三代実録 / 貞観九年(867)五月三日辛丑条
「三日辛丑、畿内諸神に班幣し霖雨を祈止す。 告文に曰く、 (清和天皇)天皇が詔旨と 稲荷神の広前に申給へと申さく、 方今百姓の耕種の時なり、 去四月より霖雨止まずて 農業流損せむ。 皇神の厚助に依てぞ 此災は可止しとなも念行す所なり。 是を以っての故に 神祇少副正六位上大中臣朝臣有本を差使て 礼代の幣帛を捧持せしめ申奉出す。 此状を神〈奈加良毛〉聞し食て 降雨忽霽て 風旱之災起 らず、五穀損無く・・」
三代実録 / 貞観九年(867)五月三日辛丑条
「三日辛丑、畿内諸神に班幣し霖雨を祈止す。 告文に曰く、 (清和天皇)天皇が詔旨と 稲荷神の広前に申給へと申さく、 方今百姓の耕種の時なり、 去四月より霖雨止まずて 農業流損せむ。 皇神の厚助に依てぞ 此災は可止しとなも念行す所なり。 是を以っての故に 神祇少副正六位上大中臣朝臣有本を差使て 礼代の幣帛を捧持せしめ申奉出す。 此状を神〈奈加良毛〉聞し食て 降雨忽霽て 風旱之災起 らず、五穀損無く・・」