「また官兵衛か。また小言か」
耳に痛い話を聞かされるので、官兵衛(岡田准一)を遠ざけたい秀吉(竹中直人)。
こうなると、逆効果ですよね。
秀吉は完全に聞く耳を持たなくなってしまう。
官兵衛の苦言が正論であるだけに言えば言うほどするほど、頑なになる。
官兵衛はちょっとストレート過ぎる。
自分に酔いたい秀吉。
それに水を差す官兵衛。
小西行長が、朝鮮の使節についてウソの報告をしたのも面白い。
今や秀吉は恐怖の存在なんですね。
こうなると組織はもろくなる。
なぜなら部下は上司に良い報告しかしなくなるから。
上司はその偽りの報告を聞いて、物事を判断するからさらに間違う。
安倍さん、あなたの所にあがっている経済報告はかなり盛ってますよ。
実際の国民の生活は、円安と消費税でかなり苦しいのに、官僚は良い報告しかしない。
あるいは、安倍首相は良い報告にしか耳を傾けない。
三成(田中圭)は典型的な官僚タイプ。
権力者の指示に唯々諾々と従う。
権力者にへつらうために良いことしか報告しない。
自分の地位保全のためにライバルを蹴落とす。
今回のことで言えば、大徳寺の利休像など、利休をおとしめるさまざまな発言。
この作品は、類型的ではありますが、<権力者>と<官僚>というのを見事に描いていますね。
さて、利休(伊武雅刀)。
この利休の立場を現在に例えれば、大学教授とかがなる<有識者>ってやつですかね。
そして、官兵衛以上にストレートな苦言を言ったのが、利休だった。
利休は秀吉に最後まで謝罪せずに、死を選ぶ。
命を賭けた訴えをおこなう。
この命がけの訴えは、鶴松の死を経た秀吉に歪んだ形で届いたようだ。
「利休を死なせるべきではなかった。天罰じゃ」
利休の訴えは<天下万民が心安らかに暮らせる政治を行いなさい>というものだったが、秀吉には<天罰>としか響かなかった様子。
そして、鶴松を失った秀吉の心の穴を埋めるためにおこなったのが、朝鮮と明の征服。
「わしには何もない。望みもすべて消えてしもうた」
「このこと以上に望みはない。明国を我がものとするのじゃ」
確かに人は何を失った時、別のもので穴埋めしようとするものですが、権力者のそれは甚だ迷惑。
イエスマンばかりを集めた暴走する権力者。
もはや官兵衛にも制御不能のようだ。
耳に痛い話を聞かされるので、官兵衛(岡田准一)を遠ざけたい秀吉(竹中直人)。
こうなると、逆効果ですよね。
秀吉は完全に聞く耳を持たなくなってしまう。
官兵衛の苦言が正論であるだけに言えば言うほどするほど、頑なになる。
官兵衛はちょっとストレート過ぎる。
自分に酔いたい秀吉。
それに水を差す官兵衛。
小西行長が、朝鮮の使節についてウソの報告をしたのも面白い。
今や秀吉は恐怖の存在なんですね。
こうなると組織はもろくなる。
なぜなら部下は上司に良い報告しかしなくなるから。
上司はその偽りの報告を聞いて、物事を判断するからさらに間違う。
安倍さん、あなたの所にあがっている経済報告はかなり盛ってますよ。
実際の国民の生活は、円安と消費税でかなり苦しいのに、官僚は良い報告しかしない。
あるいは、安倍首相は良い報告にしか耳を傾けない。
三成(田中圭)は典型的な官僚タイプ。
権力者の指示に唯々諾々と従う。
権力者にへつらうために良いことしか報告しない。
自分の地位保全のためにライバルを蹴落とす。
今回のことで言えば、大徳寺の利休像など、利休をおとしめるさまざまな発言。
この作品は、類型的ではありますが、<権力者>と<官僚>というのを見事に描いていますね。
さて、利休(伊武雅刀)。
この利休の立場を現在に例えれば、大学教授とかがなる<有識者>ってやつですかね。
そして、官兵衛以上にストレートな苦言を言ったのが、利休だった。
利休は秀吉に最後まで謝罪せずに、死を選ぶ。
命を賭けた訴えをおこなう。
この命がけの訴えは、鶴松の死を経た秀吉に歪んだ形で届いたようだ。
「利休を死なせるべきではなかった。天罰じゃ」
利休の訴えは<天下万民が心安らかに暮らせる政治を行いなさい>というものだったが、秀吉には<天罰>としか響かなかった様子。
そして、鶴松を失った秀吉の心の穴を埋めるためにおこなったのが、朝鮮と明の征服。
「わしには何もない。望みもすべて消えてしもうた」
「このこと以上に望みはない。明国を我がものとするのじゃ」
確かに人は何を失った時、別のもので穴埋めしようとするものですが、権力者のそれは甚だ迷惑。
イエスマンばかりを集めた暴走する権力者。
もはや官兵衛にも制御不能のようだ。