平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

安堂ロイド~テレビ東京の深夜でやるドラマですね

2013年10月14日 | 恋愛ドラマ
「僕が殺されても、君は絶対に守るから。100年先もずっと守るから」
 前作から180度変わって、<甘~い世界>になりましたね。
 今どき、こんなメッセージに人は共感するのだろうか?
 どこかで見たような、使い古された感は否めない。

 アンドロイドの設定は、『エヴァ』の庵野秀明さんたちがやっているだけあって、面白そう。
 5Dプリンターとかね。
 時間に関する設定も、理論物理学が背景にありそうで、好きな人には深読みが出来そう。
 ただ一般視聴者はどこまでついて来られるか?
 一方、アニメファンが見るかと言えば、実写ですし、ほとんど『ターミネーター』×『ゴースト』ですし、「君は絶対に守るから。100年先もずっと守るから」という陳腐なせりふにシラけそう。
 制作陣がどこをターゲットにして作っているのかがよくわからない。

 これはどなたが言っていましたが、「テレビ東京の深夜でやるドラマ」というのが的確だ。
 決して日曜9時にやるドラマではない。
 申し訳ないが、この作品は録画して、恋愛シーンを飛ばして、戦闘シーンだけを楽しむのが正しい見方だろう。
 豪華な役者さんたちがもったいない。

※追記
 本文で「決して日曜9時にやるドラマではない」と書きましたが、それはテレビの枠にはそれぞれふさわしい内容があるという意味で、テレビ東京の深夜枠を下に見ているわけではありません。
 テレビ東京の深夜枠にも名作はありますし。


コメント (2)
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八重の桜 第41回「覚馬の娘」~困ったら大声を出して呼べ。お父っつぁまが助けに行く

2013年10月14日 | 大河ドラマ・時代劇
 覚馬(西島秀俊)VS槇村(高嶋政宏)。
 槇村は覚馬のことを「使っているつもりだったのが使われていた」と評価し、覚馬は「槇村の手腕を敬服していた」と語る。
 そして差し違えての問題解決。
 覚馬は職を辞し槇村の顔を立て、槇村は代わりに「集会の自由」を保障する。
 いろいろ対立していましたが、実はふたりはWINWINの良い関係だったんですね。
 覚馬は槇村の豪腕がなければ、考えていたことを実現できなかったでしょうし、槇村も覚馬の助言がなければ、暴走し、どこかでつまずいていた。
 対立しながらもお互いを認め合う関係。
 政治家とはかくあるべしと思います。
 駆け引き、妥協点を探りながら己のやりたいことを実現していく。そういうしたたたかさ。
 この点、大阪の橋下市長とかはダメだな。
 自分の主張だけをして、自分に従わないものは排除し、糾弾する。
 現在、朝日新聞に拠ると、維新の会の現在の支持率は1%だそうだが、橋下さんにも覚馬のような敵対する助言者が必要だった。
 最近は安倍さんも暴走の気味ですから、つまずかないように注意して下さいよ。

 新聞(マスコミ)を武器として使ったのも覚馬の卓見。
「これが新聞の力。これが言論の力」
「(暴力が物を言っていた)戊辰の頃とは勝手が違う」
 現在、自民党が進めている「秘密保護法」はどうなんだろう?

 いずれにしても議会や言論界(マスコミ)が機能しなくなる社会はヤバいです。
 権力は放っておけば暴走するものですから。

 さて、今回は覚馬のもうひとつの物語。
 前半が<政治家>だとしたら、後半は<父親>。
 娘・みね(三根梓)の恋愛と結婚。
 普通のドラマのパターンなら父親が反対するものなのに、今回は父親が物分かりが良く、娘の方が自分の恋愛感情に従うことを拒んでいる。
 いわば今までのパターンの逆をやったわけですね。
 だからドラマとしては、みねが決心すればいいだけなので、葛藤は薄い。
 姑の佐久(風吹ジュン)が激しく反対したり、時栄(谷村美月)が絡んできたりすれば話はドロドロになるのだが、今作はそこまでツッ込んでやらないようだ。
 ただ、結婚を決心したみねに言った覚馬の言葉はいい。
「そうか。決めたのか。だったらいい。どこまでもついでいけ。何があっても離れんじゃねえぞ。んだげんじょ、どうしても困ったら、そん時は大声を出して呼べ。お父っつぁまが助けに行く」
 覚馬が願ったのは、娘の幸せ。
 それはみねの母のうら(長谷川京子)も同じであっただろう。
 そのふたりの思いがこのせりふに凝縮されていました。


コメント (4)
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