華厳経巻第十五金剛憧菩薩品第二十一の一「菩薩魔訶薩はまたこの念を作さく、『一切の衆生は無量なる諸の不善業を造作す、是の業によるがゆえに無量の苦を受け、如来を見奉らず、正法を聞かず、浄僧を識らず。この諸々の衆生には具に無量の大悪業ありて、まさに無量無辺の楚毒を受くべし。われまさに三悪道の中に於いて悉く代わりて苦を受け、解脱を得しむべし。我まさに代わりて無量の苦を受くるも、苦の故をもってその心退転し、 . . . 本文を読む
第三十番 ふかたに瑞龍山寶雲寺。御堂五間四面南向。
本尊如意輪觀音 座像御長一尺二寸(36cm) 唐佛
當山深谷は如意輪有縁の霊場、徃古より三十四所の霊地の中に、三十番と定て巡禮の輩拜し奉る處の梵刹也。然れども本尊はいまだ何れと定奉りし事もなかりしにや、星霜遙に後れて、人皇九十五代後醍醐天皇元應元年己未(1319)建長寺の道隠禪師、本尊を異邦より将來して當山に安置し給ひ、自も . . . 本文を読む