平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

平手友梨奈論を少し~平手友梨奈は完全な〝憑依型〟のパフォーマーだ!

2017年09月09日 | アイドル
 完全な投げやりである。
 完全な絶望である。

 今更だが、欅坂46の『エキセントリック』が凄い。

 内容は、みんなと違っていてもいい、などといった甘いメッセージではない。
・みんなと違っていて何が悪い?
・人間同士が理解し合うなんて幻想。愛も幻想。
・だから理解されようとは思わない。
 といった〝投げやりな絶望〟を歌っている。

 パフォーマンスも凄い。
 みんなと違っていることを表現するために、フツーの当たり前な振り付けをしない。
・靴を脱いで振りまわして投げる。
・ゆらゆらと手を振って相撲のような四股立ちをする。
・髪を振り乱し、目がイッちゃってる。

 以前、欅坂の振り付けは〝ダンス〟ではなく〝舞踏〟だと書いたことがあったが、まさにそれ。
 体全体で歌詞の内容を表現している。
 同時に一歩間違えば、〝ギャグ〟になってしまう振り付けでもある。
 だって靴を振りまわし、四股立ちするのだから。
 ギャグと紙一重の振り付けって何か凄い。
 ……………

 てち(平手友梨奈)の表現力も凄い。
 目が完全にイッちゃってて、センターでこの曲の内容を見事に表現している。

 てちは〝憑依型〟のパフォーマーなのだろう。
 俳優やアーティストなど芸能に携わる人は多かれ少なかれ〝憑依〟するものだが、平手友梨奈はそれが徹底している。
 乃木坂46の生駒里奈も〝憑依型〟だと思うが、生駒ちゃんの場合はまだ日常がある。
 だが、平手友梨奈の場合は、あっちの世界に行ってしまって戻ってこられないのではないか、という危うさがある。
 だからこそ、彼女のパフォーマンスは多くの人が魅入られるのだろう。
 過去、卑弥呼や出雲阿国の舞踏に人々が熱狂したように。

 現在、てちは体調がよくないようだ。
 その原因はこんな所にあるのではないか?
 憑依の度合いが深すぎて、ひとつのパフォーマンスで身も心も消耗してしまう。
 こんなことを書くと、欅坂の楽曲『月曜日の朝、スカートを切られた』の歌詞のように〝あんたがわたしの何を知ってるの?〟と、てちに怒られそうだが。

 迫真のパフォーマンスはこちら
 欅坂46 エキセントリック(YouTube)


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