平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

朝ドラ「なつぞら」~新宿、浅草の俗っぽい人たち! 善良素朴な北海道の人たちとの対照が面白い

2019年05月04日 | その他ドラマ
 朝ドラのセットって、やっぱり使いまわししてたのか。
 昨日の有吉弘行さんの番組『有吉くんのお金発見 突撃! カネオくん』で紹介してた。
 たとえば、喫茶店のセット。
 造りがどこか同じ。カウンターがあって奥に仕切られた席があって。
 アパートの外観のセットも同じだよね。階段があって中庭があって。
 理由は制作費の削減のためらしいんだけど、永年、僕が思っていたことがやっと証明された。
 浅草のセットとかも『いだてん』と『なつぞら』で共有してるのかな?

『なつぞら』で、なつ(広瀬すず)の先生役で登場している芸人・千鳥ノブさん。
 広瀬すずさんをどう呼ぶかで迷っていたらしい。
「広瀬さん」では他人行儀過ぎるし、「すずちゃん」では馴れ馴れし過ぎるし。
 で、結局、思いついた呼び方は「おすず」(笑)
 確かに他人をどう呼ぶかは気を遣うよね。
『チコちゃん』のなつぞら特集でもナインティナインの岡村隆史さんは「おすず」と呼んでいたし、芸人さんの間では「おすず」が定着?
 …………………

 さて、『なつぞら』。

 なつは兄を探すために東京にやってきた。
 新宿。
 そして浅草。
 非常に俗っぽい街で、無限の大地と透明な青空の北海道とは全然違う。
 そこに住む人間も「踊り子」「マダム」「バーのママ」「親分」「芸人」と俗っぽい。
 善良、素朴な北海道とは大きく違う。

 この180度違う対照が面白い。
 作家の大森さんは、なつが大人になるためには、こういう俗っぽい人たちと関わらせなければならないと考えたのだろう。
 というか、これが朝ドラの構造なんですね。
 均質な人間ばかりではダメで、特異な人間たちと関わらせてヒロインを成熟させる必要がある。
 それがヒロインが東京や大阪に行く理由。

 今回、なつが東京に行く理由もはっきりしてきた。
 兄・才太郞(岡田将生)は手紙で『自分のような兄を忘れて北海道で幸せに暮らせ』と言う。
 こう言われたら、なつは「はい。そうします」とは言えない。
 兄のために、まだ会えていない妹のために、東京に行かざるを得なくなる。
『ひよっこ』では、ヒロインが東京に行く理由は集団就職とお父さん捜しだったが、ヒロインが都会に行く理由はさまざま。

 故郷と都会というパターン。
 既視感のある使いまわされるセット。
 朝ドラって、特異なコンテンツですね。

コメント (2)
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