平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

リーガルハイ~第2シリーズは前作、そして『半沢直樹』を越えられるか?

2013年10月10日 | 職業ドラマ
 堺雅人さんの長ぜりふの語り口調を見ていると次のふたりを思い出す。
 古くは『男はつらいよ』の渥美清さん。
 最近では『古畑任三郎』の田村正和さん。
 ふたりとも独特の語り口調を持っている。
 そして堺さんも。
 こうなるとその役者さんは国民的スターですね。
 ただ、これには弊害もある。
 渥美さんを寅さんを、田村さんが古畑任三郎を求められるように、堺さんも半沢直樹や古美門研介を求められるようになる。

 さて、今回はプロローグなので物語の全容はまだ見えないが、こんな3つの対立図式であろうか?
★国家を背負い、悪を社会から排除する検事・醍醐実(松平健)。
★世の中から争い事をなくし、新しい世界を作ろうとする弁護士・羽生晴樹(岡田将生)。
★「我々の仕事は、真実を追究することではない。依頼人を守ることだ」と言い張り、黒い物も白にする古美門研介(堺雅人)。
 気になるのは羽生の主張だ。
 世の中から争い事をなくすって……、そんなことが出来るのか?
 醍醐と古美門の対立図式は今までの『リーガルハイ』がそうだったし、法廷物ならよくある対立だが、ここで羽生の主張がどう絡んでくるかが興味深い。
 場合によっては第一シリーズの『リーガルハイ』を壊してしまうかもしれない。
 現に三木長一郎(生瀬勝久)は古美門の味方になりつつあるし。

 演出はデフォルメがされていてコミック調。
 検事・醍醐をブラックジャックのような姿にしたり、まわりが寒くなるといったコミック設定にする必要があったのかな~?
 少し安っぽく見える。
 それに『半沢直樹』は演技の誇張はあったが、基本はリアリズムで、それが支持されましたからね。

 というわけで別作品とは言いながら、どうしても『半沢直樹』を意識してしまうこの作品。
 スタッフさんも「倍返し」を「八つ当たり」に、「やられたらやり返す」を「やられなくてもやり返す」と言い換えて意識しているようですし(笑)、果たしてどのような評価が出るか?

コメント (2)
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