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福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「十善法語」その5

2019-09-05 | 法話
此人有て此道有る。外に向かて求ることではない。此大人有て此十善の道を全くする。新に構造することではない。人人具足。物物自爾。法として如是じゃ。唯迷ふ者が迷ふ。知らぬ者が知らぬばかりじゃ。

此迷ふ者知らぬ者の為に。佛の説示有ると云ふことじゃ。どう説示あるぞ。大體はこうじゃ。法華経の中に。今此三界,皆是我有,其中衆生,悉是吾子と。(法華経譬喻品に有り。)

此中三界とは欲界・色界・無色界じゃ。男女の欲あり。飲食の欲あり。睡眠の欲ある世界を欲界と名つく。此心が此質外礙の色身を離れて。虚空と相応し寂静と相応する世界を無色界と名つく。此般の世界衆生の住處があると云ことじゃ。

此三界は十善全きところにて、大人たる者の己心中所領の地ぞ。其中の衆生は實に吾子ぞ。法として如是じゃ。唯我相を存する者が。自他の隔を構へて自ら達せぬ。妄想に随順する者が妄想に覆はれて且く達せぬのみじゃ。

若し自ら我相の本来空なることを知り。我所相の本来空なることを知り、法相の本来空なることを知れば今日より三界は我所領じゃ。其中の衆生は實に我子じゃ。

衆生がすべて我が子と実感できないまでも、世界で貧困や病気、虐待にあえぐ子供たちをみるにつけてもいたたまれない気がします。太平洋戦争の犠牲者を思う時、東日本大震災の犠牲者を思う時、又日々されていく無数の牛・豚・魚を思う時もいたたまれない気がします。勝手に平安な気持ちになってはいけないということでしょうか・・・いつも迷います
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