平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「あしたのジョー」~カーロス・リベラ、ホセ・メンドーサー、かつて梶原一騎の熱い時代があった!

2024年04月09日 | コミック・アニメ・特撮
 X(ツイッター)のタイムラインに流れて来たのだが、実に懐かしかった。

 さて、この人物は誰でしょう?

 

『あしたのジョー』に登場するボクサー、カーロス・リベラだ。
 異名は「南米の黒豹」「無冠の帝王」。
 この陽気な南米の男は矢吹ジョーと歴史に残るケンカ試合をおこなった。

 だが、今は見る影もない。
 パンチを浴びすぎて重度のパンチドランカーになってしまったのだ。

「ファイト、ファイトネ! フフ、タノシイネ……」
「ヘイ、ジョ~、ヤブ~キ。ユアベリィベリィストロングボクサ~」

 廃人になってしまったカーロスはジョーにジャブを放つ。
 しかし、遅くて弱々しい。
 これを見てジョーはつぶやく。
「何てこった……。あの稲妻みてぇだったジャブがこんなになっちまって……。
 こんな、こんなみる影もねぇほどにボロボロによ……」

 カーロスがいると聞いてやって来た白木葉子にジョーはこんな反応。

 

 かつてのライバルで、友情で結ばれていたカーロスの無惨な姿を葉子に見せたくなかったのだ。
・力石徹
・カーロス・リベラ
 ジョーはふたりが葉子のおもちゃにされたと考えている。

 カーロスがパンチドランカーになったのは当初『ジョーとの試合が原因』と言われていた。
 だが、違っていた。
 原因は世界チャンピオン ホセ・メンドーサーの『コーク・スクリューパンチ』に拠るものだった。
 頭蓋を砕き、相手を廃人にする恐るべきパンチ。
 これでホセ・メンドーサーの怖ろしさが伝わって来る。

 折しもジョーには「パンチドランカー」の兆候が現れ始めている。
 手が震えてカーロスのシャツのボタンをはめられないのだ。
 もしメンドーサーと闘えば、ジョーは「パンチドランカー」になってしまうかもしれない……!

 この作劇はさすが梶原一騎!
 いや、正確に言えば、高森朝雄。

 メンドーサー戦で、ジョーは今まで闘って来たライバルたちの戦法を駆使して闘う。
 最後はホセ・メンドーサーに「スクリューパンチ」をのめり込ませる!
 このシーンは激アツ!

 かつて梶原一騎の時代があった。
 時代はすっかり変わってしまったが、一周まわって
 今、『あしたのジョー』『巨人の星』『タイガーマスク』などをやったらウケる気がする。
 ヘヴィで熱い時代よ、ふたたび!

コメント (4)
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