寶筐印陀羅尼和解秘略釈巻中
一には如来秘密の事
二には干将莫耶の剣の事
三には文に任せて義を取るに三世諸仏の怨なる事
四には龍猛菩薩密教弘傳八祖相承の事
五には秘密の梵語秘釈
六には全身舎利四字の釈
七には舎利には三種ある事
八には佛舎利に三種の別ある事
九には舎利を法界と名くる事
十には「きりく」の三字秘釈の事
十一には「しゃりら」の三字即三身なる事
十二 . . . 本文を読む
「闇と明かりが出会う時は、いかなる闇も居られぬ。そこでお互いの方の三毒はごく強い闇の性なれども、無礙光佛の光明(阿弥陀仏の発する救済の光が,何物にも遮られないこと)に照らされてみると、疑いの闇の居るところがない。(真宗の名僧、七里恒順師)」といういことばがあります。此れをもじっていえば、「善と悪が出会う時は、いかなる悪も居られない」、「明るい心と暗い心が出会う時はいかなる暗い心も居られない」「幸運 . . . 本文を読む
第三番いはもと 岩本山常泉寺。本尊聖観音、立像御長二尺六寸、行基菩薩御作
當寺の本尊は、𦾔此地より北の方、矢作地邑と云處に、暫く安置し奉りき。何の世誰の開基と云事も確かなる説なし。其地や懸崖絶壁、天の與ふる幽閑、地の授くる靈勝、朝日の瀑布、夕日の瀧、横瀧など云へる勝景、さながら一片の畫圖の如し。俗境を離るる事數里、一度此地に遊歴すれば忽ち世縁の束縛を解きて、頓に塵外の想を生ず。此 . . . 本文を読む