平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

安倍晋三銃撃事件で、三島由紀夫を語る~暗殺がなかったら政治家はいくらでも不真面目、ウソつきになれる

2022年07月27日 | 事件・出来事
 作家・三島由紀夫はこんなことを言っていたらしい。

「私は民主主義と暗殺はつきもので、共産主義と粛清はつきものだと思っております。
 共産主義の粛清のほうが数が多いだけ、始末が悪い。
 たとえば暗殺が全然なかったら、政治家はどんなに不真面目になるか、殺される心配がなかったら、いくらでも嘘がつける」


 これを紹介すると「お前は暗殺を助長するのか?」と批判が来そうだが、
 これが人間社会の実相である。
 コンプライアンスとか不謹慎といったものが流布されて、社会がヤワになっただけ。
 平和が続き、飼い慣らされて、皆がお花畑になっただけ。
 これがむき出しの現実である。
 三島が現在こんな発言をしたらメチャクチャ叩かれていただろう。

 三行目なんかはまさに安倍晋三氏に当てはまりそう。
『たとえば暗殺が全然なかったら、政治家はどんなに不真面目になるか、殺される心配がなかったら、いくらでも嘘がつける』
 何しろ公文書改ざん、データ偽造・隠滅、国会でのウソ、官僚の口封じ・忖度で長期政権を保って来た人物だから。
 政商・竹中平蔵氏も「どんなに嫌われたって、この国では自分に危害が及ぶことがないから大丈夫」みたいな発言をしていた。

 山上徹也を生んだのは統一教会だが、警察や検察の責任も大きい。
 警察や検察がしっかり機能していれば、あんなことは起こらなかったかもしれない。
 …………………………………

 話を三島由紀夫に戻すと『三島由起夫VS全共闘50年目の真実』というドキュメンタリー映画がある。

 三島は天皇を頂点とした日本という国家に身を委ねることを説き、
 全共闘は国家や家族や因習から解放された個人の確立を主張した。
 いわゆる右と左、水と油である。

 こんな水と油の三島由起夫と全共闘が唯一、合意した点がある。
 それは『反米』。
『反米』という点で右と左は一致した。

 そして、これを現在に当てはめると『反統一教会』ではないか?
 報道で知るかぎりだが、統一教会の政界への浸透は根深いようだし、信者の被害も大きい。
 これに右も左も関係ない。

 ちなみにどなたかが言っていたが、
 オウム真理教は政治権力と敵対し、統一教会は政治権力を取り込むことを一義としていた。
 なるほど、的確な指摘だ。
 オウムの戦略は失敗したが、統一教会の戦略は山上事件が起きるまでは上手くいっていた。

コメント (4)
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