福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)5

2019-09-05 | 諸経
善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)5
四番目、南方海岸国 善住比丘
「我すでに菩薩の【無礙の法門】を成就せり。明了に無礙の明浄慧光を逮得せり。・・一切衆生のここに死し彼処に生ずることを観ずるに障礙するところなく・・宿命智において障礙する所なく・・現在世において一切衆生を知りて障礙する所なく、・・三世海に於いて障礙する所なく、己が身は十方の仏刹に充満して障礙する所なし・・」といいます。此の境地は十住位の下から三番目の修行住(万善を修する位)とされます。華厳五十五所絵巻でも「修行住」と書かれています。
自分は幼いとき母に連れられて母の実家の丸亀にいた女性占い師にみてもらったことをうろ覚えに覚えています。そしてこの占い師が「この子は世の中を明るくする子になります」といったのだけは覚えています。占い師のいうことですから全くあてにはならないのですが何故かこの言葉は幼いながら耳にこびりついています。一隅の一隅の一隅でも明るくできれば御の字と思っていますが・・。以前どこかの禅僧が「師僧から『おまえさんは道力はないのだからせめて身近にいる人だけでも幸せにしなさい』といわれた」と書いているのを見てまったく自分の事だと思いました。よく考えれば一人一人が身近な人を幸せにできれば世の全員が幸せになれます。しかしよく見ていると人間は逆境に追い込まれると身近な弱いひとから犠牲にしていく傾向があります。おぞましいことです。



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