地蔵菩薩三国霊験記 8/14巻の9/13
九主人の姧氣を免さしめ給ふ事
美濃の國遠山の某丸と申す武士の中に使ける者に猿尾の七郎儀継とて武勇人にすぐれ有徳の仁ありしが、平生後世の事を心にかけて居たりしに或僧来たりて教内教外の説、有漏無漏の行相、如来の内証外用凢聖二の分別上極楽より下地獄のありさま、ことごとく講演して中にも一切衆生の代苦、奈落の底にも入り玉ふ地蔵菩薩こそ僧の形をあらはして誓願きはま . . . 本文を読む
「九暦」「(天歴三年949)九月二十日陽成院天皇病悩に依り御出家の事」この年、九月二十九日には 陽成上皇は崩御されています。82歳でした。貞観十年869のお生まれですからご長命であったということです。昔の日本人には第二の人生として「出家」という別天地が用意されていたのです、現在でも各界の指導者は引退するときに出家すればよいと思います。老後に見苦しい姿を晒さなくて美しいのですが・・・。百人一首に「つ . . . 本文を読む
彼岸の日迎え日送り五來重の「宗教歳時記」から関連部分を抜き書きします。「・・彼岸の七日間の間に「日の供」とか「日迎え日送り」をする行事は丹後や播磨に良く残っていた。村人は朝は東の方のお宮やお寺・お堂に参り、日中は南の方のお宮やお寺・お堂、夕方は西の方のお宮・お寺・お堂に参るのである。これによって農耕の安全を祈るとともに、これを節目として祖先の霊を祀るところから墓参や念仏に結びつきやすかったとおもう . . . 本文を読む