平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

『令和』は「美しい秩序の時代」になるのか、「命令によって保たれる秩序の時代」になるのか?

2019年05月01日 | 事件・出来事
「令和」の時代が始まった。

 さて、どんな時代になるのだろう?
「美しい調和」の時代になるのか?
「命令によって保たれる秩序」の時代になるのか?

「美しい調和」になるためには平和で貧困や格差や差別のない社会にならないとダメだよね。
 でも、無理そう。
 今の日本社会は真逆に向かっている気がする。
 社会の上層部だけが潤い、国民の鬱憤はたまり、政府が力でそれを押さえつける「命令によって保たれる秩序」の社会になりそう。
 ……………

 こんな記事があった。

 平成天皇が安倍晋三や歴史修正主義者たちを諭した英国BBCの記事だ。

『強い意志をもって、陛下は繰り返し歴史修正主義者たちに対する軽蔑心を表してきた。
 2015年、戦後70年の節目で、安倍氏は談話を発表した。
 安倍氏は基本的に、日本がいま享受している平和と繁栄は、300万人の戦死者のおかげだと述べた。
 翌日、陛下はそれを否定した。
 陛下は日本がいま享受している繁栄は、国民のたゆみない努力と、平和の存続を切望する国民の意識によるものだと、お言葉で述べた。
 テレビ中継を見ていた何百万人もの日本人にとって、それは疑いようのない批判だった。
 東京で開かれた園遊会では、右派の東京都の教育委員会委員が、国家を斉唱するときには全教員を起立させると陛下に誇らしげに伝えた。
 陛下は静かに、だがきっぱりとこう言って、その委員を諭した。
「強制になるということではないことが望ましい」』

 安倍の認識は間違っている。

 まず亡くなった300万人の戦死者は国家と愚かな戦争指導者たちの被害者だ。
 安倍の祖父の岸信介らが愚かな戦争をおこなわなければ300万人の方は亡くならなかった。
 昭和の戦争は「満州は日本の生命線」と言われて始まったが、戦後の日本を見ろ、満州がなくても立派に繁栄したではないか。

 次に日本が平和と繁栄を享受したのは、父親たちや僕たち戦後世代ががんばったからだ。
 神戸製鋼を一年で辞めた安倍は苦労して稼いだことのない坊ちゃんだから知らないだろうが、繁栄を築いてきたのは父親世代や僕たちだ。
 安倍たちは僕たちの税金を食い散らかして偉そうにしてるだけ。
 平和に関しても、やっぱり憲法9条の存在は重要で、少なくとも僕たち世代は「9条いいんじゃねえ」と思っていたよ。

 国歌斉唱の件も「令和」という視点から見ると面白い。
 ほらね。
 教育委員会の委員は国歌斉唱を強制しただろう。
 完全に「命令によって秩序を保とう」としている。
 彼らが目指してる「令和」はまさにこれなのだ。
 一方、平成天皇は、「強制になるということではないことが望ましい」。

 いよいよ始まった「令和」。
 くれぐれも『命令によって秩序が保たれる時代』になりませんように。


※参照記事
「天皇陛下、その人間らしさ」(BBCニュース)

コメント (2)
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