「名探偵コナン」の映画は何本も作られているが、ベストはこの作品「銀翼の奇術師」ではないだろうか。
暴風雨の中での飛行機の着陸。(→矢口靖史監督の「ハッピーフライト」はこの作品から着想を得たのではないか)
ここでは飛行機がいかに操縦され、着陸するかがリアルに描かれる。
脚本家は飛行機の操縦というものをかなり入念に調べ上げたな、という感じを受ける。
飛行機を無事に着陸させるために
<コナン(新一)と怪盗キッド><コナン(新一)と蘭><蘭と園子>が協力し合う!
このシーンは圧巻! やはりアニメでキャラクターどうしが協力し合うシーンは萌える。
特に新一と蘭。
操縦桿を握って飛行機を着陸しなければならない蘭はプレッシャーで、「わたしには出来ないよ!」と弱音を吐く。
もし失敗すれば、飛行機に乗っている何百人という乗客の命が失われるからだ。
するとコナンは新一の声になって電話して、蘭を励ます。
「絶対に守ってやるから心配するな」
しかし蘭のパニックは収まらない。
不安な気持ちを誰かにぶつけたかったのだろうが、新一に今まで抱いていた不満をぶつける。
「何よ、かっこいいこと言っちゃって! 大事な時にはいつもいなくて、電話ばかりじゃない!」
普段は<いい子>の蘭も実は心の奥底で、こんな不平不満を持っていたのだ。心の中は新一への思いで揺れ動いていたのだ。
この蘭の心情が泣ける。
そして感情が高ぶった蘭は、思わず封印していた言葉を口走ってしまう。
「わたしは好きだよ、新一」
新一への愛の告白だ。
しかし、事態は恋人たちに愛を語り合う時間を与えず、蘭に室蘭埠頭への着陸を強いる。
飛行機はキッドの協力もあって無事に着陸するが、その後の新一と蘭のやりとりが面白い。
以下、ネタバレになるのでまだ見ていない方は見てからにしていただきたいが、こんなやりとりをする。
蘭は、先程「わたしは好きだよ、新一」と口走ってしまったことを後悔している。
だから新一から「大丈夫か」と電話がかかってきた時、恥ずかしくていたたまれない。
そして一方で、蘭は先程飛行機に電話をかけてきたのは新一ではなくて、キッドではないかとも思っている。
なぜなら電話で指示を出す新一は同じ飛行に乗っていなければ出せない指示だったし、飛行機が風に煽られて揺れた時も新一は「うわっ」と声をあげたからだ。
蘭としては「わたしは好きだよ、新一」と言ってしまった相手がキッドであってほしいと思っている。
キッドであれば、まだ恥ずかしくない。直接の告白ではないからだ。
そして最後には蘭は「電話でしゃべっていたのは新一に変装していたキッドだ」と思い込む。
「セーフ! ギリギリセーフ!」
大喜びする蘭。
一方、新一は蘭が何に喜んでいるのかがわからない。
やはり新一は<推理オタク>で、複雑な女心がわからないんですね。
このふたりの恋バナ、いったいどうなるんだろう?
これだけ、つかず離れずの恋人関係もめずらしい。
<映画におけるつかず離れずの男女関係部門>でギネスに認定されてもいいくらいだ。
※追記
新一と蘭の恋バナではこんなシーンも。
宝石を盗むため、工藤新一に変装した怪盗キッド。
ひさしぶりの再会に蘭は「何よ、突然現れて」と不満を口にする。
すると新一に扮したキッド。
「お前の驚いたキュートな顔を見たくってな」
この<キュートな顔>発言に顔を赤らめる蘭。
一方、コナン(新一)はキッドに蘭を口説かれているようで心穏やかでない。
ふたりが展望台に行こうとしているのを見ると「僕もいっしょに連れていって」と駄々をこねる。
それを見た歩美は「コナン君って蘭さんのことになると人格変わるよね」
すると源太。「甘えたい年頃なんだよ」
すると園子がすかさずツッコミ。「あんたらもでしょう」(笑)
そして蘭。
目の前にいる新一が違う人間ではないかと何となく不審に思っている。
この心情描写も上手い。
蘭の新一を思う気持ちは、キッドの完ぺきな変装をも見破っているんですね。
暴風雨の中での飛行機の着陸。(→矢口靖史監督の「ハッピーフライト」はこの作品から着想を得たのではないか)
ここでは飛行機がいかに操縦され、着陸するかがリアルに描かれる。
脚本家は飛行機の操縦というものをかなり入念に調べ上げたな、という感じを受ける。
飛行機を無事に着陸させるために
<コナン(新一)と怪盗キッド><コナン(新一)と蘭><蘭と園子>が協力し合う!
このシーンは圧巻! やはりアニメでキャラクターどうしが協力し合うシーンは萌える。
特に新一と蘭。
操縦桿を握って飛行機を着陸しなければならない蘭はプレッシャーで、「わたしには出来ないよ!」と弱音を吐く。
もし失敗すれば、飛行機に乗っている何百人という乗客の命が失われるからだ。
するとコナンは新一の声になって電話して、蘭を励ます。
「絶対に守ってやるから心配するな」
しかし蘭のパニックは収まらない。
不安な気持ちを誰かにぶつけたかったのだろうが、新一に今まで抱いていた不満をぶつける。
「何よ、かっこいいこと言っちゃって! 大事な時にはいつもいなくて、電話ばかりじゃない!」
普段は<いい子>の蘭も実は心の奥底で、こんな不平不満を持っていたのだ。心の中は新一への思いで揺れ動いていたのだ。
この蘭の心情が泣ける。
そして感情が高ぶった蘭は、思わず封印していた言葉を口走ってしまう。
「わたしは好きだよ、新一」
新一への愛の告白だ。
しかし、事態は恋人たちに愛を語り合う時間を与えず、蘭に室蘭埠頭への着陸を強いる。
飛行機はキッドの協力もあって無事に着陸するが、その後の新一と蘭のやりとりが面白い。
以下、ネタバレになるのでまだ見ていない方は見てからにしていただきたいが、こんなやりとりをする。
蘭は、先程「わたしは好きだよ、新一」と口走ってしまったことを後悔している。
だから新一から「大丈夫か」と電話がかかってきた時、恥ずかしくていたたまれない。
そして一方で、蘭は先程飛行機に電話をかけてきたのは新一ではなくて、キッドではないかとも思っている。
なぜなら電話で指示を出す新一は同じ飛行に乗っていなければ出せない指示だったし、飛行機が風に煽られて揺れた時も新一は「うわっ」と声をあげたからだ。
蘭としては「わたしは好きだよ、新一」と言ってしまった相手がキッドであってほしいと思っている。
キッドであれば、まだ恥ずかしくない。直接の告白ではないからだ。
そして最後には蘭は「電話でしゃべっていたのは新一に変装していたキッドだ」と思い込む。
「セーフ! ギリギリセーフ!」
大喜びする蘭。
一方、新一は蘭が何に喜んでいるのかがわからない。
やはり新一は<推理オタク>で、複雑な女心がわからないんですね。
このふたりの恋バナ、いったいどうなるんだろう?
これだけ、つかず離れずの恋人関係もめずらしい。
<映画におけるつかず離れずの男女関係部門>でギネスに認定されてもいいくらいだ。
※追記
新一と蘭の恋バナではこんなシーンも。
宝石を盗むため、工藤新一に変装した怪盗キッド。
ひさしぶりの再会に蘭は「何よ、突然現れて」と不満を口にする。
すると新一に扮したキッド。
「お前の驚いたキュートな顔を見たくってな」
この<キュートな顔>発言に顔を赤らめる蘭。
一方、コナン(新一)はキッドに蘭を口説かれているようで心穏やかでない。
ふたりが展望台に行こうとしているのを見ると「僕もいっしょに連れていって」と駄々をこねる。
それを見た歩美は「コナン君って蘭さんのことになると人格変わるよね」
すると源太。「甘えたい年頃なんだよ」
すると園子がすかさずツッコミ。「あんたらもでしょう」(笑)
そして蘭。
目の前にいる新一が違う人間ではないかと何となく不審に思っている。
この心情描写も上手い。
蘭の新一を思う気持ちは、キッドの完ぺきな変装をも見破っているんですね。
「コナン」好きの私が
何故か キットシリーズは喰わず嫌いで
見て無いんですよ~
蘭と新一は なかなか進展しませんが
高校生ですからねぇ
変にませてなくて 私は良しとします
古いタイプのオバサン(否オバアサン)に物差しで すみません
僕もキッドの話は本道から外れているようで敬遠していたのですが、キッドも高校生で、赤子という蘭みたいな恋人未満の女の子がいて、なかなか面白いです。
新一と蘭は、おっしゃるとおり進展しないのがいいんですよね。
それゆえ、せつない物語が生まれる。
新一と蘭には気の毒ですが、ふたりは最終回を迎えるまではすれ違いで過ごしていくんでしょうね。