2010年3月14日に阪急京都線のダイヤ改正がありますが、その中で通勤特急の茨木市への追加停車が行われます。夕方ラッシュ時の歪なダイヤを修正する意味では妥当な処置と思われますが、通勤特急が残存することによってまだまだ歪なダイヤが解消されたとは言えないダイヤとなりそうな気がします。通勤特急が停まれない淡路(堺筋方面)を救済するため、準急を速達化して快速を設定していますが、中途半端さは否めません。堺筋準急の高槻市までの先着などの処置も取られているものの、必ずしも適正な処置とは言えない気がします。
本来であれば快速急行を10分毎に運転して、これを軸にダイヤを組んでいくのが阪急京都線の夕方ラッシュ時ダイヤの理想と私は常々考えています。6300系というネックがなくなった今、夕方ラッシュ時に通勤特急を残す必要性はないように思います。朝ラッシュ時でさえ9300系の通勤特急を茨木市に停める余裕があるのですから、夕方ラッシュ時に快速急行に9300系を入れてもなんら問題はないはずです。車両的に問題がないのになぜ通勤特急を残したのかは疑問が残るところです。現行の快速急行の利用動向を見る限りにおいても梅田、十三からの利用率よりも淡路からの利用率の方がはるかに高く、準急もその傾向にあります。現在は20分毎の快速急行に一極集中化した混雑になっていますが、これを10分毎に増やせばある程度の混雑緩和が図れると思われます。小手先の改善と言える快速の設定や堺筋準急の設定では根本的なダイヤの改善が行われたとは言えません。欠点の多い阪急京都線の夕方ラッシュ時ダイヤの改善は次回改正でもまだまだといった印象を受けます。