平賀源内(安田顕)。
讃岐の人らしいが、洒脱な感じがカッコいい。
蘭学をベースに「本草学」「地質学」「医者」「殖産事業家」「戯作者」「浄瑠璃作者」「俳人」「蘭画家」「発明家」とさまざまな顔を持つ。
さまざまな号を使い分けて、用いた号は「鳩渓」「風来山人」「悟道軒」「天竺浪人」など。
(wikiより)
作中の「貧家銭内」は源内の著作に出て来る登場人物の名前らしい。
物事の本質を理解しつつ、洒落で生きている人ですね。
そんな源内に「吉原再見」の序文を書いてもらうために、蔦屋重三郎(横浜流星)は奮闘。
だが重三郎の力では口説き落とせなかった。
重三郎は行動力はあるが、まだ未熟なのだ。
一方、花魁・花の井(小芝風花)。
源内の出した「瀬川」のヒントを読み解き、見事源内を口説き落とした。
さすが一流の花魁だ。
相手の思っていること、望んでいることを読み取った。
この行動の理由には、「吉原の花魁として負けられない」という心意気。
これまたカッコいい!
そして「重三郎を助けたい」という思いがあったのだろう。
おそらく花の井は重三郎のことが好き?
源内の書いた序文は、
吉原にはさまざまな女郎がいて、それぞれに趣があってよろしい、というものだった。
花の井に「ちょっと空気にあたって来る」と言って吉原を歩いてまわって観察し、
序文を書いて花の井に預けて去っていく。
源内はやっぱり洒脱だねえ。
吉原の大門が閉まって江戸の街を歩いていく姿もよかった。
重三郎は未熟だが、カラッとした江戸の商人で清々しい。
……………………………………………………
江戸城パートでは、田沼意次(渡辺謙)と老中・首座の松平武元(石坂浩二)が対立。
意次の考え方は、世の中はすべてカネ。
「カネの手綱を握ること」で権力を維持し、世の中を動かせると考えている。
そのために新しい貨幣を造っている。
一方、松平武元。
武元が拠り所にいているのは「武士の権威」。
これで民を統治することができると考え、
意次のやっていることは「商人のやることで武士のやることではない」と批判している。
でも、これは時代遅れなんですよね。
商人は豊かになり、武家の言うことを聞かない。
年貢の米では札差(中間業者)が間に入って、銭に替えてもたいした額にはならない。
時代は商人、カネが物を言う時代なのだ。
そんな対立軸の間に、新しい人物が登場。
田安賢丸(たやす まさまる/寺田心)。
彼は松平武元側だ。
武士は武士らしく、武家の権威を守れ、と考えている。
そんな賢丸はのちの「松平定信」。
質素倹約の財政再建派、「寛政の改革」をおこなった人物だ。
田沼意次と松平定信の対立は、現在の「積極財政派」と「緊縮財政派」の対立に似ている。
・積極財政派~お金を刷って経済を活性化させよう。減税も視野。
・緊縮財政派~プライマリーバランスを重視して無駄な予算は削っていく。増税も視野。
さて、さまざまな人間が絡み合って面白くなって来ました。
讃岐の人らしいが、洒脱な感じがカッコいい。
蘭学をベースに「本草学」「地質学」「医者」「殖産事業家」「戯作者」「浄瑠璃作者」「俳人」「蘭画家」「発明家」とさまざまな顔を持つ。
さまざまな号を使い分けて、用いた号は「鳩渓」「風来山人」「悟道軒」「天竺浪人」など。
(wikiより)
作中の「貧家銭内」は源内の著作に出て来る登場人物の名前らしい。
物事の本質を理解しつつ、洒落で生きている人ですね。
そんな源内に「吉原再見」の序文を書いてもらうために、蔦屋重三郎(横浜流星)は奮闘。
だが重三郎の力では口説き落とせなかった。
重三郎は行動力はあるが、まだ未熟なのだ。
一方、花魁・花の井(小芝風花)。
源内の出した「瀬川」のヒントを読み解き、見事源内を口説き落とした。
さすが一流の花魁だ。
相手の思っていること、望んでいることを読み取った。
この行動の理由には、「吉原の花魁として負けられない」という心意気。
これまたカッコいい!
そして「重三郎を助けたい」という思いがあったのだろう。
おそらく花の井は重三郎のことが好き?
源内の書いた序文は、
吉原にはさまざまな女郎がいて、それぞれに趣があってよろしい、というものだった。
花の井に「ちょっと空気にあたって来る」と言って吉原を歩いてまわって観察し、
序文を書いて花の井に預けて去っていく。
源内はやっぱり洒脱だねえ。
吉原の大門が閉まって江戸の街を歩いていく姿もよかった。
重三郎は未熟だが、カラッとした江戸の商人で清々しい。
……………………………………………………
江戸城パートでは、田沼意次(渡辺謙)と老中・首座の松平武元(石坂浩二)が対立。
意次の考え方は、世の中はすべてカネ。
「カネの手綱を握ること」で権力を維持し、世の中を動かせると考えている。
そのために新しい貨幣を造っている。
一方、松平武元。
武元が拠り所にいているのは「武士の権威」。
これで民を統治することができると考え、
意次のやっていることは「商人のやることで武士のやることではない」と批判している。
でも、これは時代遅れなんですよね。
商人は豊かになり、武家の言うことを聞かない。
年貢の米では札差(中間業者)が間に入って、銭に替えてもたいした額にはならない。
時代は商人、カネが物を言う時代なのだ。
そんな対立軸の間に、新しい人物が登場。
田安賢丸(たやす まさまる/寺田心)。
彼は松平武元側だ。
武士は武士らしく、武家の権威を守れ、と考えている。
そんな賢丸はのちの「松平定信」。
質素倹約の財政再建派、「寛政の改革」をおこなった人物だ。
田沼意次と松平定信の対立は、現在の「積極財政派」と「緊縮財政派」の対立に似ている。
・積極財政派~お金を刷って経済を活性化させよう。減税も視野。
・緊縮財政派~プライマリーバランスを重視して無駄な予算は削っていく。増税も視野。
さて、さまざまな人間が絡み合って面白くなって来ました。
そうでしょうね。
「朝顔姐さん」への思いと「吉原を思う気持ち」とでの「同志」という建前でしたが。
実は、重三郎も花の井のことが好きで二人は両思いだが、結ばれることはない、というパターンかと思います。
花の井役の小芝風花さんは、5年ほど前に『トクサツガガガ』というドラマで「隠れオタク」の若いOL役で主演していました。
その際、小芝さんの実年齢(22歳)が役年齢よりも若く(たしかまだ学生さんでしたか)「可愛い」という印象でした。
本作では、源内を口説き落とす有能さも備えた妖艶で堂々たる花魁姿。
成長を感じました。
「江戸城パート」では、仰るとおり「積極財政派」「重商主義」の田沼意次と「緊縮財政派」「農本主義」の松平武元+田安賢丸=後の松平定信との対立。
あと、生まれたばかりの一橋豊千代は後の第11代将軍徳川家斉。
ここで曲者なのが豊千代の父である一橋治済。
今回は、田沼意次と共に「傀儡子ごっこ」を演じて「お仲間」のように見えますが、「大奥」―性懲りもなく引き合いに出しますが―では「ラスボス」級の悪役でした。
家斉の実母として、その在位前半は絶対的な権力を振るうと同時に、悪逆非道―主として「毒殺」―の限りをつくした女性(「男女逆転」ですので)。
松平定信も「敵役」でしたが、その定信が可愛く見えるほどの凄まじさでした。
本作でも、「鎌倉殿の13人」で源仲章役だった生田斗真さんが演じるとのことで、おそらくは「悪役」となるのではないかと思います。
「大奥」は家光から幕末までの時代を追っていますので、もしもコウジさんがコミックを読まれるのであれば、まずは8代将軍吉宗死後の家重、家治、家斉時代のあたりから先に目を通されては、と思います。
いつもありがとうございます。
やっぱり好きなんですね。
一方、重三郎は、花の井の気持ちや自分の思いに気づいていないようですね。
小芝風花さん。
僕も「トクサツガガガ」のイメージがありまして、僕の場合は「ガガガ」のイメージが強すぎて、花魁・花の井に乗り切れないという状態です。
江戸城パート。
そうそう松平武元が語っていたことは「農本主義」でした。
意次と武元の対立は「重商主義」と「農本主義」の対立なんですね。
しかし時代は変わり、経済で幅を着ませているのは「米」ではなく「貨幣」。
やがて商人が富を貯えて素朴な資本主義が生まれ、近世の社会システムが邪魔になって明治維新が起こり、近代となる。
今作の時代はその過度期なんでしょうね。
コミック「大奥」はコミック・シーモアで結構な巻数まで無料で読めそうなので、読んでみます。
>曲者なのが豊千代の父である一橋治済。
まだ曲者がいるんですね。
確かに意次と武元・田安賢丸が対立した時、治済は笑みを浮かべていましたね。
さて、どう描かれるのか?