平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

戦争で北方領土を取り戻す!~丸山穂高発言の背後にある日本の閉塞感 「戦争でスカッとしたい!」「誇りある国にしたい!」

2019年05月15日 | 事件・出来事
 日本維新の会の衆議院議員・丸山穂高の発言が波紋を呼んでいる。
 以下は丸山(35)と北方四島訪問団長・大塚小弥太さん(89)の会話。

「団長は戦争で、この島(北方四島)を取り返すことには賛成ですか? 反対ですか?」
「戦争で?」
「ロシアが混乱している時に取り返すのはOKですか?」
「戦争なんて言葉は使いたくないです。使いたくない」
「はい。でも取り返せないですよ」
「戦争するべきではない」
「戦争しないと、どうしようもなくないですか?」
「戦争は必要ないです」

 この丸山発言。現在は日本中から叩かれ、議員辞職も迫られているから、まだ日本は健全であると言えるが、丸山のような人間が『多数派』になった時が怖い。
 その時は逆に大塚団長が「本気で島を取り戻したいと思っているのか?」「腰抜け」「軟弱者」「愛国心が足りない」と糾弾されそう。

 そもそも丸山はロシアと戦争して勝てると思ってるのかね?
 戦争は北方四島の局地戦で留まらず、東京などの主要都市にはミサイルが降り注ぎ、日本海側はロシアの軍艦や潜水艦が跋扈し、原発をいつでも破壊できる態勢に。
 北海道はたちまち占領され、ロシアの領地に。
 中国は何らかの大義があれば参戦してくるだろうし、アメリカは北方領土でロシアと戦争することはないだろう。
 日本株も暴落。日本国債は売られ、長期金利は暴騰。
 戦争が長引けば、戦争を維持するために増税、国債乱発、さらに膨らむ国の借金。
 石油などの資源もどうやって調達するんだ? ロシアの資源は豊富だぞ。
 戦争をやってひとつもいいことはない。
 丸山穂高は完全に平和ボケだ。
 つーか、この程度のオツムのやつが衆議院議員?

 まあ、この丸山発言の背景には『日本の閉塞感』があるんだろうな。
『戦争でもしなくちゃ山積みされた問題を解決できない』
『戦争でもしなくちゃ誇りある国を取り戻せない』
『戦争でもしてスカッとしたい!』
『外交なんて無意味。政治もくだらない』

 これらが現在の一部の人間の心象なんだろうけど、政治家がこれを言っちゃあおしまいだろう。
 丸山は政治家であることを自ら否定している。
 胆力がなく、粘り強く交渉と努力を重ねることを放棄している。

 とは言え、拉致問題も北方領土問題も、安倍は口ばかりでまったく解決する気配がないからな。
 丸山のような人間を増やさないためにも、そろそろ何の外交成果を出せない無能な安倍を交代させる時期ではないのかね?

 あと憲法9条。
 丸山のようなバカの暴走を防ぐ意味でも以下の条文は必要だよね。
「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又(また)は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」

コメント (7)
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いだてん 第18回 「愛の夢」~スヤが手に入れた金メダルは『安産の御守り』だった。皆がそれぞれの金メダルを目指して走っている

2019年05月13日 | 大河ドラマ・時代劇
 暴走機関車・金栗四三(中村勘九郎)である。
 四三はオリンピックで走れなかったエネルギーを使い尽くすかのように日本中を走り続ける。
 常人では考えられないパワーと情熱ですね。
 四三を駆り立てているのは何だろう?
 マラソン・駅伝の普及やオリンピックの余熱だけではない気がする。

 そして、日光~東京のマラソンVS駅伝対決。
 当時の盛り上がり方のイメージとしてはアントニオ猪木の異種格闘技戦、モハメド・アリ戦みたいな感じでしょうか?
 で、最終的に四三がたどり着いた言葉が、
「もう日本に走る道はなか。燃え尽きた」

 一方、なかなか走れない人たちがいる。
 孝蔵(森山未來)は噺家の道を走ろうとして浅草に戻ってきたが、もめ事に巻き込まれて遁走。
 走ってはいるが、噺家の道にはなかなか戻れない。
 シマ(杉咲花)も走りたいのに、当時の女子の価値観から、朝、人目を忍んで走ることしかできない。

 ふたりが思いきり走れるのはいつの日か?
 くすぶっている火が猛火に変わり、それを燃料にして走る暴走機関車になる日はやって来るのか?
 四三のように走れた時は最高に気持ちいいんだろうなあ。
 ……………

 四三がスヤ(綾瀬はるか)を妻として紹介しないのには理由があった。
 オリンピックで金メダルを取り『自分を支えたくれた大切な人』として治五郎先生(役所広司)たちに紹介したかったのだ。
 皆の前で、スヤの首に金メダルを掛けてあげたいとも考えていた。

 四三の思いを知ってうれしいスヤ。
 金メダルはなくても、その思いだけで十分なのだが、スヤに思わぬ金メダルがやって来た。
『安産の御守り』だ。
 スヤにとって、御守りは金メダル以上にうれしいもの。
 だから、お産の際に握りしめていた。
 そして、「スッスッ、ハッハッ」。
 お産の時、四三はスヤのそばにいたんですね。
 スヤの頭の中には、手を握り、いっしょに息を合わせてくれる四三がいた。
 実に巧みな作劇だ。
 もともと「スッスッ、ハッハッ」はお産を見て思いついた呼吸法だったが、第1回の伏線が今回回収された。

 人は誰でもそれぞれの金メダルを手にすることができる。
 スヤにとっては御守りと息子・正明。
 足袋屋・黒坂辛作(三宅弘城)にとっては、130キロ走っても破れないゴム底の足袋。
 治五郎先生にとっては神宮外苑のスタジアム。
 孝蔵もシマも自分の金メダルを探している。

 この作品は皆がそれぞれの金メダルを目指して走る物語なのだろう。

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機動戦士ガンダム THE ORIGIN~ファーストガンダムを熱狂して見ていた世代が40代50代になり、ふたたび『ガンダム』を見るという現象!

2019年05月11日 | コミック・アニメ・特撮
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(日曜・深夜放送中)、第1話2話はシャア視点のドラマだった。
 ジオン・レム・ダイクンの暗殺から始まり、幼き日のシャアとセーラさんの物語が描かれる。

 へえ、シャアとセーラさんを地球に亡命させたのはランバ・ラルとハモンさんだったのか。
 ザビ家の兄妹は昔からいがみ合ってたのか。
 シャアは子供の頃からキシリアに立ち向かえるほどのしっかりした子だったのか。
 一方、セーラさんは甘えん坊。

 こんな感じで、『ガンダム』ファーストシリーズで描かれなかった各キャラクターのバックボーンが描かれる。
 こうした裏設定や歴史は今作の原作・安彦良和さんが膨らませて物語にしたものなのだろうが、これが『ガンダム』なんですね。
 裏設定がしっかりしているから、物語やキャラクターのせりふに深みが出て、作品が豊かになる。
 作品が豊かだから、飲料ドリンク・カルピスの原液でさまざまなカルピスがつくられたように、さまざまなガンダムがつくられた。

 特異な作品でもある。
 何しろ視聴者のほとんどはファーストガンダムを見ていて、作品が今後どのように展開していくかを知っているのだから。
 視聴者はランバ・ラルやハモンさんがどんなふうにして死に、シャアはどんなふうにザビ家に復讐し、ザビ家の兄妹がどんなふうにいがみ合い死んでいくかを知っている。
 普通、物語は先が読めなくて夢中になるものだが、この作品にはそれがない。
 それでも作品が成り立ってしまう所が『ガンダム』の凄さ。
 とは言え、個人的には、甘えん坊のアルティシアがどのように成長して、しっかり者のセーラさんになっていくか興味がありますけど。

 マーケティング的にも面白い。
 何しろファーストガンダムを熱狂して見ていた世代が40代50代になり、ふたたび『ガンダム』を見るという特異な現象。
『ガンダム』シリーズは、その後もつくられていて、リアタイ世代でないファンもファーストガンダムを見ているだろうから、ファンの層はとてつもなく厚い。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』はこうした潜在的ファン層を抱えている。

 こうして見ていくと、『ガンダム』ってすごいコンテンツですね。
 日本のサブカルの凄さでもある。
 あと『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のエンディング曲は、ファーストガンダム劇場・第3作のクライマックスで流された『めぐりあい』。
 泣ける!
 スタッフさん、よくわかっていらっしゃる!

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これは見なくては! 元『報ステ』の小川彩佳アナがキャスターとして『NEWS23』に毎日出演!

2019年05月10日 | 事件・出来事
 こ、これは見なくては!

 6月3日からの『NEWS23』。
 元テレビ朝日アナウンサーの小川彩佳さんがメインキャスターとして毎日、出演するのだ!

 

 小川さんと言えば、『報道ステーション』のサブキャスターを務めていた方。
 僕は脱原発のデモで取材に来ていた小川さんを見たことがあるが、実物はテレビなんかよりずっと美人で、ヘタレでいかにもサラリーマンキャスターの富川アナより数倍芯が通っていた。

 僕のようなファンも多かったはずだが、『報ステ』を昨年、突然降板。
 その原因は明らかにされていないが、『報ステ』の番組の方針に合わなかったことが取り沙汰されている。

 実際、現在のテレビ朝日は早河会長体制になってから政権に忖度するテレビ局になってしまったようだしね。
 元経産官僚の古賀茂明氏の著書『日本中枢の狂謀』(講談社)に拠ると、官房長官・菅義偉の『報ステ』への介入・関与は相当あったらしいし、鋭い権力批判をしていた朝日新聞の惠村順一郎氏はコメンテイターを降板。
『報ステ』を守ってきた番組プロデューサーも異動。
 今でも話題にされてギャラクシー賞も受賞した名作VTR『独ワイマール憲法の教訓』はそのプロデューサーが陣頭指揮をとって制作されたものだったが、テレビ朝日の社内では「安倍政権ににらまれる番組をつくったこと」を危惧する声があったらしいし。
 一方、TBSの社長はいまだに安倍晋三との会食に参加していないようだし、『報道特集』『サンデーモーニング』という権力批判の番組を放送し続けている。

 というわけで、『NEWS23』の小川彩佳さんである。
 古巣の『報ステ』の視聴率を超えてやれ!
 確か裏の日テレの『ニュースZERO』には嵐の櫻井翔さんが出ているはずだが、これもまた因縁の対決?



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池袋自動車暴走事件~現場に来ていた黒服の男たちは、伊藤詩織さん事件を揉み消した中村格と北村滋の可能性大(画像あり)

2019年05月09日 | 事件・出来事
 池袋の自動車暴走事件。
 運転していた『上級国民』飯塚幸三はいまだ入院中らしく逮捕されていない。
 一昨日は飯塚宅に家宅捜索がなされたようだが、なぜ今頃?
 自動車事故の家宅捜索は、運転者が薬物などを使用していなかったかを確認するためにおこなわれるらしいが、事故からこれだけ時間が経っていたら証拠隠滅されてしまう。
 完全に遅すぎる。
 家宅捜索に入院しているか否かは関係ないだろう。
 …………

 下の画像を見て下さい。

 

 池袋の事故の際に突然、現れて警官に指示を出している黒服の男たちの画像だ。
 そして次の画像。

 

 伊藤詩織さん事件の週刊誌の記事だが、レイプした山口敬之の逮捕を圧力をかけて妨げたとされる元警視庁刑事部長(現警察庁官房長)・中村格と内閣情報官・北村滋が紹介されている。
 あれれ、池袋の黒服の男たちに何か似ている。
 左端の人物が北村で、右で警官に指示を出しているのが中村。
 ご判断は皆さんに任せるが、ほとんど北村と中村だろう。

 だとすると、なぜ北村と中村がここに来たのか?
 飯塚幸三が事故を起こしたからだ。
 山口敬之の時のように北村と中村は逮捕に圧力をかけた?
 だから飯塚幸三はいまだに逮捕されていない?

 昨日は滋賀県大津で保育園児が亡くなる事故が起こり、保育園の記者会見がおこなわれて、記者が園長先生らを問い詰めたようだが、やるべきことはこっちじゃないのかね?
 現場に現れた黒服の男たちは何者なのか? 北村なのか? 中村なのか?
 入院しているとされる飯塚幸三は今、どういう状況なのか?

 これらを追及しなくてはテレビや新聞の役割は終わるぞ。
 ネット民の方がずっとディープに調べている。

 警察も『上級国民』だから逮捕しないとなれば、人心は荒れるぞ。
 警察の信頼や権威も失墜。

 ポイントは『飯塚が逮捕され、取り調べを受けるか否か』だな。
 もし皆が忘れて、ほとぼりが冷めるのを待っているとしたら甘い。
 自動車事故で運転者が逮捕されるたびに、「飯塚はどうなった?」と言われる。

 警察よ、マスコミよ、
 頼むからプライドをもって仕事をしてくれ。
 長いものに巻かれるな。忖度するな。
 皆がそれぞれの分野でやるべきことをしていれば、社会はそんなに悪くならない。
 
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欅坂46の2期生 りこぴこと、松平璃子さんが面白い!~初々しい姿を見られるのも今だけ!

2019年05月08日 | アイドル
 坂道シリーズ。
 2期生(欅坂)、3期生(日向坂)、4期生(乃木坂)と新しいメンバーが入ってきて活況を呈している。
 たくさんいるので覚えるのが大変!
 でも、覚えてしまうのがドルオタであり、ドルオタの愉しみでもあります!

 そんな中、欅坂46の〝りこぴ〟こと松平璃子さんが面白い。

 彼女は基本ボケ。
 しかも、ただのボケでなく、予測不能のボケ。

 先日の先輩とのロケを決めるフィーリングカップルでは、先輩の渡邊理佐をフッてしまい、

 

 肩を落としてトボトボと歩いてきて、MCにぶつかりそうになる。
 おまけに理佐だけでなく、長沢菜々香と渡辺梨加もフッてしまったことがわかると、申し訳なさから、
「自腹で払ってロケをやります」(笑)

 さらに先輩・鈴本美愉の魅力を聞かれると、長々としゃべり始め、
「先程、3人の先輩をフッてしまったショックで、うまくしゃべれないのですが」
 とつけ加えて、MCの土田晃之さんから、
「結構、よくしゃべってるけど」
 とツッコまれる(笑)

 

 前回の『激辛料理対決』では、辛い物が得意で手をあげたのに、結局、食べられず、その時のリアクションが、
「あっ、あっ」(笑)
 しばらくして、感想を求められると、
「明日のことは考えられません」(笑)

 すごいな、りこぴ。

 りこぴが画面に映れば、必ず何かをやってくれる。
 りこぴに話をふれば、フツーの人には思いつかないコメントをしてくれる。
 MCやスタッフにとって、こんな有り難い存在はいないだろう。

 松平璃子、要注目です!
 渡邉理佐をフッた時のズーン……を含め、これだけ素直に自分を出せる子はなかなかいない。

 その他のメンバーも初々しさを見られるのは今だけ。
 やがてテレビに慣れ、テレビカメラが当たり前になり、one of themのタレントになっていく。
 シロウトからプロになっていく過程の一瞬のきらめきを見逃すのはもったいない。

 りこぴには、ずっと今のままでいてほしいんだけどなあ。

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やっぱり安倍は漢字が読めない~天皇皇后両陛下がお健やかであることを『願っていません』と痛恨の読み間違え!

2019年05月07日 | 事件・出来事
 自称保守の皆さん!
 あなたが『本当の保守』か『安倍信者』かを見分ける方法があります!

 安倍が4月30日の天皇(現・上皇)の退位礼正殿の儀で、
「天皇皇后両陛下には末永くお健やかであらせられます事を願っていません」
 と言ったのだ。
「健やかであることを願っていません」
 何という不敬な!

 原因は安倍が例のごとく漢字を読めなかったかららしいんですけどね。
 原稿には、
『天皇皇后両陛下には末永くお健やかであらせられます事を願って已みません』
 と書かれていたのだが、安倍はバカだから
『已みません』を読めなかったのだ(笑)
 過去、安倍は『云々』を「でんでん」、『背後』を「せご」と読んだ男だが、まさか一番大切な瞬間に痛恨の読み間違え!
 つーか、『已みません』が読めなくても、意味を考えていれば、いくら何でも「いません」とは読まないだろう。
 事前に原稿のチェックとかしないのかね?
 あるいは安倍の本音が出たのかな?

 右翼団体・一水会はツイッターで早速、抗議。
『安倍総理が、4月30日の天皇陛下の退位礼正殿の儀で「天皇皇后両陛下には末永くお健やかであらせられます事を願って已みません・・あらせられます事を願って(已)いません」とやってしまった。これでは意味が逆。問題は、官邸HPから映像削除したこと。潔く字を間違えたこと認め不見識を謝罪せよ。』

 普通の右翼なら当然このように抗議するのだが、自称保守の人たちはどう反応するのだろう?
「読み間違いは誰にでもあることだから仕方がない」と反論するかもしれないが、保守を名乗る政治家にとって一番間違えてはいけない文言だぞ。
 あるいは、自問してほしい。
『同じことを民主党の総理大臣がやっていたら、どう反応するか』を。

 なので、これ、保守を名乗る方々が『安倍信者か否か』を判断する指標であります。
 その他、安倍は『ロシアへの北方領土提供』とか『移民』とか売国的なことをやらかしている男だが、自称保守はほとんど抗議していない様子。

 安倍晋三の本質は『アメリカ追従の新自由主義者』、
 あるいは、自分の名誉のためなら国を売る『自己愛者』であることを知るべきではないか。

 保守の皆さん、本当の敵は左翼ではなく、財界や国を私物化している連中ですよ。

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いだてん 第17回 「いつも2人で」~四三は金メダルの代わりに『駅伝』を得た。妻スヤを得た。大切なのは走り続けること!

2019年05月06日 | 大河ドラマ・時代劇
「見つかったか、オリンピックに代わる新たな目標が!」

 四三(中村勘九郎)の完全復活である。
 やはり四三は目標に邁進している姿がいい。
 スッスッハッハッと走っている姿がいい。
 過去、四三は走ることで復活してきた。

 今回は孤独な戦いからの解放でもある。
 スヤ(綾瀬はるか)という伴走者を得たのだ。
 現に足袋屋から走るシーン。
 四三の傍らには自転車で伴走するスヤがいた。

 もはや四三は孤独な戦いには戻れない。
 目標にしていた『ベルリンオリンピックの断念』は四三にとってあまりにもつらく過酷だった。
 その身を切るようなつらさは、ひとりで戦う気力を四三から奪った。
 あの孤独な戦いをもう続けることができない。
 だから四三は人生で伴走してくれる相方=スヤを求めた。

 孤独な戦いからスヤと共に戦うことへの方向転換。
 これが『駅伝』を生み出すきっかけになった。
「互いに助け合い、励まし合う仲間がいれば50キロ走ることもつらくない」
 この発想はスヤという伴走者を得たことで見出したもの。

 上手い作劇ですね。
『駅伝』と『スヤといっしょに人生を走ること』がリンクしている。
 仲間といっしょに走ることがつらくないように、スヤと助け合い、励まし合って走れば人生は喜びになるのだ。
 だから子供もできちゃった!

『駅伝』はマラソンの理解やマラソン人口の増大にも繋がる。
 たくさんの人が応援し、大喜びするスポーツイベントでもある。
 嘉納治五郎(役所広司)の理想が、日本オリジナルの『駅伝』という形で実現された。
 体育という面でも永井道明(杉本哲太)の思いが実現されたかな?

 四三はオリンピックで『金メダル』を取れなかったが、『駅伝』を得た。
『駅伝』が今でも愛され、日本の一大イベントになっていることを考えると、金メダルを取れなかったことの方がよかったのかもしれない。
 ベルリンオリンピックで日本人初の金メダリストになることは『日本スポーツ界の黎明の鐘』になっただろうが、『駅伝』もまた『黎明の鐘』である。
 人生、何が幸いするかわからない。

 大切なのは、走り続けること。
 孝蔵(森山未來)に少年だった田畑政治が浜名湖に放り込まれたように、大切なのは、ためらわずに水に飛び込むこと。
 そこから見えてくる世界がある。
 立ちはだかる壁があれば、ぶち壊し、乗り越えればいい。
『ベルリンの壁』は壊されたのだ。

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アベンジャーズ~ヒーローたちの設定紹介! アイアンマンのスーツは改良を重ね、マーク50まである! キャプテン・アメリカは「超人兵士計画」の実験台だった!

2019年05月05日 | 洋画
 最新作も公開される映画『アベンジャーズ』。
 ヒーローたちの設定を知っていると、作品はより面白くなる。

 たとえば、『アイアンマン』のアイアンスーツ。
 アイアンスーツは改良を重ね、マーク50まであるらしい。
 マーク50はナノテクノロジー搭載タイプで、ナノ粒子が全身を包み込んで装着され、アーマーの形を自在に変形でき、自動修復機能もついている。
 スーツの中には、暴走するハルクを抑止するためのマーク44の『ハルクバスター』もある。
 スーツをサポートするAIの名はジャーヴィス。

 まさに天才科学者トニー・スタークならではですな。
 より速く、よりパワフルに、より耐久性にすぐれることを追求し、あらゆる敵に対処することを想定している。
 軍需産業の科学者とはトニー・スタークのような人物を言うのだろう。
 ………………

『キャプテン・アメリカ』のスティブ・ロジャースはこんな人物。
 もともとはひ弱な青年だったが、愛国心から第二次世界大戦の『超人兵士計画』の実験台に志願して、強靭な肉体と驚異的な身体能力を手に入れた。
『超人兵士計画』とはドイツから亡命してきたアースキン博士が発明した「超人血清」により超人部隊をつくろうとした計画。

 ひ弱な青年が特殊能力を得てヒーローになる。
 いかにもアメリカ人らしい発想と願望ですね。
 胸には星条旗の★、ヘルメットにはAの文字(笑)。
 アイアンマンがマシンテクノロジーで強くなろうとしたのに対し、キャプテン・アメリカは「超人血清」。
 なお、「超人血清」の処方はアースキン博士が暗殺されてしまったため、成功例はキャプテン・アメリカだけだったらしい。
 ………………

『マイティ・ソー』は北欧神話。
 神の国アスガルドの第一王子で雷神。
 その武器・ムジョルニアがすごい。
「死にゆく星の心臓」で作られた鉄槌で強力な打撃武器としてのほか、飛行道具としても使用可能。
 持ち主が念じれば遠方から呼び戻すこともできる。
 使用できるのは、ムジョリニアにふさわしい心の持ち主のみ。

 なるほど。
 人間ではなく神々を持ってきたか。
 使用する武器がキャラクターをつくっているのも特徴のひとつ。
 逆に武器が破壊されると、力を失ってしまうということでもある。
 ………………

『ハルク』は実験中(=「超人弊誌計画」の一環と思われる)にガンマー線を浴びてしまい、怒ると変身してしまう緑の巨人。
 ポイントは「変身」と変身すると「制御不能」になってしまうこと。

「制御不能」というのが面白い設定ですね。
 ヒーローの弱点としてはかなり致命的。

 設定の面白さと言えば、彼女もそう。
『ブラック・ウイドウ』
 元ロシアのKGBのスパイで暗殺のプロ。
 武器や格闘術、変装の名人。

 ついに特殊能力を持たない生身の人間の登場だ。
 マーベルもついにネタが尽きたのか?
 いや、そんなことはない。
『アイアンマン』や『キャプテン・アメリカ』の設定を180度転換させた所に彼女の意義があり、生身の人間なのに他のヒーローたちと同じように活躍できるという点が凄い。
 彼女は特殊能力を持つヒーローたちの中にいるからこそ輝くキャラなのだ。
 設定では変身したハルクの心を安定させる役割も持っているらしい。


 というわけで、マーベルヒーローたちは実に多彩ですね。
 日本のアニメや特撮ヒーローの原点でもあり、50年後、映画もつくられている。
 こういう強烈なオリジナリティを生み出すと、さまざまな形で応用・転用できるんですね。
 人間の想像力が無限であることも感じさせてくれる。


※参照資料
 マーベルヒーロー・エンサイクロペディア(別冊スクリーン・付録)

※追記
 こうやって見ていくと、『エヴァンゲリオン』はすごいな。
 天使か悪魔か、物体かロボットか、コンセプト不明。
 満足に歩行することもできないし、制御不能で暴走するし、操縦者はボロボロになる。

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朝ドラ「なつぞら」~新宿、浅草の俗っぽい人たち! 善良素朴な北海道の人たちとの対照が面白い

2019年05月04日 | その他ドラマ
 朝ドラのセットって、やっぱり使いまわししてたのか。
 昨日の有吉弘行さんの番組『有吉くんのお金発見 突撃! カネオくん』で紹介してた。
 たとえば、喫茶店のセット。
 造りがどこか同じ。カウンターがあって奥に仕切られた席があって。
 アパートの外観のセットも同じだよね。階段があって中庭があって。
 理由は制作費の削減のためらしいんだけど、永年、僕が思っていたことがやっと証明された。
 浅草のセットとかも『いだてん』と『なつぞら』で共有してるのかな?

『なつぞら』で、なつ(広瀬すず)の先生役で登場している芸人・千鳥ノブさん。
 広瀬すずさんをどう呼ぶかで迷っていたらしい。
「広瀬さん」では他人行儀過ぎるし、「すずちゃん」では馴れ馴れし過ぎるし。
 で、結局、思いついた呼び方は「おすず」(笑)
 確かに他人をどう呼ぶかは気を遣うよね。
『チコちゃん』のなつぞら特集でもナインティナインの岡村隆史さんは「おすず」と呼んでいたし、芸人さんの間では「おすず」が定着?
 …………………

 さて、『なつぞら』。

 なつは兄を探すために東京にやってきた。
 新宿。
 そして浅草。
 非常に俗っぽい街で、無限の大地と透明な青空の北海道とは全然違う。
 そこに住む人間も「踊り子」「マダム」「バーのママ」「親分」「芸人」と俗っぽい。
 善良、素朴な北海道とは大きく違う。

 この180度違う対照が面白い。
 作家の大森さんは、なつが大人になるためには、こういう俗っぽい人たちと関わらせなければならないと考えたのだろう。
 というか、これが朝ドラの構造なんですね。
 均質な人間ばかりではダメで、特異な人間たちと関わらせてヒロインを成熟させる必要がある。
 それがヒロインが東京や大阪に行く理由。

 今回、なつが東京に行く理由もはっきりしてきた。
 兄・才太郞(岡田将生)は手紙で『自分のような兄を忘れて北海道で幸せに暮らせ』と言う。
 こう言われたら、なつは「はい。そうします」とは言えない。
 兄のために、まだ会えていない妹のために、東京に行かざるを得なくなる。
『ひよっこ』では、ヒロインが東京に行く理由は集団就職とお父さん捜しだったが、ヒロインが都会に行く理由はさまざま。

 故郷と都会というパターン。
 既視感のある使いまわされるセット。
 朝ドラって、特異なコンテンツですね。

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