福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

四国八十八所の霊験・・・その70

2018-12-08 | 四国八十八所の霊験


 74番甲山寺を御参りしていよいよ75番善通寺をめざしました。
遍路あこがれの場所です。
お大師様の誕生された所だからです。10年前に回った時は手前の遍路道を若い女遍路が歩いていました。細身の全身を白装束に包み、リュックまで白でした。昔のお遍路さんそのままの姿です。何回も廻っているのでしょう、一陣の風のように歩き去りました。
 
 善通寺に着くと境内にホトトギス主催三代の親子句碑というのがあります。 「さきみちてこぼるる花もなかりけり」高浜虚子
 「風少しあり梅の香を運ぶほど」稲畑汀子とある中に「お遍路の美しければあはれなり」高浜年尾、という句が刻まれていました。
さきの女遍路そのままの句です。ただ現代のお遍路さんに悲壮感はありません。むしろ優雅で爽やかです。

善通寺ではその後何回か声明の伝授を受けに通ったことがあります。これも遍路の功徳と思います。ありがたい御縁をいただきました。

善通寺の御大師様は、善通寺様式と申し上げ水原堯栄「弘法大師御影」によると
 「 其の一の真如様式の大師お姿左上に釈迦如来影現の描かれたるもの。塵添壒嚢鈔に『大師の御影の上に山端に,佛形を図するあり。これなにごとぞ。これは讃州善通寺にこの仏像御筆ありと云々その御影に書き加えるか。いま所々にこれあり。その起こりをいふに、讃州多度の郡屏風の浦はご誕生の地たるによって、彼ここに還って遍覧し給しに、海岸浦の松、尋常の姿にあらず。丹青の綵を交えたる事、屏風を立てたるがごとし。仍て此の地名あるなり。此地勝境たる故に大師練行し給時、弧峯の上片雲の中に、釈迦如来安祥として形を現し給いき。大師歓喜のあまり則その姿を写し留め御座しける也。それよりしてこの山を我拝師山とも号し、又湧出嶽ともなずけ給うものなり。』とある。醍醐三宝院のこの様式の 御影の軸表紙に『善通寺形大師』と題されている。」とされています。
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