今日は上田照遍和上遷化の日以下密教辞典・安心全書等に依ります。上田照遍。文政十一年(1828)八月十日-明治四十年1907九月二十二日 80歳。阿波の仁木嘉吉三男。延命寺開山浄厳和尚の俗姓を取り、上田氏と称す。十四歳で板野郡徳命村千光寺に入り戒忍恵等に就きて剃髪、のちに伝法灌頂を受ける。二十歳で高野山に登り、後京都大阪に学ぶ。特に大阪生玉の高堅、近江三井寺の大寶等に就きて華厳・天台の蘊奥を究む。安 . . . 本文を読む
「仏舎利事右、国家鎮護之本尊、朝廷安全之秘術、此の霊寶に如くは無し。男女緇素、輙すなわち奉請免るの間、壺中漸く其の数を減ず。太だ以て大師の冥慮に背く。向後固く制禁せしむべし。利益の大願あり奉請せむと雖も三粒を過ぐべからず。其の人に非ざれば而も此の寶を得ざるの条、赤子霊剣を持せしむるに異ならざる者歟。慎むべし慎むべし。努々。 元弘三年九月二十二日」(元弘三年2月、後醍醐天皇が隠岐島を脱出。5月、足 . . . 本文を読む
今日は一代一度の仏舎利使(注)が制度化される最初の日です。日本紀略、村上天皇天歴二年九月二十二日に「・・この日仏舎利五十五社に奉じらる。僧各一人を使差す」とあります。以降三六七年間、三一代に渡り連綿と維持され国家行事として運営されたようです。注)一代一度仏舎利使とは、天皇即位に際して宇佐・石清水以下全国の各名社に仏舎利使を派遣し、仏舎利を奉納する即位儀礼。その対象となる名社は、五畿七道にわたりほぼ . . . 本文を読む
今日は一代一度仏舎利使の始まりの日日本紀略・天暦二年948九月二十二日の条「この日、仏舎利を五十五社に奉じらる。僧各一人を差し使さらる。但宇佐宮幷に石清水には各副へて法服一具例也。」天皇は村上天皇。此の日が一代一度の仏舎利使(天皇陛下の即位時に諸社に仏舎利使を遣わすこと)の最初の記録とされます。古来即位式の度に新天皇は、全国の神社に仏舎利を奉納されていました。 「即位儀礼に見える仏舎利信仰・・・一 . . . 本文を読む
今日22日は米国務省が「初期対日方針」(SWNCC150/4/A)を発表した日です。「マッカーサーの戦後処理は、『カルタゴの平和』、つまりスキピオが出した降伏条約の内容と憲法を含めて、瓜二つ」という指摘がありました。 カルタゴは絶対平和主義のもと貿易で栄えましたが国防は傭兵にまかせておりローマにポエニ戦争で絶滅されました。仏典でも武力を持つなとはどこにも書いていません。 . . . 本文を読む
地蔵菩薩三国霊験記 8/14巻の11/13
十一、 會津黒河不信者罰を蒙る事
中古會津の黒河(会津若松市)と云所に廣野原あり。一宇の草堂あり。本尊は六地蔵。通身本より木佛なり。彼の原は人の栖遥かに隔て大原の途中なり。然るに年久しくのきばもくちて棟梁あらはれて實に哀しき分野になりもてゆく。これ建立の源遥かなる故なり。さるから信も荘厳なきに起こらず、叩く者なければ斯に響なく霊験さながら . . . 本文を読む