平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ミステリーと言う勿れ~アームチェア探偵誕生! 「真実」は人の数だけある!

2022年01月11日 | 推理・サスペンスドラマ
 アームチェア探偵ですね。
 アームチェア探偵とは、
 自分で捜査せず、他人を動かして情報を集め、安楽椅子に座って推理する探偵のこと。

 探偵が動かないので映像作品の場合、作品が地味になりやすい。
 会話劇が中心になるので、役者さんの能力が試される。
 この点で、主人公・久能整役の菅田将暉さん、魅せたな。
 多少強引なこじつけもあったが、遠藤憲一さんとのやりとりなど、素晴らしかった。
 こういう役者さん同士のぶつかり合い、もっと見てみたい。
 ぶつかり合いと言えば、近年では映画『検察側の罪人』がよかった。
 二宮和也さん、木村拓哉さんらが、ぶつかり合いの真剣勝負をしていた。

「真実」と「事実」
 これは勉強になった。

 劇中に出て来た例えは──
『駅の階段でAとBがぶつかって、Bが階段から落ちてケガをした』
 これが事実。
 誰にも変えようがない。

 一方、真実は──
・AはBに親しみを抱いていて、Bに会ったので肩を叩いた。そうしたら落ちてしまった。
・BはAにいじめられていると思っていて、Aに肩を小突かれた。そして落ちてしまった。

 このふたつは個人の主観であり、どちらも正しい。
 一見、Aが罪を免れるためにウソをついているようにも見えるが、
 Aが本気で「親しみで叩いた」と思っていたら、それはAにとって真実になる。
 あるいは、
 BがAにいじめられていると考えているのは、Bの被害妄想・思い込みかもしれない。
 だが、被害妄想であってもBにとって真実であることは変わらない。

 このように「真実」は人の数だけあるのである。
 人の認識とは、このように頼りないものなのだ。

 あとは風呂光聖子役の伊藤沙莉さん。
 どんどんいい女優さんになってるなぁ。
『全裸監督』『ボクたちはみんな大人になれなかった』など、役を重ねるごとに存在感を増している。
 以前はクセのある役、コメディリリーフ的な役が多かったが、今ではヒロインも!
 どんな役でもこなせるオールマイティな女優さんになりそうだ。

コメント
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