第四〇課 僻み
僻みとは
こころの窪みに溜る
垢です
弱い人
偽りかざりたい人の
こころは窪む
真実は
人を落ちつかせ
こころを窪ませない
爪に爪が酬い
憎みに憎みが来るように
垢はまた垢を呼ぶ
垢にはまた
バチルス( 細菌)が
宿る
バチルスは
またこころを
むしばむ
かくて
最初は窪んだだけのこころ
ついには腐れむしばむ
腐れむしばみ初そめたこころ
ついには
あとかたもないこころとなります
こころが
ちょっとでも窪み
一微塵の垢でも溜ったら
一微塵の垢でも溜ったら
それと気づいたとき
直ぐにも
直ぐにも
垢を拭き払い
こころの窪みの皺を直すことです
仏を念ずれば
こころの皺は
たちどころに直る
ほとけとは
何か
なにものか
宇宙に充満している
真実まことだ
力だ
われらの心の
弱まるとき
窪むとき
直ぐに
真実まことよ
力よ、来れと
直ぐに
呼ぶべし
念ずべし、念ずべし
仏よ、まことよ
仏よ、ちからよ
来りたまえと
念ずべし
念ずべし
ほとけを、仏を、ほとけを、仏を
(本当に心には日々垢がたまります。之に気が付くかどうかですでに勝負は決まっています。)