平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「侍チュート」 ギャグ研究

2009年04月09日 | 研究レポート
 今、勢いのある芸人さんはチュートリアル、ハリセンボン、オードリーの3組でしょうか?
 その中の2組、チュートリアルとハリセンボンがコント番組をやるというのだから見ないわけにいかない。
 今、同じ芸人さんが作り込んだコントをやる番組ってありませんからね。(やっているのは芸人さんじゃくてSMAP×SMAPのSMAPぐらい)
 だから逆に新鮮。

 演じられたコントは『お父さん』『おくりびと』『グルメコメンテイター』『新人探偵はるか』『はるかと春菜』。
 ギャグはただ笑えばいいのでそれを解説・分析しても仕方がないのですが、コントを書きたいという未来の作家さんのために敢えて書くと……

★『お父さん』は発展型。
 街の食堂で出会ったウェイターは探していた行方不明のお父さん。
 「お父さん!」と感動の再会を果たすと、今度は行方不明の姉が現れて、叔父が現れて、産みと育ての母親が現れて、歌手のピーターさん本人が現れてと発展していく。
 あり得ないがどんどんエスカレートしていって非日常になっていくというギャグだ。

★『グルメコメンテイター』もその発展型に属するギャグ。
 ハンバーグを食べてコメントしなければならないグルメコメンテイターが次の様に思考する。
 『このハンバーグ、何てジューシー!→そう言えば正面に座ってる番組アシスタントの女の子もジューシーで美味しそう→でも少し痩せすぎてるな→やっぱり女性は少し太ってる方がいいな。17歳の時の宮沢りえみたいに』
 こう思考してグルメコメンテイターの口から出たコメントは
 「家に帰ってサンタフェ(=宮沢りえの写真集)確認しよう」
 思考が発展してグルメのコメントとは関係ないコメントになってしまう所がポイント。

 『はるかと春菜』も発展型。
 姉と妹の骨肉の争い。昼メロのパロディ。
 かたや大根を持って、かたやトウモロコシを持って戦う。
 そしてオチのナレーション。
 「この戦いの結果、トウモロコシからバイオ燃料が出来ることが発見されたのである」
 昼メロのパロディからバイオ燃料に結びつく。すごい発展です。

★一方『おくりびと』と『新人探偵はるか』はキャラクターもの。
 『おくりびと』で遺体の役をやっているのはハリセンボンの箕輪はるかさん。
 まさに遺体役にピッタリ。はるかさんのキャラクターならではの役。
 映画『おくりびと』と箕輪はるかさんのキャラクターを掛け合わせたギャグだ。
 ちなみにオチは遺体は死んだふりをしているだけで生きていて「『釣りキチ三平』もよろしく」とコメントするというもの。(ちなみにさらに解説すると『釣りキチ三平』は『おくりびと』の滝田監督の次回作)

 『新人探偵はるか』ははるかさんのキャラを逆手にとったもの。
 頼りないボケキャラの様でいて実は格闘技の達人。
 そのギャップが笑わせる。

 この様に「侍チュート」は大爆笑の30分間!
 キャラクターもののメインである箕輪はるかさんの病欠が残念だが、今後も大いに期待だ!



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