道長(柄本佑)と伊周(三浦翔平)の弓合戦競べ。
それぞれの願いを言うことになって、
「わが家より帝が出る!」
「われ関白となる!」
熱くなってしまう道長。
このベースには道隆(井浦新)の専横に対する怒りがあるのだろう。
甥の伊周に対しては、
「お前、いい加減にしろよ。国はお前のためにあるのではない。私物化するな」
という怒り。
ぼんやりしているが、道長、なかなか熱い人物である。
自暴自棄の兄・道兼(玉置玲央)に対しては、
「もう兄上は父上の操り人形ではありません。好きなように生きて下さい」
「この世で幸せになってもらいたい」
「兄上は変われます。この道長がお支えします」
道兼は父親に愛されることをひたすら求める人物だった。
愛と憎は表裏一体。
愛を求めていたのに拒まれて憎しみに走った。
左大臣・源雅信(益岡徹)は家族に看取られて幸せな往生。
自分の死で、道長の出世が止まってしまうことを詫びると、
「権大納言なら十分です」~穆子(石野真子)
「わたくしは幸せでございます」~倫子(黒木華)
この一家を見て道長は何を思ったのだろう?
呪詛を受けてひとり死んでいった兼家(段田安則)。
家族に手を取られて死んでいった雅信。
どちらが幸せな人生だったのか?
今回は道長メインの回だった。
さまざまな出来事が道長を少しずつ変えていっている。
本来なら、まひろ(吉高由里子)に向かうはずだった熱い心はどこに行くのか?
…………………………………………………………………
ききょう(ファーストサマーウィカ)は中宮・定子(高畑充希)で出会った。
「定子である」
「きれい……!」
「今よりそなたを清少納言と呼ぼう」
清原の少納言。
近親者に『少納言』がいないので、どうして『少納言』と呼ばれたのか、文学史上の謎だが、
本作では「定子の勘違い説」を採用した。
定子のサロンに入るにあたっては高階貴子(板谷由夏)の顔をつぶす一幕も。
貴子が「ききょうには少納言の夫がいる」と語ったことに対し、
「夫とは別れましたし、少納言ではありませんわ」笑
忖度しない、ききょう様!
いかにも『清少納言』という感じがする。
そして、ききょうはまひろ以外に友だちがいない……?
サロン入りを報告する相手はまひろしかいなかった……!笑
まひろはさわ(野村麻純)と石山詣。
行く時は、老後もいっしょに過ごそうと盛り上がったのに、道綱(上地雄輔)の件で、
さわはまひろと喧嘩。
女性の友情はかくも脆い……?笑
男で簡単に壊れる……?笑
ききょうといい、あの手、この手で、人物を魅力的に描く大石静さんの筆である。
石山寺では道綱の母・寧子(財前直見)に出会った。
「わたしは日記を書くことで悲しみを救いました」
「日記を書くことで妾の痛みを癒したのでございます」
この言葉でまひろは『書いて自分を表現すること』に目覚めた様子。
ききょうや弟・惟規(高杉真宙)が前に進む中、停滞感に悩んでいたまひろが道をすこし見出した。
ちなみに史実では、石山寺は、紫式部が月を見て『源氏物語』の着想を得た場所らしい。
ドラマ本編でもまひろは月を見ていた。
巧みに史実を絡めてくる大石静さんの筆である。
それぞれの願いを言うことになって、
「わが家より帝が出る!」
「われ関白となる!」
熱くなってしまう道長。
このベースには道隆(井浦新)の専横に対する怒りがあるのだろう。
甥の伊周に対しては、
「お前、いい加減にしろよ。国はお前のためにあるのではない。私物化するな」
という怒り。
ぼんやりしているが、道長、なかなか熱い人物である。
自暴自棄の兄・道兼(玉置玲央)に対しては、
「もう兄上は父上の操り人形ではありません。好きなように生きて下さい」
「この世で幸せになってもらいたい」
「兄上は変われます。この道長がお支えします」
道兼は父親に愛されることをひたすら求める人物だった。
愛と憎は表裏一体。
愛を求めていたのに拒まれて憎しみに走った。
左大臣・源雅信(益岡徹)は家族に看取られて幸せな往生。
自分の死で、道長の出世が止まってしまうことを詫びると、
「権大納言なら十分です」~穆子(石野真子)
「わたくしは幸せでございます」~倫子(黒木華)
この一家を見て道長は何を思ったのだろう?
呪詛を受けてひとり死んでいった兼家(段田安則)。
家族に手を取られて死んでいった雅信。
どちらが幸せな人生だったのか?
今回は道長メインの回だった。
さまざまな出来事が道長を少しずつ変えていっている。
本来なら、まひろ(吉高由里子)に向かうはずだった熱い心はどこに行くのか?
…………………………………………………………………
ききょう(ファーストサマーウィカ)は中宮・定子(高畑充希)で出会った。
「定子である」
「きれい……!」
「今よりそなたを清少納言と呼ぼう」
清原の少納言。
近親者に『少納言』がいないので、どうして『少納言』と呼ばれたのか、文学史上の謎だが、
本作では「定子の勘違い説」を採用した。
定子のサロンに入るにあたっては高階貴子(板谷由夏)の顔をつぶす一幕も。
貴子が「ききょうには少納言の夫がいる」と語ったことに対し、
「夫とは別れましたし、少納言ではありませんわ」笑
忖度しない、ききょう様!
いかにも『清少納言』という感じがする。
そして、ききょうはまひろ以外に友だちがいない……?
サロン入りを報告する相手はまひろしかいなかった……!笑
まひろはさわ(野村麻純)と石山詣。
行く時は、老後もいっしょに過ごそうと盛り上がったのに、道綱(上地雄輔)の件で、
さわはまひろと喧嘩。
女性の友情はかくも脆い……?笑
男で簡単に壊れる……?笑
ききょうといい、あの手、この手で、人物を魅力的に描く大石静さんの筆である。
石山寺では道綱の母・寧子(財前直見)に出会った。
「わたしは日記を書くことで悲しみを救いました」
「日記を書くことで妾の痛みを癒したのでございます」
この言葉でまひろは『書いて自分を表現すること』に目覚めた様子。
ききょうや弟・惟規(高杉真宙)が前に進む中、停滞感に悩んでいたまひろが道をすこし見出した。
ちなみに史実では、石山寺は、紫式部が月を見て『源氏物語』の着想を得た場所らしい。
ドラマ本編でもまひろは月を見ていた。
巧みに史実を絡めてくる大石静さんの筆である。