蔵菩薩三国地霊験記 8/14巻の7/13
七、 信者の害を助け給ふ事
天下平家の世の時、清盛福原の京にましますが雑色に貞守と云者の事の子細ありて平の兵衛の尉に申し付け、明日刑罰すべしとぞきわまりぬ。彼の者兵衛尉に向て云く、多年のよしみに今夜少しの間いとまをたび玉へ。六波羅の地蔵へ今生のなごりに詣で又八旬におよべ . . . 本文を読む
心の時間の紀三井寺管主、前田孝道師の話です[・・・私が紀三井寺の貫首に就任しまして間もない頃でございます。昭和三十六年だったと思うんですが、一つ小包が届けられました。非常に重たい小包でございまして、差出人を見ても、心当たりがない。おそるおそる、小包を開けて見ますというと、中から書籍が出ました。「新比較婚姻法」という見たことも、聞いたこともない、私が注文した覚えもない本が四冊出て参りました。私がその . . . 本文を読む
「吉田家日記」「慶安元年1648九月十八日 不動法を禁中に修して変異を祈禳す」天皇は後光明天皇。慶安四年には由井正雪の慶安の変。江戸時代にあっても、幕府を置いても朝廷は国の事を心配されていたことがわかります。 . . . 本文を読む
日本は観世音菩薩の有縁の地なる事
法花秘畧抄・浄厳「日本國殊に観音有縁の地なる故あり。日本は天照大神の御國なり。天照大神の御本地を安置して世貴寺と号す。金剛頂大教王經には、金剛法の梵讃の「ろけいじんばら」を世貴と翻ずる也。又内侍所の圓鏡は即ち天照大神也。金剛頂經には鏡を以て観音の三昧耶形と説けり。又天照大神を大日孁貴と名け奉る。是豈大日世貴と同なるに非ずや。故に國を大日本國と名け、又この國の形獨 . . . 本文を読む
今日は徳富蘆花の命日です。蘆花は1927年(昭和2年)9月18日に58歳で死亡しています。徳富蘇峰の弟で小説「不如帰」、随筆「自然と人生」で有名です。トルストイに心酔、晩年はキリスト者として求道的生涯を送ったとされますがお地蔵様の小品を書いています。お地蔵様のお陰でこの賽の河原のような無情の世は耐えられる、と書いています。人生への深い洞察を感じます。「地蔵尊」「・・雨が降っても、日が照りつけても、 . . . 本文を読む
観音様の縁日が十八日である理由
「准胝の十八臂は九界を度するに折伏摂取の二門あるがゆえに二九十八の数を顕せり。十八日を観音の縁日とすることは是に本つ゛くならん。」
(観自在菩薩冥應集 連體) . . . 本文を読む