映画を見る楽しみは肉体の躍動を見ること。
「チアーズ」はそんな作品。
内容は、友情・恋愛・勝利の青春映画の王道ながら、チアリーダーたちの躍動が若さそのもの、エネルギッシュでパワーをもらってしまう。
チアダンスっていうのは器械体操とダンスの組み合わせ、男性もいて女の子を空中に放り投げたりするんですね~。驚き!
さて内容。
ランチョ・カルネ・ハイスクールのチアリーディング・チームトロス。
そのキャプテン、トーランス(キルステン・ダンスト)は全国選手権大会での連続優勝を狙おうと張り切る。
しかしトラブルが続出。
レギュラー選手が骨折し、今まで練習してきた演技が盗作であることが判明。
プロの振り付け師を雇って新作に取り組むも、振り付け師は詐欺師で他校でも同じ振り付けを教える。
全国大会は前年優勝のシードで出場できるが、3週間で新作を作り上げなくてはならない。トーランスのキャプテン不信任も出る。
主人公をどんどん窮地に追い込んでいくというドラマづくりの王道だ。
そして主人公がそんな中、がんばるというのも王道。
しかし、それが主人公を輝かせる。
振り付け師に騙されて3週間で新作を組み立てなくてはならない時、トーランスはメンバーにこう言う。
「わたしはチームの力を信じている。この3週間、懸命にやればきっと出来る」
そして行うのが、3週間、日常をすべてダンスにすること。
友情もある。
チアダンスをバカにする転校生ミッシー(エリーザ・ヂュシュク)の対立・理解。
ライバル・クローヴァーズのキャプテンとの対立・理解。
クローヴァーズが資金難で全国大会が出来なくなった時、トーランスは父親からお金を借りて渡しに行く。
それをクローヴァーズのキャプテンは「同情はいらない。毅然とした態度をとるのもキャプテンの役割よ」と突っぱねる。
ここで突っぱねるところがいい。
クローヴァーズは視聴者の願いをかなえるテレビ番組の協力で大会出場を果たすのだが、大会でもこんなやりとりが。
「線からはみ出すと減点よ」とアドバイスするトーランスに対し、クローヴァーズのキャプテンは「あなたのチームのあの子、いつも半歩遅れるわ。気をつけなさい」とアドバイスを返す。
ふたりが理解しつつあるのを示した見事なやりとりだ。
そして勝敗が決まった後はこんなやりとり。
「あなたたちはすごかったわ」
「あなたたちは最高よ」
完全な共感・理解。
この様な形で、ポップな音楽と共に青春を描いていくこの作品。
チアダンス意外にも描かれるのは、アメフトの試合、洗車のバイト、ラブ光線、汚い言葉(「キレてブチ殺す」「タマなし野郎。てめえのケツを掘る」「彼女、レズっぽい」)、自作の音楽でラブコール。
まさに明るいカリフォルニアの青春だ。
これを日本と比べてみると、日本の青春はモノトーンの太陽不足。
かろうじて「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」が太陽いっぱいという感じだが、これらの作品は、変な指導をするコーチが出て来ることといい、「チアーズ」の影響を受けているのであろう。
最後に肉体の躍動とは180度違う「静」の演技について。
ミッシーの家に泊まったトーランスは、後に恋人になる兄クリフ(ジェシー・ブラッドフォード)と洗面所で出会う。
ふたりは黙って並んで歯磨きを始める。
歯磨きをするだけの約3分間のシーンだが、変な魅力がある。お互いを意識し合っているのがわかる。
「静」のシーン、「日常」のシーンでも、描き方によってこれだけ面白くなるという証明だ。
「チアーズ」はそんな作品。
内容は、友情・恋愛・勝利の青春映画の王道ながら、チアリーダーたちの躍動が若さそのもの、エネルギッシュでパワーをもらってしまう。
チアダンスっていうのは器械体操とダンスの組み合わせ、男性もいて女の子を空中に放り投げたりするんですね~。驚き!
さて内容。
ランチョ・カルネ・ハイスクールのチアリーディング・チームトロス。
そのキャプテン、トーランス(キルステン・ダンスト)は全国選手権大会での連続優勝を狙おうと張り切る。
しかしトラブルが続出。
レギュラー選手が骨折し、今まで練習してきた演技が盗作であることが判明。
プロの振り付け師を雇って新作に取り組むも、振り付け師は詐欺師で他校でも同じ振り付けを教える。
全国大会は前年優勝のシードで出場できるが、3週間で新作を作り上げなくてはならない。トーランスのキャプテン不信任も出る。
主人公をどんどん窮地に追い込んでいくというドラマづくりの王道だ。
そして主人公がそんな中、がんばるというのも王道。
しかし、それが主人公を輝かせる。
振り付け師に騙されて3週間で新作を組み立てなくてはならない時、トーランスはメンバーにこう言う。
「わたしはチームの力を信じている。この3週間、懸命にやればきっと出来る」
そして行うのが、3週間、日常をすべてダンスにすること。
友情もある。
チアダンスをバカにする転校生ミッシー(エリーザ・ヂュシュク)の対立・理解。
ライバル・クローヴァーズのキャプテンとの対立・理解。
クローヴァーズが資金難で全国大会が出来なくなった時、トーランスは父親からお金を借りて渡しに行く。
それをクローヴァーズのキャプテンは「同情はいらない。毅然とした態度をとるのもキャプテンの役割よ」と突っぱねる。
ここで突っぱねるところがいい。
クローヴァーズは視聴者の願いをかなえるテレビ番組の協力で大会出場を果たすのだが、大会でもこんなやりとりが。
「線からはみ出すと減点よ」とアドバイスするトーランスに対し、クローヴァーズのキャプテンは「あなたのチームのあの子、いつも半歩遅れるわ。気をつけなさい」とアドバイスを返す。
ふたりが理解しつつあるのを示した見事なやりとりだ。
そして勝敗が決まった後はこんなやりとり。
「あなたたちはすごかったわ」
「あなたたちは最高よ」
完全な共感・理解。
この様な形で、ポップな音楽と共に青春を描いていくこの作品。
チアダンス意外にも描かれるのは、アメフトの試合、洗車のバイト、ラブ光線、汚い言葉(「キレてブチ殺す」「タマなし野郎。てめえのケツを掘る」「彼女、レズっぽい」)、自作の音楽でラブコール。
まさに明るいカリフォルニアの青春だ。
これを日本と比べてみると、日本の青春はモノトーンの太陽不足。
かろうじて「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」が太陽いっぱいという感じだが、これらの作品は、変な指導をするコーチが出て来ることといい、「チアーズ」の影響を受けているのであろう。
最後に肉体の躍動とは180度違う「静」の演技について。
ミッシーの家に泊まったトーランスは、後に恋人になる兄クリフ(ジェシー・ブラッドフォード)と洗面所で出会う。
ふたりは黙って並んで歯磨きを始める。
歯磨きをするだけの約3分間のシーンだが、変な魅力がある。お互いを意識し合っているのがわかる。
「静」のシーン、「日常」のシーンでも、描き方によってこれだけ面白くなるという証明だ。