しいから好きだ。いつも数三本のタバコ。

・僕は一か月間、誰とも話をしていない。だけどそれはそんなに悲しいことじゃない。そんなに深刻なことじゃない。僕はどこかでそんな自分を少し楽しんでたりする。

・あの人たちはたぶん当たり前のように学校に通っている。だけど僕は学校に行くということを意識している。僕は学校に行かないということに不安感も恐怖心もない。だけど学校に通うということに、ものすごくそれを感じるんだ。

・だから心配しないでください。必ず答えを見つけるから。そう想いながら部屋に入り、またカギをかけた。

・僕が暴れて割ったガラスや食器を片付ける音。僕はその音を耳から遠ざけるためにテレビをつけた。

・僕は狂ってなんかいない。だけど本当は狂ってるのかな。僕はおかしくなんかない。だけどやっぱり少しおかしいのかな。僕はもうすぐ僕だけの世界を見つけるんだ。本当にそんな世界を見つけることができるのかな。もう少し待ってほしいだけなんだ。もう少しってどのぐらいだろう。

・「もう限界」「意味が解らない」「この家にいるのが嫌なら出ていけばいい」「できればそうしてほしい」「全寮制の学校」「変な名前の病院」「社会」「気が狂っている」「なぜそんなふうになってしまったの」「私たちのどこがいけなかったの」「なぜ」「どうして」 お母さん、違うんだ。僕がしていることはそんなことじゃない。僕はやり方が少し人と違うだけなんだ。もう少し、もう少し待ってください。

・おばあちゃんは笑いながら僕に、「最近、学校に行っていないらしいね」と言い、僕が小さな声でうなずくと、「じゃ、二人で旅行(金沢)に行こう」と言った。僕は「うん」と答えた。数か月ぶりの朝ご飯。それはすごくおいしくて、僕はご飯をおかわりした。おばあちゃんはとびきりの笑顔で得意気に僕の顔を見ていた。

・名古屋にあるあの白い学校を見てから僕は週に二、三回学校に行くようになった。僕はなぜか、白い学校を見てから青い学校(入学した高校)の中にある小さな自由を見つけることができたような気がして、学校の中にいてもそんなに息苦しさを感じなくなっていた。

・お兄ちゃんは僕の顔を見ることもなく、「吉本の養成所に入れるように言うといたから」と言った。その瞬間、僕が部屋の中から抱き続けてきたドキドキが何か解らない緊張感に変わるのが解った。

・(両親に)今日、大阪でお兄ちゃんと二人で戦ってきたという話を、そしてその戦いが笑いを創るモノだということを。僕はこれからその世界の中で戦っていくということを。だから僕はもう二度と青い学生服を着ることも青い学校にいくこともないということを、そしてこの家を出ていくということを。

感想
サワコの朝のゲストに千原ジュニアさんが出演され、1年間引きこもっていた話をされました。
https://blog.goo.ne.jp/egaonoresipi/e/c4159b4e08432b53444663d1a8df29f1
「サワコの朝 千原ジュニアさん」 ”引きこもりから”


それでこの本を読みました。
人よりも感受性が高く、それが周りと上手く行かなかったのかもしれません。
よくご両親が待たれたと思いました。
この引きこもりが今の千原ジュニアさんの一部なのだと思います。

人生諦めないこと。
物事にはタイミングがあるので待つことも場合によっては必要