最新作も公開される映画『アベンジャーズ』。
ヒーローたちの設定を知っていると、作品はより面白くなる。
たとえば、『アイアンマン』のアイアンスーツ。
アイアンスーツは改良を重ね、マーク50まであるらしい。
マーク50はナノテクノロジー搭載タイプで、ナノ粒子が全身を包み込んで装着され、アーマーの形を自在に変形でき、自動修復機能もついている。
スーツの中には、暴走するハルクを抑止するためのマーク44の『ハルクバスター』もある。
スーツをサポートするAIの名はジャーヴィス。
まさに天才科学者トニー・スタークならではですな。
より速く、よりパワフルに、より耐久性にすぐれることを追求し、あらゆる敵に対処することを想定している。
軍需産業の科学者とはトニー・スタークのような人物を言うのだろう。
………………
『キャプテン・アメリカ』のスティブ・ロジャースはこんな人物。
もともとはひ弱な青年だったが、愛国心から第二次世界大戦の『超人兵士計画』の実験台に志願して、強靭な肉体と驚異的な身体能力を手に入れた。
『超人兵士計画』とはドイツから亡命してきたアースキン博士が発明した「超人血清」により超人部隊をつくろうとした計画。
ひ弱な青年が特殊能力を得てヒーローになる。
いかにもアメリカ人らしい発想と願望ですね。
胸には星条旗の★、ヘルメットにはAの文字(笑)。
アイアンマンがマシンテクノロジーで強くなろうとしたのに対し、キャプテン・アメリカは「超人血清」。
なお、「超人血清」の処方はアースキン博士が暗殺されてしまったため、成功例はキャプテン・アメリカだけだったらしい。
………………
『マイティ・ソー』は北欧神話。
神の国アスガルドの第一王子で雷神。
その武器・ムジョルニアがすごい。
「死にゆく星の心臓」で作られた鉄槌で強力な打撃武器としてのほか、飛行道具としても使用可能。
持ち主が念じれば遠方から呼び戻すこともできる。
使用できるのは、ムジョリニアにふさわしい心の持ち主のみ。
なるほど。
人間ではなく神々を持ってきたか。
使用する武器がキャラクターをつくっているのも特徴のひとつ。
逆に武器が破壊されると、力を失ってしまうということでもある。
………………
『ハルク』は実験中(=「超人弊誌計画」の一環と思われる)にガンマー線を浴びてしまい、怒ると変身してしまう緑の巨人。
ポイントは「変身」と変身すると「制御不能」になってしまうこと。
「制御不能」というのが面白い設定ですね。
ヒーローの弱点としてはかなり致命的。
設定の面白さと言えば、彼女もそう。
『ブラック・ウイドウ』
元ロシアのKGBのスパイで暗殺のプロ。
武器や格闘術、変装の名人。
ついに特殊能力を持たない生身の人間の登場だ。
マーベルもついにネタが尽きたのか?
いや、そんなことはない。
『アイアンマン』や『キャプテン・アメリカ』の設定を180度転換させた所に彼女の意義があり、生身の人間なのに他のヒーローたちと同じように活躍できるという点が凄い。
彼女は特殊能力を持つヒーローたちの中にいるからこそ輝くキャラなのだ。
設定では変身したハルクの心を安定させる役割も持っているらしい。
というわけで、マーベルヒーローたちは実に多彩ですね。
日本のアニメや特撮ヒーローの原点でもあり、50年後、映画もつくられている。
こういう強烈なオリジナリティを生み出すと、さまざまな形で応用・転用できるんですね。
人間の想像力が無限であることも感じさせてくれる。
※参照資料
マーベルヒーロー・エンサイクロペディア(別冊スクリーン・付録)
※追記
こうやって見ていくと、『エヴァンゲリオン』はすごいな。
天使か悪魔か、物体かロボットか、コンセプト不明。
満足に歩行することもできないし、制御不能で暴走するし、操縦者はボロボロになる。
ヒーローたちの設定を知っていると、作品はより面白くなる。
たとえば、『アイアンマン』のアイアンスーツ。
アイアンスーツは改良を重ね、マーク50まであるらしい。
マーク50はナノテクノロジー搭載タイプで、ナノ粒子が全身を包み込んで装着され、アーマーの形を自在に変形でき、自動修復機能もついている。
スーツの中には、暴走するハルクを抑止するためのマーク44の『ハルクバスター』もある。
スーツをサポートするAIの名はジャーヴィス。
まさに天才科学者トニー・スタークならではですな。
より速く、よりパワフルに、より耐久性にすぐれることを追求し、あらゆる敵に対処することを想定している。
軍需産業の科学者とはトニー・スタークのような人物を言うのだろう。
………………
『キャプテン・アメリカ』のスティブ・ロジャースはこんな人物。
もともとはひ弱な青年だったが、愛国心から第二次世界大戦の『超人兵士計画』の実験台に志願して、強靭な肉体と驚異的な身体能力を手に入れた。
『超人兵士計画』とはドイツから亡命してきたアースキン博士が発明した「超人血清」により超人部隊をつくろうとした計画。
ひ弱な青年が特殊能力を得てヒーローになる。
いかにもアメリカ人らしい発想と願望ですね。
胸には星条旗の★、ヘルメットにはAの文字(笑)。
アイアンマンがマシンテクノロジーで強くなろうとしたのに対し、キャプテン・アメリカは「超人血清」。
なお、「超人血清」の処方はアースキン博士が暗殺されてしまったため、成功例はキャプテン・アメリカだけだったらしい。
………………
『マイティ・ソー』は北欧神話。
神の国アスガルドの第一王子で雷神。
その武器・ムジョルニアがすごい。
「死にゆく星の心臓」で作られた鉄槌で強力な打撃武器としてのほか、飛行道具としても使用可能。
持ち主が念じれば遠方から呼び戻すこともできる。
使用できるのは、ムジョリニアにふさわしい心の持ち主のみ。
なるほど。
人間ではなく神々を持ってきたか。
使用する武器がキャラクターをつくっているのも特徴のひとつ。
逆に武器が破壊されると、力を失ってしまうということでもある。
………………
『ハルク』は実験中(=「超人弊誌計画」の一環と思われる)にガンマー線を浴びてしまい、怒ると変身してしまう緑の巨人。
ポイントは「変身」と変身すると「制御不能」になってしまうこと。
「制御不能」というのが面白い設定ですね。
ヒーローの弱点としてはかなり致命的。
設定の面白さと言えば、彼女もそう。
『ブラック・ウイドウ』
元ロシアのKGBのスパイで暗殺のプロ。
武器や格闘術、変装の名人。
ついに特殊能力を持たない生身の人間の登場だ。
マーベルもついにネタが尽きたのか?
いや、そんなことはない。
『アイアンマン』や『キャプテン・アメリカ』の設定を180度転換させた所に彼女の意義があり、生身の人間なのに他のヒーローたちと同じように活躍できるという点が凄い。
彼女は特殊能力を持つヒーローたちの中にいるからこそ輝くキャラなのだ。
設定では変身したハルクの心を安定させる役割も持っているらしい。
というわけで、マーベルヒーローたちは実に多彩ですね。
日本のアニメや特撮ヒーローの原点でもあり、50年後、映画もつくられている。
こういう強烈なオリジナリティを生み出すと、さまざまな形で応用・転用できるんですね。
人間の想像力が無限であることも感じさせてくれる。
※参照資料
マーベルヒーロー・エンサイクロペディア(別冊スクリーン・付録)
※追記
こうやって見ていくと、『エヴァンゲリオン』はすごいな。
天使か悪魔か、物体かロボットか、コンセプト不明。
満足に歩行することもできないし、制御不能で暴走するし、操縦者はボロボロになる。