平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

全日本フィギュアスケート選手権

2005年12月26日 | スポーツ
 浅田真央選手を見て「スター性」とは何かを考えました。

 まずはそのギャップです。
 普段はぬいぐるみや犬が大好きな15歳でありながら、スケートリンクに上がると輝き始める。
 見ている私たちは15歳の彼女に親しみを持つと同時に、すごい演技をする彼女に賞賛の拍手を送ります。
 このギャップこそが今日のスターの条件です。

 第2にそのドラマ性です。
 彼女が背負っているドラマは「年齢制限でトリノオリンピック」に行けない」ということ。
 私たちは彼女の演技の中に悲劇のドラマを読み取ろうとするのですが、浅田選手はそんなことを感じさせずにのびのびと演技をする。村主選手、安藤選手らがオリンピック選考をめぐって緊張感のある演技をしているだけに、浅田選手の自由さが私たちの目を惹きつけます。
 悲劇の選手を演じるのではなく、それを超越した楽しむ演技をしてしまう所に私たちはいい意味で裏切られ、新鮮な感動を覚えるのです。

 そしてスター性の条件の第3は「天才」という呼称です。
 「努力の人」と言われれば私たちの手の届く存在と感じることはできますが、「天才」だとそうはいきません。
 また、「天才」と呼ばれる人間は次に何をしてくれるんだろうという期待を持たせてくれます。昨日の彼女の場合は2回連続のトリプルアクセル。これを難なくやってしまう所に私たちは彼女の「天才」を確認します。
 絶対的な「憧れ性」。
 これもスターの条件です。

★研究ポイント
 ギャップ・ドラマ・呼称。
 これがスター・人気キャラクターの条件。

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1 コメント

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コメントのお礼 (七五白書)
2005-12-27 12:32:51
コメントくださりありがとうございました。

それにしましても、かつては日本人にとっていちばん手の届かない競技に思っていましたが、欧米の選手とじゅうぶん競えるようになったのは夢のようなできごとです。

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