平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

いだてん 第19回「箱根駅伝」~落語と駅伝がコラボ! 森山未來さんはひとり三役! お洒落ですね、粋な語り口ですね~

2019年05月20日 | 大河ドラマ・時代劇
 落語×駅伝
 お洒落ですね~。
 粋な語り口ですね~。
 落語と現実をリンクさせるのはドラマ『タイガー&ドラゴン』でもやった手法だが、脚本・宮藤官九郎さんが一番やりたかったことなのだろう。

 さて、日本初の箱根駅伝を演じるのは、
 志ん生(ビートたけし)~五りん(神木隆之介)~今松(荒川良々)~馬生・長男清(森山未來)~朝太・次男強次(森山未來)。
 おっと、若き日の志ん生・孝蔵を演じている森山未來さんが、馬生と朝太を演じているよ。
 親子だから似ているのは確かなんだけど、一人三役でちょっとシュール。
 噺家の立ち居振る舞いも堂に入っていて、
「おや、何をやってるんだい? 正月から怪談噺かい?」
 噺家の凄さも披露された。
 馬生と朝太はネタのノートをちょっと読んだだけで、見事に演じてしまうのだ。
 サゲも簡単に作ってしまう。
 五りんがどう落とすか苦労していると、志ん生が出て来て、
「マラソンのないオリンピックなんて、黒豆のないおせち料理みたいなもんです」(笑)
 まあ、このサゲは前振りがあったので僕でもわかりましたが。
 ……………

 今回のテーマは『正論』かな?

 治五郎先生(役所広司)は、アントワープオリンピックの種目にマラソンを押し込むことに否定的な永井道明(杉本哲太)にこう言う。
「貴様は正論しか言わんな」
 確かに正論はどこから見ても非の打ち所がないんだけど、物事はそれだけでは動かない。
 バカで、がむしゃらで、情熱的で、論理を越えた所から動くことがある。
 いや、むしろ画期的なことは後者によってなされる。
 駅伝やマラソンも四三(中村勘九郎)や治五郎先生のがむしゃらな情熱の結果、日本に根づいた。
 ただの『かけっこ』と思っていた人たちが沿道で応援し、雪かきをし、傘のトンネルを作ってくれた。
 官僚の岸清一(岩松了)も感動して、
「オリンピックでマラソンをやりましょう! オリンピックでやるべきです!」

 走って『アメリカ横断』っていうのも凄いな。
 凡人にはまったく思いつかない発想。
 画期的なことは、バカ、がむしゃら、情熱によってなされる。
 僕たちも正論や常識にとらわれた心をもっと熱く、やわらかく解していきましょう!

コメント (2)
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