「華厳世界ではどんな存在も他の一切の存在と目に見えぬ因縁で結ばれ、どんな些細な出来事も全宇宙に波及し共鳴し鳴動し、一切から一つへ、一つからまた一切へと、運目の糸によって結び合い受け継がれる。・・じつはそれと似たようなことがライプニッツの単子論にも見られる。それによればあらゆる存在はモナド(単子)として多かれ少なかれ精神に似た表象を持ち、互いに映現しあい、無数の合わせ鏡のように緊密に結ばれている。ラ . . . 本文を読む
業の出方
2020-12-09 | 諸経
業の出方に八種あり
阿毘達磨大毘婆沙論では業の出方に八種あるとしています。「八種業を説く。謂く1、順現法受業(現世に善悪業をなして現世にその報果を受けること)に二種あり。
1の一、異熟決定(現世の報果が決定している)、
1の二、異熟不決定(現世の果報内容は決定してない)。
2、順次生受業(現世に善悪業をなして、その報果を次の世で受けること)、
2の一、異熟決定(来世の報果が決定して . . . 本文を読む
自性土の事(真言宗徒の極楽浄土なりと意得すべし)問、真言宗の極楽浄土なりと願ふべきはいずれぞや。答、法界宮これ真言宗徒の極楽浄土と心得べし。自性土とも名付け、密厳浄土とも申すなり。広大金剛無尽荘厳の国土にて、自性法身大日如来住しまします処なり。無量眷属の佛菩薩と共に自受法楽の故に、常恒に金剛智慧の一乗を演説し給ふ。生死の人の所見に非ずと云々。其の集会の諸尊聖衆、三密智印、四種曼荼羅を、大綱このせか . . . 本文を読む
真言安心小鏡 天盧懐圓(真言宗安心全書によれば「阿州板野郡瑞川院中興。伝記不祥。慈雲尊者の弟子。文政八年十二月十九日寂。住世満八十。僧夏六十九。平生禅観に思いを致し人の来り問ふものあらば専ら光言念誦を勧む。道徳を慕ひ風化に靡くもの甚だ多し。その著書「真言安心小鏡」の外未刊の書少なからず。今尚瑞川院蔵中にありといふ。」)
安心小鏡正宗上巻
「夫れ真言陀羅尼は一切如来の真実本願神変 . . . 本文を読む