平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

大問題! 防衛省の河野統幕長が戦争法案成立をアメリカで明言~国民、国会無視の安倍政権!

2015年09月03日 | 事件・出来事
 戦争法案で、またまた大問題!

 昨年の12月。
 防衛省の河野統幕長が訪米し、米陸軍参謀総長らと会談した際、アメリカから「安保法制は予定通りに進んでいるか」と問われ、河野統幕長が「安保法制は来年夏までに終了するものと考えている」「防衛予算もアップする」と明言していたのだ。

 これは昨日の国会で、共産党の仁比(にひ)議員が、防衛省の内部資料を暴露して発覚したことだが、この会談がおこなわれたのは、総選挙が終わった直後、つまり、まだ国会も開かれておらず、安保法案も提出されていなかった時期。

 おいおい、たかだか行政府の役人のひとりである倒幕長がそんなことを明言していいのか?
 安倍首相でさえ「夏までに成立させる」とアメリカの議会で言ったのは、今年の4月だぞ。
 完全に国権の最高機関である国会を無視している。
 もし、国会で否決されたら、どうするつもりだったのか?

 以前にも書いたが、現在は、行政(=政府)がともかく強くて、やりたい放題だ。
 夏に成立することが決まっているのなら、国会の議論なんかいらない。
 国会の議論が形式的な儀式であるのなら、莫大な費用がかかる国会なんかやる必要はない。
 政府がひと言やります、と言って、決めればいい。

 ただし、こういう体制を<独裁国家>って言うんですけどね。
 北朝鮮を見て下さい。
 議会の議論なんか関係なく、金正恩と側近たちがすべてを決めている。
 今回の件が示すように、現在の日本は多分にそんな傾向がある。
 安倍首相が一部の人たちから<独裁者>と言われるのはそのためだ。

 民主主義は、国会の議論など、さまざまな手続きを経て意思決定がなされる面倒くさいシステムなんです。
 為政者は憲法や法律にも縛られる。
 独裁国家の方が即断即決で、どんなに効率のいいことか。
 たとえば沖縄・辺野古基地。独裁国家なら簡単に造れる。
 でも、効率の悪い民主主義は人類が長い時間をかけて生み出してきた知恵なんです。
 これにより権力者が暴走したり、圧政を敷いたり、間違ったりするのを妨げてきた。
 だから、今回の河野統幕長の行為は間違っているし、こういう芽は小さなうちに摘み取っておかなくてはならない。
 昭和の戦争は軍部の暴走によって始まった。

 現在の戦争法案は、このような件がいくつも出ているし、違憲だし、総理や防衛大臣の答弁はメチャクチャだし、穴だらけで、ともかくひどい。
 でも、これが数の力で通そうと思えば通ってしまう所が、権力の恐ろしさ。

 安倍首相は、われわれをどこに連れていこうとしているのか?
 新国立競技場やオリンピックエンブレムすら満足につくれない無能政府が、正しい道に導いてくれるとは、どう見ても思えないんだけど。


 ※参照記事
 「共産党、新たな内部文書」(TBSニュース)

コメント (8)
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