原発処理水問題を考える上で、押さえておかなくてはならない基本的なこと。
①原発汚染水にはセシウム・ストロンチウムなどの核種が含まれている。
環境省のHPより。
排出賛成者の理屈で「世界の原発はトリチウムを日本以上に排水している」というものがあるが、
問題なのはトリチウムより「セシウム」や「ストロンチウム」など、トリチウム以外の核種。
これらは汚染水に含まれている。
一方、世界の原発では冷却水は直接、核物質に触れていないので「セシウム」「ストロンチウム」は排出されない。
このことは上記の環境省のHPで語られている。
②ではALPSは「セシウム」「ストロンチウム」を除去できるのか?
西村経産大臣は「除去できる」と語っている。
しかし、東電(TEPCO)の史料(既に削除?)では──
さて、どちらが正しいのか?
この疑問を解くために、
ぜひ政府と東電は処理水の「セシウム」「ストロンチウム」の測定をしてほしい。
現在は「トリチウム」の測定だけをして「科学的に安全」と言っているが、
トリチウムはセシウムやストロンチウムから目を逸らすための方便に思える。
だから、トリチウム以外を測定してほしい。
それが「安心」に繋がる。
風評被害をなくし、中国や懸念を示している各国を説得する材料にもなる。
ただし、処理水の上澄みだけを測定するのはダメだ。
セシウムは下に沈殿するらしいから。
政府よ、東電よ、「セシウム」「ストロンチウム」の測定をやってくれ。
それも利害関係のない第三者機関で。
政府、東電はその第三者機関がIAEAだと言っているが、
IAEAは「日本政府に言われたことしかやっていない」と語っている。
除去できているのなら、胸を張ってできるだろう。
①原発汚染水にはセシウム・ストロンチウムなどの核種が含まれている。
環境省のHPより。
排出賛成者の理屈で「世界の原発はトリチウムを日本以上に排水している」というものがあるが、
問題なのはトリチウムより「セシウム」や「ストロンチウム」など、トリチウム以外の核種。
これらは汚染水に含まれている。
一方、世界の原発では冷却水は直接、核物質に触れていないので「セシウム」「ストロンチウム」は排出されない。
このことは上記の環境省のHPで語られている。
②ではALPSは「セシウム」「ストロンチウム」を除去できるのか?
西村経産大臣は「除去できる」と語っている。
しかし、東電(TEPCO)の史料(既に削除?)では──
さて、どちらが正しいのか?
この疑問を解くために、
ぜひ政府と東電は処理水の「セシウム」「ストロンチウム」の測定をしてほしい。
現在は「トリチウム」の測定だけをして「科学的に安全」と言っているが、
トリチウムはセシウムやストロンチウムから目を逸らすための方便に思える。
だから、トリチウム以外を測定してほしい。
それが「安心」に繋がる。
風評被害をなくし、中国や懸念を示している各国を説得する材料にもなる。
ただし、処理水の上澄みだけを測定するのはダメだ。
セシウムは下に沈殿するらしいから。
政府よ、東電よ、「セシウム」「ストロンチウム」の測定をやってくれ。
それも利害関係のない第三者機関で。
政府、東電はその第三者機関がIAEAだと言っているが、
IAEAは「日本政府に言われたことしかやっていない」と語っている。
除去できているのなら、胸を張ってできるだろう。
福島とスリーマイルズ島。
おっしゃるとおり、トリチウムの総量は福島の方が多いでしょうね。
>トリチウム濃度が濃いまま蒸発させたら、風下で高濃度トリチウム雨が降るかもしれません。
おそらく自然乾燥をやるとしても海洋放水と同じ方法を採るのでしょう。
つまり長い時間をかけて濃度の薄い汚染水から少しずつ蒸発させていく。
ただ僕は、高濃度の汚染水のタンクは、海洋放出でも自然乾燥でも処理できないと考えています。
燃料デプリのある福島第一原発も廃炉なんかできません。
完全な負の遺産ですよね。
「安全神話」に乗っかって、とんでもない負の遺産を残した東電。
政府や電力会社は新規原発を造ることも考えているようですが、ため息が出ます……。
次に重大事故を起こしたら日本は終わってしまうのに……。
>そう、3Hの件は僕も気がつきました。
>おそらくトリチウム水のことを指しているんでしょうね。
いや、それは分かりますけど、かなりマズい間違いです。原発賛成派の方が見たら「反対している連中はこの程度」と、嬉々として揚げ足取りに来るでしょう。
>>アイソトープとか同位体という言葉もまるで出てこなかったわけで、その辺の理解も大丈夫なんでしょうか?
>まあ、そこまで踏み込むと焦点がぼけるので敢えて言及しなかったのかもしれません。
う~ん、トリチウムが何なのかを理解するには、同位体の話はしないといけないわけで、そのあたりの話はして欲しかったと思います。
たとえば「普通の鉄と、磁力を帯びて磁石になった鉄の違い」といったたとえです。半減期は、だんだん磁力が弱って磁力が半分になるまでの期間、というところでしょうか。
まあ、あまりいいたとえではないかもしれませんけど。
>ただ一方で、醤油のたとえになるのですが、
>「醤油をそのままがぶ飲みすると人間は死ぬが、薄めて時間を置いて何回かに分けて飲めば有害でない」という理屈はトリチウムの場合に当てはまると僕は考えています。
同意です。トリチウムは生体濃縮が原理的にはないので、埋めればOKの醤油理論は成立します。
ただ、この方の動画では、スリーマイルのときは、汚染水の乾燥ができたのだから、福島でもできたはずだとおっしゃるのですが、スリーマイルの場合は炉心溶融は起きても、圧力容器はかろうじて持ちこたえたので、汚染水もコントロールされ、量も少なかったと推定されます。また、溶けた炉もひとつだけでしたし、そういう意味では、福島の方がずっと過酷です。
また、はっきりとした言及はなかったのですが、スリーマイルの汚水乾燥作業も、原発のある場所ではなくて、最終処分場がある広大な砂漠まで持っていったのではないかと思います。
この方は、原発から20キロ圏は無人とおっしゃるのですが、砂漠ではないですし、蒸発させたら、蒸気は20キロ圏を越えて行くでしょう。トリチウム濃度が濃いまま蒸発させたら、風下で高濃度トリチウム雨が降るかもしれません。
それを防ぐには、汚染水を大量の水で埋めてから蒸発させる作業が必要になるかもしれません。これは、海洋放出が空中放出に変わっただけとも考えられますし、相当大規模な、それこそ塩田のような設備を作る必要があるかもしれません。
それをどう考えるか、というのもあります。
いろいろ考えると、アタマの中がとっ散らかってゴチャゴチャしてきました。
>トリチウム(トリチウム水?)がH3Oと説明していましたが、さすがにマズいです。
そう、3Hの件は僕も気がつきました。
おそらくトリチウム水のことを指しているんでしょうね。
>アイソトープとか同位体という言葉もまるで出てこなかったわけで、その辺の理解も大丈夫なんでしょうか?
まあ、そこまで踏み込むと焦点がぼけるので敢えて言及しなかったのかもしれません。
>乾燥させるのは、放射性の水を環境中にばらまくことになるんですね。
おっしゃるとおりです。
自然乾燥でバラ撒かれたトリチウムは人体や自然界にとって迷惑なことは明白です。
ただ前回のコメントでも書いたとおり、海に流しても、乾燥させて空気中にバラ撒いても、放出されるトリチウムの総量は同じ。
だとしたら、セシウムやストロンチウムがバラ撒かれない分、自然乾燥の方が有効なような気がします。
ただ一方で、醤油のたとえになるのですが、
「醤油をそのままがぶ飲みすると人間は死ぬが、薄めて時間を置いて何回かに分けて飲めば有害でない」という理屈はトリチウムの場合に当てはまると僕は考えています。
トリチウムは醤油の塩分と同じで、水溶性で体に取り入れても体外に排出されるんですよね。
政府が「希釈して薄めれば大丈夫」と言っているのはそのためです。
なので、僕はトリチウムはそんなに問題ではないと考えています(学者の中には「有機トリチウム」になった場合、有害だと言っている人がいますが)。
そして、トリチウムよりも有害なのはセシウムやストロンチムなどの体内に残る核種だと僕は考えています。
政府はこれらをALPSで取り除けると言っていますが、果たしてどうなんでしょうね。
申し訳ないのですが「う~ん」です。
いえ、正しいこともおっしゃっているわけですが、ところどころトンチンカンなところもありまして…
スリーマイルでは、汚染水の自然乾燥の処理実績があるとおっしゃいますが、ちょっと待てよ、なんです。
トリチウムは放射性水素なので、その水素でできた水は、水そのものが放射性物質になっているわけで、乾燥させるのは、放射性の水を環境中にばらまくことになるんですね。
スリーマイルのときは、そのトリチウム放出にはあえて目をつぶってやむを得ず、ということだと思います。放射性汚泥は固定できたにしても、トリチウムに関しては、福島と同じです。
セメント固化も、水分をある程度飛ばすことが前提でしょう。ダブダブの水のままでセメントをぶち込んでも、おそらく固まりません。
また、30分過ぎに、この方は、水がH2O、トリチウム(トリチウム水?)がH3Oと説明していましたが、さすがにマズいです。
繰り返しますが、トリチウムは水素元素そのものが放射性水素になったもので、H2O分子が、H3Oイオンに化学変化を起こしたものではありません。表記法にしても、トリチウムはHの字の左上に小さな3をつけて3Hのように表記します。
つまり、化学反応の話とは別なんですよね…
そういえば、この動画には、アイソトープとか同位体という言葉もまるで出てこなかったわけで、その辺の理解も大丈夫なんでしょうか?
ちょっと不安がありますね。
まだ勉強中なので、おかしな点があればどんどんご指摘下さい。
>チタンに付着させることができるんですか?
改めて調べましたが、チタン酸ストロンチムというやつですかね。
ストロンチムは骨に付着するので豚の骨なども有効なようです。
セシウムに関しては酸化チタンなどが有効なようです。
チタン付着の件は確かこのサイトで説明していたと記憶しています。
間違っていたらすみません。
ただ、この問題を考える上で有効な動画だと思っていますので、よかったら御覧になって下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=Q4199GGE20U
>水に溶けない化合物であれば、濾過できると思います。
そうです。ALPSは濾過する装置なんです。
濾過した核種を金属に付着させて取り除く──これがALPSの機能だと理解しています。
ただし、東電や政府はALPSで何度も処理すれば、セシウム、トリチウムなどは安全基準以下で浄化できると説明していますが、高濃度のものを本当に浄化できるのか?
高濃度タンクのALPS処理はこれからなので、やってみないとわからないというのが現状のようです。
>食物連鎖の生物濃縮
何とこれを東電と政府は否定しているんですよ。
東電の実験でそうならないことが判明したと政府は主張しているのですが、本当にそうなのか?
ハワイの海洋生物学者は「あり得ない」と語っています。
>トリチウムを希釈せずに高濃度のまま大気中に放出することになると思うのですが、どうでしょう
おっしゃるとおりです。
なので僕は「コンクリート固化」がベストの方法だと考えています。
ただし「希釈」して濃度を薄くするというのは政府のまやかしで、海洋放出でバラ撒かれるトリチウムの総量は「自然乾燥」で飛び散るのと同じ量です。
100gの塩は水に溶かしても100gであることは変わらないのと同じ理屈です。
あとは「自然乾燥」の方が、セシウム・ストロンチウムなどがタンクの底に沈殿して、放出されない分、有効かもしれません。
チタンに付着させることができるんですか?
光触媒系統は違うような気がしますが…
済みません、中学高校レベルの初歩の化学では、理解が難しいです。
>ご指摘のとおり、これはトリチウムと違って水に溶けず沈殿しますし、
申し上げたのは逆の意味です。
水に溶けない化合物であれば、濾過できると思います。
普通に考えて、セシウムやストロンチウムは、イオン化傾向が大きいので、水中では金属単体としては存在できず、何らかの化合物の形をとるでしょうね。
何かのアニオン系物質とイオン結合して安定することが考えられますが、そうなると、多分水溶性になって、濾過による処理が困難になるでしょう。おそらく水中では塩化物とか水酸化物だと思うんですが…
>それをプランクトンが食べ、そのプランクトンを小魚が食べ、その小魚を大きな魚が食べれば高濃度の魚が誕生します。
これに関しては同意します。
たとえば、ストロンチウムは周期表で見ると、カルシウムと化学的性質が類似した元素なので、放射性であるか否かにかかわらず、骨のカルシウムと入れ替わることが考えられます。イタイイタイ病のカドミウムと同じことです。食物連鎖で、小魚の骨格から大きな魚の骨格に移るということはあり得ます。
>あとは「自然乾燥」というやり方も
汚染水の自然乾燥は、トリチウムを希釈せずに高濃度のまま大気中に放出することになると思うのですが、どうでしょう。
トリチウムは放射性水素なので、トリチウムが含まれている水は「放射性水」という状況なので…
トリチウムを希釈して自然乾燥するとなると、塩田の感想作業を行う前に、大量の海水を加えるんでしょうか?
東電や政府の説明に拠ると、セシウム、ストロンチウムといった核種はALPSで濾過され、チタンなどに付着させて取り除くようです。
政府と東電は「安全な基準になるまで何度でもALPSで浄化する」と言っていますが、本当にそれをやるのか?
それで30年の月日がかかるらしいのですが、おそらくコストは膨大。
コスト優先で、いずれはいい加減にやって来るのではないかと心配になります。
あともうひとつの懸念は「食物連鎖による生物濃縮」。
おそらくセシウム、ストロンチウムも安全基準を満たせば放出すると思うのですが、ご指摘のとおり、これはトリチウムと違って水に溶けず沈殿しますし、放射能の半減期も20年、30年と長いです。
それをプランクトンが食べ、そのプランクトンを小魚が食べ、その小魚を大きな魚が食べれば高濃度の魚が誕生します。
これを人間が食べたら……。
IAEAはこの日本の「やり方」を一応、承認しているわけですが、
・東電がこの作業を誠実にやること
・食物連鎖の生物濃縮が起こらないこと
を前提に承認しているんですよね。
だから「IAEAも認めている」という政府の説明は一面的でかなり乱暴だと思います……。
いつもありがとうございます。
>国民レベルでも様々な提案が出来る。
あとはスリーマイルズ島の事故の時にやった「自然乾燥」という方法があのですが、東電・政府は無視したようです。
なぜ海洋放出を選んだんですかね?
ドイツの環境大臣は「海洋放出は打つ手がなくなった時にやる方法だ」と言っています。
もし理由が経済効率だったら許せません。
廃炉も大変ですし、事故が起こればこんなにコストと労力がかかる原発に、政府や電力会社はどうしてこだわるんですかね?
未来の世代の負担を彼らはどう考えているのでしょう?
彼らにも子供や孫がいるでしょうに。
「今だけカネだけ自分だけ」は本当にやめてほしいです。
それは知りませんでした。多少は改善されているようですね。
>高濃度のセシウム、ストロンチウムは取り除けないようです。
物理化学の復習もかねて、改めて周期表を見直してみました。
あっ…これって相当難しいヤツですね。
縦のラインで見てみると、セシウムはリチウム・ナトリウム・カリウムと同じ種類ですし、ストロンチウムにしても、マグネシウムやカルシウムなどと同じ種類で、どちらもイオン化傾向は大きいタイプでしょう。
金属の状態で水に溶けているわけではなくて、何か別の陰イオンと結合して、塩化物か何かの状態で溶けているでしょうから、たとえば、塩化ナトリウム水溶液(食塩水)の食塩成分を濾過して除去できないのと同じで、原理的に濾過で除去するのは困難でしょう。
素人にすぐ浮かぶ考えは、水分を蒸発させるか電気分解するか、それくらいですが、水分を蒸発させると、希釈しないトリチウムを含んだ水を大気中に放出することになり、たとえば、風下の地域の雨に高濃度のトリチウムが混じる可能性がありますし、電気分解だと、金属の状態で大量のセシウムやストロンチウムが析出するでしょうから、爆発しやすい化学的な性質と放射性を帯びていることも相まって、安全に処理するのはけっこう大変でしょう。
物理の放射性物質の種類や量は時間の経過とともに変化するはずなので、その観測もキチンとやって、変化に応じてALPSの装置もどんどん組み替えていかないといけないはずですが、そのあたりも、コウジさんがおっしゃるように手薄な印象があります。観測や組み替えができていればいいのですが、できていなかった場合、日本の国際的な立場が不利になる可能性もあります。
国民レベルでも様々な提案が出来る。
こうした国民の声の中から実現可能なのを拾い上げ、汚染水対策の議論に組み込む。
そういう事も日本政府の重要な仕事な筈ですが、こういった声は一部の識者の声と共にかき消され、岸田内閣や東電幹部に都合のいい事ばかりが優先されます。
極論を言えば、台湾有事よりもこっちの方がずっと深刻な問題に思えてきますね。
現在ALPSは、より性能のいい日立などの日本製を使用しているようです。
国民民主党の玉木氏が紹介していました。
しかし、現状の技術では何度濾過しても高濃度のセシウム、ストロンチウムは取り除けないようです。
つまり高濃度のタンクの水は放出できず、現状、流せるのはタンクの3割程度だとか。
東電は2次処理(2回ALPSを通過)すれば、大丈夫だと言っていますが。
なので、他の識者の意見の引用になりますが、僕は「コンクリート固化」あるいは「放出をいったん停めてALPSの性能が向上した時点で再度放出する」という方法を採った方がいいのではないか、と考えています。
今の僕の疑問は、なぜ岸田首相はこんなに放出を急いだのか、ということです。
日中関係はこれで完全にこじれてしまいました。
騒いでいるのは両国とも一部の人だと思いますが、双方の反日・反中感情にも火をつけてしまいました。
これはいったいどこへ行くのでしょう?
もう少し待って、理解を深めていれば、こんなことにならなかったのに……。
今は、何の対応もせず、バスケットボールのワールドカップを呑気に観戦している岸田首相に憤りを覚えます。
事故直後はいろいろ情報もあって、フランス直輸入のALPSも、セット買いだったという話もありました。
このセット買いについては、日本側が装置を改変することはできないといった条件もついていたそうですが(記憶違いだったらごめんなさい)、その話はその後どうなったんでしょうね。
複数の濾過装置を組み合わせて、ALPSと称しているようですから、稼働状況を見ながら、ある核種に対して効果が薄い装置があるようならば、フランス側と相談して、濾過装置の改善を求めるなり改造するなり、といった対処も必要だと思うのですが、そういった改善をしているのかいないのか、何年か経つと、情報の続報も出なくなってしまいました。
いつもありがとうございます。
>時間の経過とともに、検出される核種も量も変化しているはずです。
同じことを核の学者さんが言っていました。
現在の燃料デプリの核は変化しているはずだ、と。
ところが東電は201×年(正確な年を忘れました)以来、データを取っていないみたいなんですね。
核物質の濃度もタンクに拠って違うようですね。
基準値を超えるとんでもなく高い濃度のタンクがあって、ALPSで処理できないものがあるようです。
排出される核物質の総量も検出不能のようですね。
現在、政府や東電が基準にしているのは「濃度」であり「総量」ではない。
こんな曖昧な形で進めていいのかと思ってしまいます。
東電が経営優先でなく、安全優先で誠実に仕事をしてくれることを願うばかりです。
あとは食物連鎖による生物濃縮。
これもほとんど考慮しておらず、海洋生物学者が警鐘を鳴らしています。
僕はこの件について情報のヴァージョンアップをしているのですが、知れば知るほど「原発」「原発事故」は厄介だと考えてしまいます。
政治家や現場の当事者はどれくらい悩んで、この件に対処しているのでしょう?
考えに考え、悩み抜いて仕事をしてくれることを願うばかりです。
やり方としては「コンクリート固化」がベストだと思うのですが、政府と東電の間だけで「海洋放出」が決められています……。
どうしてこうなったのか、国会で追及してほしいと思います。
とにかく、事故発生以来どういう核種が出てきたのか、そして現在出ているのか、量も含めて公開した方がいいでしょう。おそらく継続的な計測はやっているはずですし、データも持っているはずです。
時間の経過とともに、検出される核種も量も変化しているはずです。
確率論もありますが、今までの経過が分かれば、今後どう変化していくかの崩壊の予測もある程度できるはずなんですね。
そうすれば、その時期は処理水の放射線量が増えることが予測されるので、放出を減らす、という計画を立てられる可能性もあります。
予測の通りに放射線量が増えるのかどうか、といったことから、物理の研究が進むかもしれません。
データを公開すれば、災いを福にできる可能性がでてくるんですけどね…