「本朝皇胤紹運録」(第百四代後土御門天皇)「文明十一年1479七月一日北広路殿焼亡。俄かに聖壽寺に臨幸し白雲と號す。供養儀式なし。乱後也。(法名正等観)」 . . . 本文を読む
地蔵菩薩三国霊験記 2/14巻の11/16
十一、貧を轉じて富を得る事
愛宕山に蔵算房と云ふ僧、本は仁和寺の門下なりしが天性貧窮無福にして更に一粒の依怙もなく、此の旧業を思ひ地蔵菩薩を信仰して他事なくぞ念じける。去る程に星霜相移て六十餘の春をぞ送りけるに宿業の故に埋木の何花咲くともなく簟瓢(たんひょう)屡空く増して老樹の事なれば入里乞食の起動も心の如くならず、自然老病に侵され一生将に尽んとほっ . . . 本文を読む