義時(小栗旬)は泰時(坂口健太郎)に語る。
「お前なら私が目指していてなれなかった者になれる」
「いずれあの男が立ちはだかる。源仲章に借りをつくるな」
義時が目指していたのは、朝廷から独立した武家政権の維持だ。
そのために非道なこともやって来た。
だが修羅の道を歩むのは自分だけでいい。
聡明さとやさしさを備えた泰時なら穏やかな政治ができるだろう。
自分はそのための礎になる。
義時の本意はこんな所にあるのだろう。
しかし課題は山積みだ。
・実朝(柿澤勇人)と後鳥羽上皇(尾上松也)の蜜月。
・源仲章(生田斗真)の台頭。
・公暁(寛一郎)の帰還。
「必ず鎌倉殿になってみせる。私はそのために戻って来た」
さて義時、この難問をどう解く?
そんな中、義時の思いを打ち砕く決定打が生まれた。
・頼仁親王が鎌倉殿に。
これには誰も異を唱えることができない。
これには政子(小池栄子)も荷担した。
藤原兼子(シルビア・グラフ)と政治的な駆け引きをする政子。
最後には兼子の心もつかんで従三位に。
トキューサ、もとい時房(瀬戸康史)も蹴鞠で後鳥羽上皇と親交を深めたようだ。
鎌倉はどんどん西の方の方に傾いていく。
茨の道、修羅の道を歩く義時。
孤独だなぁ。
頼仁親王を人質にする、と考えているようだが、果たして?
そんな中、三浦義村(山本耕史)が公暁を焚きつけた。
公暁の父・頼家(金子大地)が暗殺されたことを語り、
「北条を許してはなりませぬ」
「北条がまつりあげた源実朝は鎌倉殿にあらず」
義村にしてみれば、公暁が鎌倉殿になることは「三浦が這い上がる好機」なのだ。
同時にこれは義時にとっても形勢逆転の好機でもある。
・実朝がいなくなれば鎌倉の朝廷勢力は一掃される。
・公暁を謀反・暗殺の罪で死に追いやれば源氏の勢力は鎌倉から一掃される。
まさに一挙両得の策だ。
義時がどこまで読んでいたかはわからないが、
朝廷から独立した武家政権を確立するために、西の方に尻尾を振る実朝が邪魔なことは確か。
公暁の行為を義時は黙認するのだろう。
三浦義村と義時はどこまで通じているのか?
暗殺・粛清に拠る政治と武家政権の確立。
義時はこれを引き受けている。
その手法は実に荒っぽいが、これが鎌倉という時代なのか?
義時、乱暴で不器用過ぎないか?
政子の「融和」「相互理解」の方向の方がいい気もするが、
まだ時期尚早なのだろうか?
サブタイトルは「資格と死角」
資格は公暁。
死角は頼仁親王。
確かに頼仁親王の鎌倉殿抜擢は義時にとって「死角」であった。
あるいは鶴岡八幡宮・大銀杏の「死角」を表しているのか?
「お前なら私が目指していてなれなかった者になれる」
「いずれあの男が立ちはだかる。源仲章に借りをつくるな」
義時が目指していたのは、朝廷から独立した武家政権の維持だ。
そのために非道なこともやって来た。
だが修羅の道を歩むのは自分だけでいい。
聡明さとやさしさを備えた泰時なら穏やかな政治ができるだろう。
自分はそのための礎になる。
義時の本意はこんな所にあるのだろう。
しかし課題は山積みだ。
・実朝(柿澤勇人)と後鳥羽上皇(尾上松也)の蜜月。
・源仲章(生田斗真)の台頭。
・公暁(寛一郎)の帰還。
「必ず鎌倉殿になってみせる。私はそのために戻って来た」
さて義時、この難問をどう解く?
そんな中、義時の思いを打ち砕く決定打が生まれた。
・頼仁親王が鎌倉殿に。
これには誰も異を唱えることができない。
これには政子(小池栄子)も荷担した。
藤原兼子(シルビア・グラフ)と政治的な駆け引きをする政子。
最後には兼子の心もつかんで従三位に。
トキューサ、もとい時房(瀬戸康史)も蹴鞠で後鳥羽上皇と親交を深めたようだ。
鎌倉はどんどん西の方の方に傾いていく。
茨の道、修羅の道を歩く義時。
孤独だなぁ。
頼仁親王を人質にする、と考えているようだが、果たして?
そんな中、三浦義村(山本耕史)が公暁を焚きつけた。
公暁の父・頼家(金子大地)が暗殺されたことを語り、
「北条を許してはなりませぬ」
「北条がまつりあげた源実朝は鎌倉殿にあらず」
義村にしてみれば、公暁が鎌倉殿になることは「三浦が這い上がる好機」なのだ。
同時にこれは義時にとっても形勢逆転の好機でもある。
・実朝がいなくなれば鎌倉の朝廷勢力は一掃される。
・公暁を謀反・暗殺の罪で死に追いやれば源氏の勢力は鎌倉から一掃される。
まさに一挙両得の策だ。
義時がどこまで読んでいたかはわからないが、
朝廷から独立した武家政権を確立するために、西の方に尻尾を振る実朝が邪魔なことは確か。
公暁の行為を義時は黙認するのだろう。
三浦義村と義時はどこまで通じているのか?
暗殺・粛清に拠る政治と武家政権の確立。
義時はこれを引き受けている。
その手法は実に荒っぽいが、これが鎌倉という時代なのか?
義時、乱暴で不器用過ぎないか?
政子の「融和」「相互理解」の方向の方がいい気もするが、
まだ時期尚早なのだろうか?
サブタイトルは「資格と死角」
資格は公暁。
死角は頼仁親王。
確かに頼仁親王の鎌倉殿抜擢は義時にとって「死角」であった。
あるいは鶴岡八幡宮・大銀杏の「死角」を表しているのか?
「讃岐守」に「気乗りしない」というところから、泰時も単純に「人の良い坊や」ではないことは示唆されていましたが、父義時から明確に権力闘争の何たるかを教えられ、これには納得していたようです。
源仲章が「政敵」としての姿を露わにしてきました。
けっして「良妻」とは言えないのえに対しても毒牙を向けてきたようですし、かなり危険な雰囲気がします。
その源仲章が「鶴岡八幡宮・大銀杏」で実朝と共に討たれることにより「親上皇派」が一掃されるという「史実」は、義時―政子は違うでしょうが―にとっては好都合な結果だったと言えます。
逆に上皇側から見れば、この事件は幕府内部における橋頭堡が一挙に失われることを意味し、「ラスボス戦」承久の乱に向けて一直線となることでしょう。
しかしながら、義時自身が「鶴岡八幡宮」のターゲットとされていた点が解せませんでした。
この疑問に対する答えは、三浦義村の介在でした。
「反北条」の方向に公暁を焚き付けていた義村は、義時を裏切っているように見えます。そこで問題となるのが
>義村と義時はどこまで通じているのか?
公暁による暗殺計画を義時がどうやって察知したのかが鍵です。
義時が自力―次回予告が暗示するように泰時が気づく可能性も含めて―によってこれを知るのか、あるいは義村が通報するのか。
もしも後者だったとしたら、やはり義村は義時にとって「真の盟友」―上皇陣営の排除という大きな目的を共有するという意味で―ということになります。
「裏切りそうで裏切らない盟友」だったとすれば、「太平記」―コウジさんは御覧になっていないのが残念ですが―での佐々木道誉を連想します。
いつもありがとうございます。
僕は、真の盟友として義村が通報するという流れだと思うのですが、それだと公暁も排除され、三浦が這い上がることが難しくなってしまうんですよね。
でも義村は自我の強い公暁をコントロールするのは無理と考えて切ってしまうのかもしれません。
承久の乱。
これで朝廷の力は弱まり、義時が目指した何者にも左右されない武家政権が誕生するんですよね。
義時にとっては実にハードな道のりでした。
判断を間違えたり、不測の事態にふりまわされたりして、決してまっすぐな道ではありませんでしたが、この方がリアリティがありますよね。
後はどう義時の最期を描くか、ですよね。
のえさんの動きが気になります。
「太平記」の時代は、僕の日本史知識の中で、完全に抜け落ちている時代なんです。
三谷幸喜さんにはぜひ「太平記」を書いてもらいたいです。
「太平記」で佐々木道誉を演じた陣内さん、嵌まり役でしたよ。
あの飄々とした雰囲気、人を喰ったような物言い
まさしく裏切りそうで裏切らないキャラクターでした。
「太平記」は、(私が個人的に)キャスティングにやや難有りの人も居ますが
三谷さんの脚本で作り直す必要は感じません。
コウジさんは、「太平記」を作り直すとしたら
誰にスポットを当てたいですか?
これは、余談ですが
今、朝日新聞連載の小説も、太平記の時代と被ります
楠正行(正成の嫡男)が主人公です。
話がなかなか進まず焦れながら読んでいます。
いつもありがとうございます。
>「太平記」を作り直すとしたら誰にスポットを当てたいですか?
足利尊氏? 新田義貞? 楠木正成?
あの時代はほとんど知識がないので、正直よくわかりません……。笑
ただ、あの時代は現代に通じる歴史観に関わる時代だと思うので、足利尊氏を主人公にすると右派が騒ぎそうですね。
逆に楠木正成を主人公にすると、左派が騒ぎそうで……。
大河ドラマの『太平記』は見てみたい気もするのですが、見る手段が限られていますし、見るのに膨大な時間がかかるので二の足を踏んでいます。
永井路子さんの『炎環』を紹介していただいたように、この時代の概略がわかるお薦めの小説とかはありますか?
吉川英治さんの『私本太平記』あたりでしょうか?
5回目ワクチンの副反応で遅くなりました。
高齢者のくせに4回目接種から、副反応が出始めました。
いったい、このいたちごっこが、いつまで続くのでしょう?
大河ドラマの「太平記」は、レンタルかNHKオンデマンドですもんね。
再放送は、この前あったばかりです。
大河ドラマに2巡した者としては、概ね満足していますが
楠正成を武田鉄矢氏が演じたことには、不満があります。
当時「河内の悪党」と呼ばれていたわけですから、ことさら上品で無くても良いのですが
なんとなくイメージから遠いと言うか・・・。
それと尊氏の長庶子・直冬の母が旅芸人というのも頷けません。
そこはドラマですから、目を瞑るとしましょう。
さて、小説ですが
あの時代の入門編として、杉本苑子さんが著された「風の群像」は如何でしょう?
吉川英治さんの「私本・太平記」は長過ぎると思います。
途中で飽きるかもしれませんよ。
自分が読んでいない本を薦めるのは気が引けますが
入り込み易さで、こちらを!
ありがとうございます。
「風の群像」、早速読んでみます。
ワクチン副反応。
今回のワクチンはオミクロン対応のものらしいので、違った反応が出るのかもしれませんね。
ワクチン接種したばかりの岸田首相がすぐに感染しましたし、ワクチンの効用ってどれくらいあるんでしょうね?
武田鉄矢さんはどうもイメージが違うんですよね。
『龍馬伝』でも勝海舟をやっていましたが、勝海舟に見えませんでした。
武田さんの場合、どうしても「武田鉄矢」が全面に出て来てしまうんですよね。
演技はいつも同じだし……
と、これ以上書くと、悪口の連発になりそうなので、ここで控えます……!