21、
・神泉苑(京都市中京区御池通神泉苑東入門前町166。弘仁年中及び天長元年・・大師五十一歳)
・弘仁年中につくられた大師の詩です。
「秋の日神泉苑を観る
神泉に的彳亍(てきちょく・・たたずむ)して物候を見る。心神怳惚(こうこつ)として帰ることよくせず。高臺の神構は人力に非ず。池鏡泓澄(わいたい・・すんできよらか)として日暉を含む。鶴の響天に聞こえて御苑に馴れたり。鵠の翹且く戢めて(おさめ・・はねをやすめ)幾何か飛ばむとする。遊漁は藻に戯れて數鉤を呑み、鹿深草に鳴いて露衣を霑す。一つは翔り、一つは住って君徳を感ず。秋の月、秋の風空しく扉に入る。草をふくみ梁を啄ばむでなんぞ在らざる。蹌蹌(そうそう・・はしりまわる)として率ゐ舞うて玄機(政治)にあり。」(性霊集)
・「天長元年仲春の比、天下大いに日照りす。公家、勅を下され、大師をして雨をいならしめんとす。・・大師神泉苑にして『請雨経』の法を修せられしに・・善女竜王、真言の奥旨を尊び、・・神泉苑の中よりその形を顕せり。金色八寸の蛇、長さ九尺ばかりなる蛇の頭に乗れり。・・三日の間洪雨、屡降りて普天の下、炎旱永く休みぬ。・・」(弘法大師行状集記)
・神泉苑(京都市中京区御池通神泉苑東入門前町166。弘仁年中及び天長元年・・大師五十一歳)
・弘仁年中につくられた大師の詩です。
「秋の日神泉苑を観る
神泉に的彳亍(てきちょく・・たたずむ)して物候を見る。心神怳惚(こうこつ)として帰ることよくせず。高臺の神構は人力に非ず。池鏡泓澄(わいたい・・すんできよらか)として日暉を含む。鶴の響天に聞こえて御苑に馴れたり。鵠の翹且く戢めて(おさめ・・はねをやすめ)幾何か飛ばむとする。遊漁は藻に戯れて數鉤を呑み、鹿深草に鳴いて露衣を霑す。一つは翔り、一つは住って君徳を感ず。秋の月、秋の風空しく扉に入る。草をふくみ梁を啄ばむでなんぞ在らざる。蹌蹌(そうそう・・はしりまわる)として率ゐ舞うて玄機(政治)にあり。」(性霊集)
・「天長元年仲春の比、天下大いに日照りす。公家、勅を下され、大師をして雨をいならしめんとす。・・大師神泉苑にして『請雨経』の法を修せられしに・・善女竜王、真言の奥旨を尊び、・・神泉苑の中よりその形を顕せり。金色八寸の蛇、長さ九尺ばかりなる蛇の頭に乗れり。・・三日の間洪雨、屡降りて普天の下、炎旱永く休みぬ。・・」(弘法大師行状集記)