今日は大愚宗築示寂の日です。以下ウキぺデア「大愚宗築禅師の行状・松倉全鼎」等に依ります。
大愚宗築は寛文9年7月16日80歳で示寂しています。大愚は美濃国出身の臨済宗僧侶。江戸日暮里に南泉寺を創きますが息子を失った老婆の「息子は今どこにいますか」との問いに答えられず全国行脚に出ます。「江府南泉開山行録」に「婆子あり、子を失て師に火語を請ふ。葬了、婆子問て云ふ『幸いに和尚の慈悲を蒙る。我が子今何之ぞ』。師答る能わず・・」とあります。
その後諸国を行脚し虎哉宗乙などに参禅。
福井市大安寺で修行したとき、「毎夜古井の上に終夜坐禅す。或る時一夜井桁朽ちて全身井戸に落ちて頓に大悟す」(大安寺由緒記)。とあります。
「寛永元年 四十一歳 紫衣を賜る。」( 播州法瞳寺古記録)とか、
三代將軍家光公が「禅師の道誉を聞き禅師を請して麟鮮院殿(春日局)の追悼陞座の大會齊を営めり(大愚宗築禅師の行状)」とあります。相当の道力のあった方です。其の後大愚和尚は
播磨国法幢寺、但馬国大明寺等「大愚下三十六刹」と呼ばれる寺々を開創再建されています。
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