平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

安倍の大衆を取り込む政治~令和、トランプ、G20と次々と話題を提供。7月は「自衛隊員が可哀想」で衆参ダブル選挙を打ってくる

2019年05月28日 | 事件・出来事
 4月 令和フィーバー
 5月 即位の義
 5月 トランプ来日
 6月 G20 大阪サミット

 安倍の政治は『イベント型政治』である。
 さまざまな形で1ヶ月に1回イベントを用意している。
 その主役はほとんど安倍ではないが、国民の目には「安倍さん、がんばってるじゃない」と見えてしまう。
 実績は、今回のトランプとの日米首脳会談が示すように、問題先送りとかけ声だけで何もないんですけどね。

 このように安倍晋三ほど大衆コントロールに長けた政治家はいない。
 ネットでどなたかが書かれていたが、
『政治に関心のある人の一票もない人の一票も同じ』
『インテリの一票も大衆の一票も同じ』
 安倍は、政治に関心のある批判的な層やインテリ層を取り込もうとはしていない。
 相手にしているのは、国技館でトランプを見られて喜ぶような大衆だ。
 今回の日米首脳会談は、媚びへつらう『ポチ外交』と『問題の先送り』だったが、そんな批判が出るのは百も承知。
 出て来る批判よりもトランプと仲良くしている姿を見せる方がメリットが大きいと考えている。

 安倍にはこうした大衆コントロールに長けたブレインがいるんだろうな。
 一方、野党に欠けているのはこれ。
 どんなに真面目に政策を説いても「民主党時代の悪夢」「野党は批判ばかり」「野党はまとまっていない」といった言葉で一蹴されてしまう。
 野党は大衆を視野に入れた戦略を立てるべきだと思うんだけど、真面目なインテリばかりだからなあ。
 …………

 さて7月のイベントは参議院選挙。
 おそらく衆参ダブル選挙になる。

 争点は『消費税10%』ではない。『憲法』だ。
『憲法改正の是非』を争点にして衆議院を解散してくる。
 これによって『消費税10%』が争点でなくなるしね。
 その時、安倍が持ち出してくるのは、
『多くの憲法学者が自衛隊は違憲だと言っている。違憲状態では日々頑張っている自衛隊の諸君が可哀想だ』
 というお涙頂戴の論理だ。
 石破茂が言っているように「憲法は情緒的なことで改正してはいけない」んですけどね。
 でも大衆は『自衛隊員が可哀想』に飛びつきそう。

 大衆心理を巧みにコントロールする安倍政治。
 これに対抗するには、最近、動画が次々と削除されているらしいんだけど、たとえばドラマ『女王の教室』の真矢先生の言葉なんかが有効だ。

「いい加減、目覚めなさい。
 日本という国は、そういう特権階級の人たちが、楽しく、幸せに暮らせるように、あなたたち凡人が、安い給料で働き、高い税金を払うことで、成り立っているんです。
 そういう特権階級の人たちが、あなたたちに何を望んでいるか知ってる?
 今のままずーっとおろかでいてくれればいいの。世の中のしくみや、不公平なんかに気づかず、テレビや漫画でもぼーっと見て何も考えず、会社に入ったら、上司の言うことを大人しく聞いて、戦争が始まったら、真っ先に危険な所に行って戦ってくればいいの。」

 野党は大衆の心を揺さぶる言葉を紡ぎ出せ!

コメント (4)
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