昨日医科歯科大に歯の治療にいくと大勢の人が順番を待っていました。治療の順番を待っている人人を見ながら考え事をしました。
歯など体のほんのちょっとした端っこです。そこが少し具合が悪いというだけで私などを含め半日かけて何度も治療に通うのです。これだけの熱意で仏道を極めればほんとうにいい僧侶になるのにとふと考えると我ながら複雑な気分です。
我々は、健康診断で定期的に体をチェックし、悪いところは万難を排して治療します。『孟子』にもあります。
「今、無名の指 屈して信(の)びざる有り。疾痛
して事を害するに非ざるなり。如し
能く之を信ばす者有らば、則ち秦楚の路を遠しとせ
ず。指の人に若かざるが為なり。
指の人に若かざるは、則ち之を悪(にく)むことを
知る。
心の人に若かざれは、則ち悪むことを知らず。此れ
を之類を知らずと謂うなり。」と。
ここで述べられているように我々は、体と違って心については「人に若かざれども」恥ずかしいとは思わないのです。こころといってもさまざまな局面があります。心も正常かどうか診断する必要があります。
大日経には六十心として凡夫の心を診断しています。
「貪心。無貪心。瞋心。慈心。癡心。智心。
決定心。疑心。暗心。明心。積聚心。鬪心。諍心。
無諍心。天心。阿修羅心。龍心。人心。女心。自
在心。商人心。農夫心。河心。陂池心。井心。守
護心。慳心。狗心。狸心。迦樓羅心。鼠心。歌詠
心。舞心。撃鼓心。室宅心。師子心。鵂心。烏
心。羅刹心。刺心。窟心。風心。水心。火心。泥心。
顯色心。板心。迷心。毒藥心。羂索心。械心。雲
心。田心。鹽心。剃刀心。須彌等心。海等心。穴
等心。受生心。」です。これほど心は病みまくっているということでしょう。
歯など体のほんのちょっとした端っこです。そこが少し具合が悪いというだけで私などを含め半日かけて何度も治療に通うのです。これだけの熱意で仏道を極めればほんとうにいい僧侶になるのにとふと考えると我ながら複雑な気分です。
我々は、健康診断で定期的に体をチェックし、悪いところは万難を排して治療します。『孟子』にもあります。
「今、無名の指 屈して信(の)びざる有り。疾痛
して事を害するに非ざるなり。如し
能く之を信ばす者有らば、則ち秦楚の路を遠しとせ
ず。指の人に若かざるが為なり。
指の人に若かざるは、則ち之を悪(にく)むことを
知る。
心の人に若かざれは、則ち悪むことを知らず。此れ
を之類を知らずと謂うなり。」と。
ここで述べられているように我々は、体と違って心については「人に若かざれども」恥ずかしいとは思わないのです。こころといってもさまざまな局面があります。心も正常かどうか診断する必要があります。
大日経には六十心として凡夫の心を診断しています。
「貪心。無貪心。瞋心。慈心。癡心。智心。
決定心。疑心。暗心。明心。積聚心。鬪心。諍心。
無諍心。天心。阿修羅心。龍心。人心。女心。自
在心。商人心。農夫心。河心。陂池心。井心。守
護心。慳心。狗心。狸心。迦樓羅心。鼠心。歌詠
心。舞心。撃鼓心。室宅心。師子心。鵂心。烏
心。羅刹心。刺心。窟心。風心。水心。火心。泥心。
顯色心。板心。迷心。毒藥心。羂索心。械心。雲
心。田心。鹽心。剃刀心。須彌等心。海等心。穴
等心。受生心。」です。これほど心は病みまくっているということでしょう。